“欧州最強の男”ミッシェル・ウェーデル 全試合一本勝ち恐怖の攻撃力、しかし世界大会入賞叶わなかったその不運!

2024年2月19日

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K.O、一本勝ち率100%

そう考えた時実は筆頭に上ったのは、この男だったりした。

この男には2つの異名がある。

ヨーロッパ最強の男。

そして、鬼神。

身長197センチ、体重104キロ。

熊殺しウイリーウィリアムスと同じ時代を生きた南アの巨魁ケニーウーテンボガードとほぼ並ぶ体格を持っていながら、戦闘スタイル、身体能力は、全く違ったものを持つ。

私は、彼以外に、こんな記録を持つ男を知らない。

私が知る限りではあるが彼が勝利した、その試合の全てが、1本勝ち。

通常極真の試合は、顔面を殴ってはいけないと言う制約があり、ラウンド制ではなく3分間の本戦が終わり次第その優先具合により判定をつけると言う性質上、どうしても1本勝ち、KO勝ちが起きにくい。

長年見てきた私の見立てでは、大体1本勝ちが起きる確率というのは、正味1割にも満たない。

全体から見れば、正直3、4%程度というのが実際のところだと思う。

あの空手に革命をもたらし、マッハ蹴り、飛び膝蹴り、胴廻し回転蹴り、前蹴りにより1本勝ちの山を築いた塚本徳臣ですら、その生涯1本勝ち率は2割から3割程度だと言うのが実際だ。

しかしミッシェルウェーデルは、10割、つまり100%になる。

おかしい、どうかしている、もしくはその強さが常軌を逸している。

事実として、それはまさしく鬼神そのものだった。

極真会館に入門と同時に、ボクシングも並行して練習していたと言う彼は、まさに極真史上まず間違いなく最強クラスのパンチを獲得した。

それが日本の我々の前に姿を現したのは、第3回空手道選手権大会。

早くも1回戦、そして2回戦、連続の1本勝ちを決めての、3回戦、城西の爆撃機、増田章との戦い。

あえて言わせてもらうが、この試合、本戦にて増田章の敗北だった。

それは戦った増田章も後に述べており、なんだこの突きは?今までこんな強い突きはもらった事は無い、と驚愕しており、強烈な下突きにより完全に効かされ、本戦の判定時点で完全に負けたと感じだと話している。

しかし引き分けの判定の時、通常ならば、助かった、負けなかったと考えるところなのだが、その時ばかりは、えっ、まだ戦うのか?という心境に陥ったと言う。

結局延長、再延長となり、増田章がとにかく倒れずに負けずにと言うふうに必死に戦った結果、決めに来ていたミッシェルのスタミナがなくなり、そして爆撃機の下段も効果を発揮して、再延長にて敗れたが、誰が見ても不可解な判定と猛烈な戦いぶりに、評価は下がるどころか上がる一方だった。

そんなミッシェル・ウェーデルは次の大会である第4回全世界空手道選手権大会に優勝候補筆頭として出場が決まっているにもかかわらず、第18回全日本選手権大会エントリーしてくると言う異例の事態が起こった。

通常ならばあえて手の内を見せることもなく、体力も温存するところなのだが、ミッシェルはその前年から自分の空手の力が落ち始めているとことに気づいていて、とにかく一刻も早くレベルの高い全日本大会で戦っておきたかった、増田屋と戦っていたから松井章圭と戦いたかっただけだと語ると言う。

何という向上心だろうか、すでに極真史上最強クラスの力を持っていたにもかかわらず。

そんな彼はそこでまさに我々の背筋が凍るほどの戦慄の試合を繰り広げることになる。

第18回全日本空手道選手権大会の快進撃

1回戦、ミッシェル・ウェーデルはいきなりの右の下付きを完全に効かせてしまう。

会場がどよめく。

さらに下段、上段の前蹴り、上段の廻し蹴りと、技が早く、強く、的確で、多彩。

もはや相手は戦意喪失気味だ。

そこへ強烈な下突き2連発からの、上段回し蹴り。

もはや主審に止めてやれと言ってやりたい。

あまりにも強すぎる、まっすぐ下がることしかできない。

2回戦。

突きも蹴りも、197センチを誇るにしては早すぎる。

上段前蹴りもポンポン出る。

下突き炸裂、簡単に効いてしまう。

初の延長戦、相手が中段、上段を警戒していると見るや、強烈な下段回し蹴りのつるべ打ち。

延長開始直後、瞬殺の一本勝ち。

そして3回戦、この外舘慎一との戦いこそが、ミッシェル・ウェーデルの真価を図る1戦と言あただろ。

外館慎一は、結局この翌年に行われた第4回世界大会で、優勝した松井章圭と5回戦で対戦しており、その時は大事なことだからもう一度言うが、優勝した松井章圭と体重判定まで粘り、かろうじて敗れている。

つまりは世界大会優勝クラスと、ほとんど同等の力を持っていると言っても過言ではない日本選手だった。

身長も191センチにして、打たれ強く、重厚なその組み手は、北の武仁と言う異名を取り、まさに倒れることのない城壁のような趣があった。

もし彼が破れるようなことがあれば、それこそ日本にとって非常事態宣言と言えるだろう。

気合満々に飛び出し、接近戦で迎え撃とうとする外舘慎一に対して、ミッシェル・ウェーデルは回り込み、強烈な下突きでその勢いをあっさり止めてしまう。

さらに左右の中段回し蹴り、その連打、そして下突きの追い打ち、突き蹴り、全く隙がない。

そして回り込んでの左の鉤突き、レバーブロー。

正しく空手母国日本にとって悪夢だった。

あの外舘慎一が、秒殺で、全く何もできずに、あっさりと葬られてしまった。

強すぎる、強すぎる、それ以外の言葉が浮かばないほどに、強すぎる。

しかしミッシェル・ウェーデルの全日本大会は、その次の試合で当たった足技の魔術師小笠原和彦との戦いで-

不運の上段突きが顔に決まってしまい、当初は偶然のものだし、小笠原がそもそも足つかんでるし、反則負けはかわいそうだから、1試合間に挟んで再試合と言うアナウンスがなされたのだが、なぜかそのままミッシェル・ウェーデルの反則負けになってしまっている、運営としての気持ちはわかるものの…。

そして第4回世界大会、ミッシェル・ウェーデルの勢いはとどまることを知らなかった。

第4回世界大会での”南米の星”との激突、そして大学教授へ

1回戦、恐怖の下突きを中心として責め立て、下段もしっかり効かせて、最後は飛び込んでの下突きで相手は完全に悶絶、ボディーのダメージで立ち上がることすらできなかった。

1回戦、ヨーロッパの強豪、根性の入った魂の組で、どんな相手でも1歩も引かない極真魂を見せつけるマイケル・ヤング。

しかしそんな相手にミッシェル・ウェーデルは冷静にさばき、下段蹴りとした突きを中心に反撃し、中段回し蹴りで場外に弾き飛ばし、あまりの破壊力に腹が背中に貼り出すほどの下突きで、その根性ごと叩き潰してしまう。

4回戦、どんどん相手は詰めてきて、自分の間合いにできなく最初は戸惑っていたが、下段蹴りで崩して、下突きを突き刺して、カウンターの膝蹴り一閃。

さらに追い討ちの中段回し蹴り。

この男に弱点は無いのか?

ちなみに3回戦のウクライナのカラスコ選手は、そのミッシェル・ウェーデルのあまりの強さから、早々に戦意を喪失しての1本負けを喫している。

そして戦いは、極真史上ベストバウト、究極の1戦。

極真史上最強"南米の星"アデミールダコスタとの決戦と相成る。

もしここでミッシェル・ウェーデルがアデミールが擦ったと戦わなければ、ミッシェル・ウェーデルは極真史上最強となっていた可能性が非常に高い。

それほどまでに、打たれ強さ、スピード、テクニック、パワー、スタミナ、そしてその圧倒的なまでの攻撃力、パンチ力、どれをとっても、穴がなく、まさに強すぎる、そんな存在だった。

しかし南米の星、アデミールダコスタは、鬼神、ヨーロッパ最強の男、それを、なんと再延長の末に、破ってしまうと言う快挙を見せつける。

どんな相手もくの字に曲げた、その史上最強の拳が、アデミールはその身に付けた、まるで吸収するように柔らかくいなすテクニックにより殺し、接近して間合いをつぶし、蹴りの威力をなくし、その上でブラジリアンキックを下段に叩き落とすと言う荒業で、ミッシェル・ウェーデルの攻略を成功してしまうのだ。

凄まじい戦いだった。

まさに、迫力、テクニック、駆け引き、全てにおいて極真史上に燦然と輝く名勝負中の名勝負であることが間違いない。

途中アナウンスに、重戦車同士がぶつかっているとまで言わしめたほどだ。

結果的にミッシェル・ウェーデルは、世界大会に入賞することは叶わず、そのまま選手として引退してしまうことになる。

その後現役時代から続けていたと言う大学の研究員として、30歳でオランダの大学教授となり、文武両道を地で行く人生を歩んだと言う。

単純な実力だけで言うのならば、第3回世界大会、そして第18回全日本選手権大会、さらにはたらればはあまり言いたくは無いのだが、アデミールと戦わなければ第4回世界大会も優勝していて間違いないほどの、圧倒的なまでの強さを誇った男だ。

攻撃力と言う意味では、他の追随を許さない事は間違いないだろう。

事実として、後に第4回世界大会で準優勝に輝き、K-1でもチャンピオンとなったアンディフグをして、その当時の第4回ヨーロッパ重量級選手権では第3位であり、その2番手につけていた決勝で対戦したイギリスの黒豹マイケル・トンプソンをして、その決勝ではまさか数秒で戦意喪失に追い込まれるほどだったと言う。

重ね重ね、不運が続き、しかしその後の人生はその優秀な頭脳で世間に貢献していると言う点ではそういった意味では極真史上最強の一角であるチャールズマーチンを彷仏とさせる空手人生とも言えるかもしれない。

“鬼神" “ヨーロッパ最強の男" ミッシェル・ウェーデル。

その拳の破壊力、成してきた偉業、それを、ぜひとも世間の皆様には覚えておいてほしいと私は考えている。

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