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井上尚弥vsノニト・ドネア テーマは一撃必殺の”三つ”の武器! WBSS2019

2020年9月25日

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この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikukose

準決勝 vsエマヌエル・ロドリゲス 井上尚弥の強さの秘密は、その圧倒的引き出しの広さ!!

準々決勝の奇跡再び、試される未知数の真価

WBSS準決勝。

正直、この試合は展開が読めなかった。井上尚弥の試合は、そのほぼ全てを見てきた。その圧倒的強さをもはや語る必要がないほどの周知のもの。

だが、WBSSに関しては、正直まだ未知数だと思っていた。準々決勝である1回戦があまりにも鮮烈すぎた。

開始70秒、KO勝ち。しかも、ほとんど実質、一撃KO。すべては、その右ストレートのための布石だった。あれほどの試合は見たことがない。ほとんど将棋の、その最短の詰めを見るような試合。

だが、だからこそ、超一流中の超一流との戦いにおいて、その展開を予想するのは難しかった。同じレベルのテクニック同士だったら、どうなのか? 泥仕合のような展開に、井上尚弥はその強さを発揮できるのか?

わからなかった。

序盤の猛攻、戸惑い、そして適応

開始、明らかにプレッシャーをかけているのはロドリゲスだった。それに、井上尚弥は対応できていないように見えた。徐々に押され、被弾していた。やはり同レベルの試合に慣れていない。自分の当初の予想が、的中してるように思えた。

だが、それがおそらくは1分半ほど経った頃に、崩れてきた。

正直驚いた。そのわずか時間の間に、井上尚弥は相手のリズム、テクニック、スピード、癖、空気、呼吸、つまりはその相手の全ての戦い方を吸収し、その上でそれを上回るタイミング、パワー、その緩急の付け方を、自らの体で表現していた。

信じられなかった。わずかそれだけの時間、そんなことができる人間がいるなんて、考えられなかった。

1ラウンド最後のガードは、もはや余裕すら感じられた。そして迎えた 2ラウンド、井上はもはやそのあり方を変えていた。

天才が天才たる所以、引き出しの広さ

開始直後の、右ストレート。効いた。割合としては6割ほど。これで、相手は完全にリズムが崩れた。重心が後ろに下がった。その後超高速のコンビネーションの中に、信じられないほどコンパクトなカウンター。

その後お得意の右に大きく身体を振りつつの、溜めての、左のカウンター。チャンピオンの中のチャンピオンである相手が、まるで噛ませ犬のようだった。

しかし驚いたのは、追い討ちのボディーだ。確かに 1ラウンドに放ったボディーは、かすかに効いているように見えていた。しかしあれだけ見事なカウンターを顔面に決めておきながら、その後徹底して顔への連打が行くと思っていたところで、ボディー。あまりに冷静すぎる。あまりに的確すぎる。そしてさらにボディー。相手が哀れなほどだった。

そこで、学んだ。いや、学ぶところなどあまりに多いだろう。これから、自分はこのビデオを何回何十回と見ることになるだろう。しかしまず、圧倒的に学んだことがあった。

超高レベルにおいては、パワーがある、スピードがある、スタミナがある、テクニックがある、などではなく、この適応力、学習能力、そしてその上で組み立て直す構成力が必要であるということを。

信じられない瞬間

WBSS決勝、ノニト・ドネアvs井上尚弥。

試合直前、両雄が並び立つ姿を見て、私は信じられない想いを抱えていた。

これほどの試合を、この瞬間に迎えることができるなんて。

それほどこの試合は、ハイレベルになることが予想できて、かつ、劇的で偶発的で奇跡的な様相を帯びていた。

まさしく小説の、クライマックスシーンのそれだった。

ゴングが鳴って、普通に試合が始まったことが信じられない位だった。

双方が持つそれぞれの3つ武器

威嚇から探る武器の探り合い

序盤、井上尚弥は左ジャブをボディー。これはいわゆる威嚇だろう。

ドネアはオーソドックスに左ジャブ、そのスピードと正確さは、オタクくさくて申し訳ないがはじめの一歩でいうリカルドマルチネスを彷仏とさせるような完成度を思わせた。

今回は12ラウンドと言う長丁場のため、端的に語らせてもらう。

今回の、この史上稀に見る超決戦のテーマは、3つの武器だ。

通常、どんなボクサーでも、大体勝ちパターンというか、倒せる技は大体が1つだ。わかりやすいので言わせてもらうが、村田涼太の右ストレートがその代表格だろう。長谷川穂積なんかは左右のストレートの連打。

しかしこの2人は、驚くべきことに3つもの倒せるパンチを備えていた。

井上尚弥は、左フック、右ストレート、左ボディフックだ。

ドネアは、クロスカウンターの左フック、肩で角度を変えた左フック、フック気味の右ストレート。

その結果が、勝敗を分けた。

ドネアの攻勢、井上尚弥の骨折・クリンチ

まず炸裂したのが、ドネアの肩で角度をつけた左フックだ。それによって井上尚弥はおそらくはボディーだと勘違いして、まともに鼻っ柱にもらってしまった。

結果として右の瞼と、鼻から出血。これはかなりのアドバンテージを握られたことになる。

続いて炸裂したのが、井上尚弥の右ストレート。それがドネアの左フックをかいくぐる形でまともに入って、ドネアは大きく体勢を崩した。

次が、ドネアのフック気味の右ストレート。これによって井上尚弥は、史上初めてと思えるほど効かされてしまい、足元がおぼつかなくなり、初めてドネアにクリンチを試みると言う事態に陥った。

私は正直、これで終わったと思った。それほどの、深いダメージだった。

運命の11ラウンド

ボディアッパーとクロスカウンターの交錯

だが井上尚弥はそこを乗り切り、そして運命の11ラウンド。


井上尚弥の18番、右アッパーからの左ボディーフックが爆発した。

ドネアは、ダウンした。個人的にはノックアウトじゃないかってくらい、カウント10いってた気がするくらい、それは深い深いダメージだった。

ここで私は終わったと思った。井上尚弥の追撃は半端じゃない。畳み掛けてたたみかけて、ドネアはボディーでマットに沈むと思っていた。

しかしそこで、ドネアのクロスカウンターのフックが火を噴いた。井上尚弥がのけぞる。ここが、超一流が超一流たる所以だろう。不用意な追撃などできない、許さない。

結果、判定は12ラウンドまでもつれ込んだ。

超絶技巧の激突、そこで勝敗を分けたもの

クリンチしなければしのげないほどのダメージまで与えたか。

それすらも許さないほどのダメージで、マットに這いつくばらせたか。

倒す武器を3つも持っていると言う事実、そして追撃を許さないカウンター、ディフェンステクニックを持っていると言う条件。

間違いなく歴史に名を残す、超絶技巧のそれは激突だった。

よくぞ差をつけて、生き残って、出血にも耐えて、歴史に名を残した、井上尚弥。

私は君を心から尊敬して、これからも勉強させてもらって、これからのさらなる飛躍を祈らせてもらう。

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