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”空手革命家” 塚本徳臣 ~極真史上最強の五人

2020年11月9日

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この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikukose

枚挙に暇がない多彩なる二つ名

極真史上最強の男。

そう考えた時、この男を置いて他の男を筆頭にすることなど到底出来ませんでした。

史上最強どころか、もはや極真カラテの代名詞といっても過言では無い。

誰もが夢見る、理想にして華麗なる芸術的な組み手。

彼を表す2つ名は、枚挙に暇がありません。

空手革命児。

天下無双。

平成の宮本武蔵。

天才。

変幻自在の怪物。

マッハ蹴り。

胴廻し回転蹴りの達人。

格闘家にして芸術家。

伝説的な記録の数々

それほど、強かった。凄まじかった。

33連勝と言う、空前絶後にして、これからも決して破られる事は無いだろう大記録も達成しています。

史上初の、世界大会決勝での1本勝ち。

史上最年少21歳にして、初出場初優勝。

全日本大会全7試合中、5試合の1本勝ち、一試合の技あり勝ち。

史上最年長37歳での世界大会、2度目の優勝。

おそらくは、顔面を殴られない格闘技において、史上最もKO、つまりは1本勝ちを築いた選手であることは間違いない。いやもしかしたら顔を殴る格闘技を加えてなお、その数は他の追随を許さないかもしれない。

まさに一撃必殺の、体現者。

現在は名前を変えているが、マツコ有吉の怒り新党と言う番組で、新3大〇〇と言うコーナーにおいて、塚本徳臣の一撃必殺の蹴り、と言う題名で取り上げられたほどだ。ちなみに同番組でカラテカとして取り上げられたのは彼だけだ。

他の追随を許さない技の多彩さ

その塚本徳臣の強さの秘密は、なんといってもその他の追随を許さない技の多彩さ、破壊力に加えて、間合いの感覚と、当て感にある。

塚本徳臣は、現在空手に存在する、ほぼ全ての技を完璧と言って良い精度で使いこなす。

中段、上段の前蹴り、下段、中段の回し蹴り、代名詞とも言われるマッハ蹴り、中段下段の後回し蹴り、中段の後ろ蹴り、もう一つの代名詞とも言える胴廻し回転蹴り、インロー、下段かかと蹴り通称ヴァレリーキック、下段上段の掛け蹴り、中段上段の膝蹴り、下突き、胸突き、鉤突き、かかと落とし、内回し蹴り、外回し蹴り、横蹴り、三日月蹴り──

その半分以上で1本が取れる。世の中に万能型と呼ばれる選手は多いが、これほどの技を完璧に扱える選手はいなかった。

そして彼の恐ろしいところは、完璧に使えるからこそ、それぞれの技を見せ技として使えることだ。

全てが本命であり、全てが虚となる。そして、本人が見えていない場所にも、彼は確実に当ててくる。対戦相手は、恐怖でまともに間合いに入れない。

まさに塚本徳臣は、攻撃に特化した、本人がことある事に語っていた、名人と呼ぶべき空手家だ。

新しいスタイル

彼は他のあらゆる空手家と比べ、ハッキリと異質な点がある。

その2つ名。
様々な言葉で彼の強さは修飾されてきたが、最初、そして最終的にも名付けられた、それ。

空手革命児。
そして、空手革命家。

彼はそれまでの極真カラテの常識を根底から破壊して、新しいスタイルを確立した。
そこからさらに自身のスタイルを革新し続け、最終的に誰も到達していないところに至った。

パンチとローキック中心の組み手

今回は、彼が全日本大会で初めてベスト8に入り、そして世界大会出場を決めた第26回全日本大会から、第6回世界大会、そしてワールドカップ優勝、第28回、第29回全日本大会連続優勝、第15回全日本ウェイト制大会優勝までのその功績を讃えたいと思う。

それまでの極真空手では、その中心的な戦いは正拳突きと下段回し蹴りだった。
いわゆるパンチとローキック。

これは個人的には第2回、3回世界大会での、三瓶啓二・中村誠、両氏による、三誠時代の流れをくむ、接近戦の弊害だと思っている。

いくらパンチとは言え、ある程度の距離がなければ、そしてためがなければ強く、効かせる攻撃をすることができない。
そしてそれがメインになれば、ムエタイのようなミドルキックを中心に組み立てることができない、ローキックが中心になれば膝蹴りを研究する者が出てこない。

第6回世界大会でも、当然のようにその攻撃が強いものが上位に上がっていった。
ほとんど例外はなかった。だからこう言ってはなんだが、戦いの個性もそれほどなかったように思われる。

その中にあって、塚本徳臣の戦いは異質そのものだった。

前蹴りの必殺化とギャリーステップ

槍のように突き刺す前蹴り

塚本徳臣は、前蹴りを主体としていた。

それまでの前蹴りは、基本的には距離を取るために、前に入るための足がかりとして、主に相手の腹を押すような使い方をされていた。

しかし塚本徳臣は、膝のバネをスプリングのように使い、鞭のように弾けるように、そして槍のように相手の腹に突き刺していた。

通常は、中足と呼ばれる足の腹の部分を使って蹴り込まれるそれを、突き出した親指で、文字通り突き刺していたのだ。

これは彼の出身地である長崎の師範である山田政彦が編み出した蹴り方であり、彼はそれを忠実に実践に用いていた。

前蹴りを中心として、中間距離から攻め込み、下突き、膝蹴りで飛び込み、そして上段膝蹴り、その当時は誰も使っていない変則技と言われた上段内回し蹴りで、マッハ蹴りと呼ばれる変則上段回し蹴りで、顔面を脅かす。

ローキック、胸突きはあくまでつなぎ技として用いていた。その3次元的な戦い方は、革新的であり、誰もその圧倒的な間合いに、上下の揺さぶりについてはいけなかった。

日本人初のステップワーク

さらに彼が用いたのは、日本人としては初めてと言われる、ステップワーク。

ベタ足で、すぐに間合いをつぶして接近戦で戦っていた他の日本人とは違い、彼は踵を浮かして、右に左に円形に、縦横無尽に試合上を飛び跳ねていた。

その日本人離れした足運びは、当時懇意にしていたという、後に極真松井派に移って、世界大会ベスト4、全日本大会二度の準優勝と言う軽量級としては驚くべき成績を残したキャリーオニールと練習した時に学んだと言う。

通称、ギャリーステップ。

軽量級が重量級に対抗するために用いるそれを、重量級の男が使用したならばどうなるか?

彼の着想は、そこからきたと言う。さらには変則上段内廻し蹴りも、当時最強の外国人と噂されていたフランシスコフィリオが得意とする、前足を使った左のブラジリアンハイキックに対抗するカウンター技として開発されたと言う。

その結果、彼は21歳と言う群を抜いたと若さで、初出場となる第6回世界大会、凄まじい活躍を見せた。

外人最強・敗戦相手・優勝候補・人間風車との激突

vs外国人最強

ハイライトは、なんと早くも3回戦から。

あまり知られてはいないが、そこで当たったトム・レバーという男は、その世界大会で外国人最強にして優勝候補の一角にまで挙げられた男だった。
それに対して、塚本徳臣は前蹴り、マッハ蹴りを駆使して、延長5対0と全く寄せ付けずに普通に勝利してしまう。

vs一本負けで敗れた宿敵

4回戦は、なんと一年半前の全日本ウェイト制重量級で敗れた、新保智。
それも一本負けで敗れた相手にリベンジするなど、通常は至難の業。
しかし塚本は新保が得意とするローキックを、新しく身に付けたギャリーステップで躱しに躱して、回り込みに回り込んで、最後は前蹴りから膝蹴りのラッシュで何とか辛勝を掴む。

これが1つの転機だったと言える。

vs優勝候補筆頭

次は、なんと優勝候補筆頭。
前回の世界大会で準優勝している、文字通りの大本命。全日本大会でも王者となっている豪拳、増田章。

しかし塚本徳臣は、それこそ完全にものにしたステップワークと、遠距離から放たれるの前蹴りで全くペースを握らせず、遥かな遠間から放たれた前蹴りからの上段飛び膝蹴りをクリーンヒットさせ脳震盪を起こさせて、そこからのラッシュで完封勝利を収めてしまう。

vs”人間風車”

そして準決勝、相手は軽量級史上最強の雄、”人間風車”谷川光。

彼は塚本徳臣と同じくステップワーク、そして重量級とまともに打ち合えるほどの圧倒的なパンチ力と打たれ強さが身上の男。
時代が違えば、世界王者になっていても不思議ではないほどの男だった。

それほどの強敵を前にして、塚本徳臣の潜在能力が爆発する。
序盤こそ人間風車の異名そのままに谷川光が接近戦からのステップワークでペースを掴んでいたが、終盤左のローキックの4連打から、突っかけてきたところに合わせたカウンターの右前蹴り。

そこからまさかの前蹴り、6連発!!

谷川光は上段にくるかもしれないと言う危惧と、地に足つければステップワークを使えなくなるという2つのジレンマにより捌くこと叶わず、そのまま技あり、そしてそのあとのパンチの詰めにより、1本負けを喫する。

極真史上、前蹴りの6連発による一本勝ちは、これが唯一のものだろう。

これは、それほどの衝撃だった。

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