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リカルドマルチネスのモデル ロペス,伊達英二を沈めた超絶アッパーカット!防衛16戦目vsモンシャム・マハチャイ戦!

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この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikukose

リカルド・マルチネス

私が愛読する、ボクシング漫画、現在週刊少年マガジンで連載中のはじめの一歩に出てくる、圧倒的なまでの絶対王者の名前だ。

私は個人的には、最終的に主人公である幕之内一歩が彼を倒してくれるのではないかと信じている。

リカルドマルチネスはメキシカンボクサーの典型として紹介され、その主人公である幕之内一歩がをジャブ1本で完封し、当時の日本王者である伊達英二を相手にしてほとんど何もさせることなくクリーンヒットも片手で数える程度しか許さず、アバラを砕き、顎を砕き、まさに完璧な形で勝利を刻んだ。

まさに強さの象徴、ボクシングの完成形、そういった様相を見せていた。

そしてそんな彼は、現実のボクサーのモデルがいると言う。

彼の名は、リカルド・ロペス。

アマチュア時代40戦40勝28K.O。

プロ戦績52戦51勝37KO1分。

凄まじい、凄まじすぎる、まさしく漫画の中のリカルド・マルチネスを、そのまま現実にしたような形だ。実際は逆なのだろうけれど(笑

しかしそんな彼の実力、戦いを、私は見たことがなかった。

そして最近、伝説的なボクサーと言う物のその現実を追求しようと考えていて、そのリカルドロペスの強さを少しずつ高分析、解明して行けたらと考えていた。

さしあたって今回注目したのは、その彼はモデルとしておそらくは描かれている漫画はじめの一歩のリカルドマルチネスに、日本チャンピオンである伊達英二が――

伊達英二を沈めた伝説的アッパーカット

19歳でプロデビュー、天才児と称されながらも一切努力は惜しまず、「東洋に敵なし」とまで讃えられ、23歳の時に世界初挑戦、敵地メキシコでそのリカルドマルチネスの初防衛戦の相手として挑んだ際、

全く自分の持ち味を出すことができず、徹底的にまでに打ちのめされ、2ラウンド1分12秒TKO負けで惨敗。

その帰国後に妻・愛子の流産を知り、あまりに大きなものを失ったショックで1度引退という、結末に至ったその1戦だ。

会長に、ボクシングの次元が違ったと言わしめるほどの、そのあまりにも凄まじい、天空まで届くかと思わせるような左アッパー

それよって鼻を切り裂かれ、その傷跡が伊達英二のトレードマークになった。

その左アッパー。

モデルと言うのならば、それは実在するのではないか?

だとるのならばぜひ見てみたい。

そして今回取り上げさせてもらう試合は、そのモデルであるリカルド・ロペスのあまりにも凄まじいアッパーの破壊力を表現するには、充分すぎるほどのインパクトを持っていた。

WBC世界ミニマム級タイトルマッチ第16度目の防衛戦。

カリフォルニア州インディオのファンタジー・スプリングス・リゾート・カジノという正直私の感覚ではかなり特殊な場所を舞台として、しかもその戦いはリカルドロペスをして前座扱いだと言うから、その当時の計量級の扱いの小ささが見て取れる切ない事情も感じられると言えるかもしれない。

相手となるタイのキティチャイ・ブリーチャはWBC世界ストロー9位。
20戦18勝8K.O2敗と、決して侮れない戦績を持っている。

ワクワクしていた、こんなにワクワクする試合は久しぶりのことだった。

WBC世界ストロー級チャンピオン、その時点で28歳、41戦全勝31 KO。

El Finito(フィニート)素晴らしい男の意名を持つ。

日本では精密機械と呼ばれるその男は、意外なほどに静かな立ち上がりだった。

ガードが高い、そして本当に無駄な動きがない。

ほとんど序盤はジャブしか、それも時折しか話さない。

相手は当然のようにムエタイを経験しており、それゆえに打たれ強さを武器にどんどん飛び込んでくる。

しかしリカルドロペスは動かない。

冷静にカードを上げたまま躱して、避けて、そして時折凄まじい速さのジャブを放つ。

同じだそういう風に思った、漫画のリカルドロペスも、右をそうそう放ったりしなかった。

そして本当に相手の攻撃が当たらない、ガードを上げてはいるが、そのガードにも触れさせない。

そして徐々に右を混ぜて、左のダブルのアッパーなど見せていく。

本当に教科書通りというか、変則がなく、丁寧で、高次元な戦いと言えた。

これがリカルドロペスか。

完璧な試合運び

2ラウンド、やはり丁寧な動きで、左のジャブを中心に少しずつ前に出始める、そしてなんといっても左のアッパーが増えてきた。

返しが速い、とんでもなく早い。

そして途中から、ぐんぐん前に出始める。

途中1発だけキティチャイが左フックを当てた。

それが印象的な位、リカルドロペスはもらっていなかった。

そして一気に凶悪なまでにギアを上げてきた、

これがはじめの一歩のリカルドマルチネスで言う、科学的なところからの暴力的な変化と言うことだろうか?

一瞬大振りのように見えるのだが、恐ろしいほどシャープ。

普通はありえない2つの要素が見事なまで合致している。

そして3ラウンド。

今度は一気に飛び込むように中間距離から一気に踏み込んできて、アッパー、ストレート、ジャブを打ち込んでくる。

対戦相手のキティチャイはすっかり萎縮して、手数がほとんどなくなってしまった。

接近戦でも見事なウィービングでリカルドロペスは相手の攻撃を裁く。

そしてものすごい音を立てた左ボディが相手の腹をえぐり、効かせた。

そしてクリンチから離れた後ワンツーからの左アッパー。

衝撃だった。

解説も言っていた。

ストロー級で――

「相手の体が宙に浮いた」

なんだ?

なんだこのアッパーは?

もはや漫画のアッパーのその威力を超えている。

全く危なくがなく、そら寒さすらある。

強すぎる、ぞっとする。

まさに精密機械、人間とは思えない。

これがはじめの一歩の絶対王者として知られる、リカルドマルチネスのモデル、リカルドロペス。

最初から最後まで、自分が決めたそのプラン通りに進んだような、そんな異次元の戦いだった。

ボクシングの奥深さの、その一端を見たような、そんなかつて経験したことがないような、その錯覚を覚えた。

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