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【羽生善治名言】24時間自由な棋士生活は自らを律する戦いだ

2021年4月15日

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この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikukose

時間が欲しい

ずっと1日が27時間あれば、32時間あれば、と考えてきた。

空手の稽古をして、小説やらアニメやら漫画やらインプットして、自炊自活もして、小説を書いて――

時間なんていくらあっても足りないという根本的な思想のもとで生きてきた。

そしてようやく最近時間を無駄なく無理なく使い切る術を編み出した。

それを今回――年末年始実家である長崎に二週間帰省した際、実践してみた。

仕事もなく、家事はするが買い物の必要は無いから出かける必要がなく、やりたいことを自分でやれる環境。

以前は時間がありすぎて持て余してうまく活用できずにいたが、それを完全に管理できる術のおかげで、有効利用できた。

果たしてその結果――昨日寝込んでしまった。

生まれてはじめての経験だった、1日が長いと感じた。

24時間が、長いと感じた。

24時間が長い

父と母は、自営業だ。出勤することなく、ほとんど家で過ごす時間が長い。

しかし2人とも、時間を有効活用しているとは思えなかった。

稽古して、横になって、テレビを見て、稽古して、風呂に入って、マッサージチェアーで、また休んで。

母に至っては気分で動く。

夜なんか2時とか3時に眠るし、1日3回ぐらいお昼寝している。

家事もほとんどしない、正直だらしないと思わなくもなかった。

だが、そこに何かしら理由があるんだろうなとなんとなく直感してはいた。

羽生善治先生が言っていた。


24時間完全に自由を与えられる将棋の棋士生活は、自らを律する戦いだ。

若い者は大体持て余す、それでほとんどが自堕落に陥る。

だがだからといって、無理は決して続かない。

だからこそ、普通に自然に当たり前にできたらそれが1番いい。

仕事と言う他人に与えられた課題をこなす時間と言うのは、創造性がなく、それほどまでに集中しているわけでもなく、ある意味ではほどほどにこなしている側面がある。

だからこそ7時間8時間も9時間続けられる。

そして好きでやっているわけでは無いからオンとオフを切り替えられる。

けれど、24時間自由で本当に好きなことだけやっていると、集中し切っていて、自発的にやっていて、創造的で、切り替えができない。

昨晩は、朝は11時から活動開始だと言うのに、夜の9時過ぎには限界を迎えていた。

昼寝1時間半挟んでいるというのに……。

一日24時間とは実際全力で走り続けるには長いのだと初めて体感した。

無理せず自分のペースを見つけ、自然にやっていく

だからこそ、無理をしたりせずに、自分のペースを見つけて、普通に自然にやっていくことが大事だ。

自分の欲望の奴隷になってはいけない。

自分の体と心の声を常に聞く。

やりたいことがあり、目標があり、それに向けて理想を追い続けたいのは理解できるし、至極真っ当な思考だとは思う。

しかし実際のところ人間の集中力というものは限度があるし、すぐに結果が出るものではないし、自分が選択したものだから休みなく毎日続けたいところだが、それは結果として少しづつ心と体を蝕んでいってしまう。

自分の体というものは、心の奴隷ではない。

両親の生き方が、世間一般と外れている理由を知った。

将棋のプロ棋士が、対局の最中でも居眠りしたり笑ったりしたり、そして対局がない日はしょっちゅう旅行に行ったりする理由を理解した。

好きなことを仕事にすると嫌いになるというのは、うまく自分の心と体をコントロールできなくなった結果なのかもしれない。

一日24時間と言う、その概要の片鱗を初めて覗き見た感覚だった。

時間をもっと操れるようになれればよいと今では思う。

そしていつか、時間を自分の一部出来たなら本当に自分の望みと合致するのではないかと考えている。
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