朝倉未来vs斎藤裕 路上の伝説が格闘技を魅せつけられた!

2023年11月11日

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あまりにも圧倒的な試合前予想

朝倉未来 vs 斎藤裕の試合が組まれて、しかも大晦日の約一か月前と言うことで正直言って私は甘く見ていたところがある。

朝倉未来はこの一年、たったの1試合しかこなしていない。

これは弟である朝倉海がコンスタントに試合をこなして、そのどれもが日本のMMAのトップ戦線の選手で、それぞれに圧勝し、さらにはRIZINの総合プロデュースである榊原のSOSに応えての急遽の参戦ですら、圧倒的KOで沈めてしまい、

そして現在は年末の、史上最強といえる、UFCで圧倒的な猛威を振るい、当時伝説的チャンピオンだったデメトリアス=ジョンソンにあと1秒まで迫った、堀口恭司との決戦を残すのみで、その後はUFC参戦まで表明しているそのめざましい戦歴と比べ、

今年のその試合数の少なさが、正直浮き彫りになっているというのが実際だろう。

しかもYouTubeで圧倒的な成功を収め、その登録者数は162万人にのぼり、あけている動画は軒並み100万再生越えと言う圧倒的な人気ぶり。

富と名声の両方を手にして、もはや格闘家として、1試合いくらで戦うのがばかばかしくなっているのではないか1部の人間たちの間で噂に流れているほどだ。

リスクを負って戦う意味をもはや見出せていないのではないかという話。

そして弟の海の方がUFC参戦を掲げていて、そのストイックさ、格闘技としてまっすぐに向かっている、その姿との対比がなされているというのが実際だった。

そこに来てこの戦い。

正直不勉強で申し訳ないが斎藤裕と言う選手のことを私は存じ上げておりませんでした。

だから、大晦日前の、適当な当て馬だと捉えていた。

しかもここにきて、メイウェザーが2月にビックイベントをやると言う話が上がってきて、その対抗馬として挙げられているのもまた、朝倉未来だった。

だから正直、勝って当たり前、KOして当たり前位に思っていた。

だからこそ、その戦いを見て驚いた。

誰もが見逃す地味だが重要なテクニック

今回の試合、なぜ朝倉未来の負けたのか、正確に把握している人間はそれほど多くないのではないかと見受けられた。

まず第一に斎藤裕が素晴らしかったのは、その間合い感覚と、圧倒的とも言えるディフェンステクニックだった。

今まで朝倉未来と対戦してきた選手は、いわゆるちょうど朝倉未来の強烈無比なミドルキック、インロー、ハイキックを食らうところでふらふらとして、その餌食になって、ダメージを蓄積していた選手が多かった。

それに比べて斎藤選手は、絶妙な距離をキープして、蹴ってきたところを間合いを外したり、的確にカットしたりして、一切のダメージを許さなかった。

そして、朝倉未来に逆に強いミドルキックやハイキックを見舞っていた。

このディフェンス技術は、MMAファイターの中ではトップクラスと言って言い過ぎではないだろう。

さらにパンチもかなりのレベルに達しており、頭を下げて、相手を見ないで突撃する選手が多い中、ちゃんと相手を見据え、腰が入った良いパンチを打ち込んでいた。

それに加えて、これは解説も述べていたが、テイクダウンの技術が飛び抜けている。

これもまた蹴りの技術が高いからこそ、どちらに来るか一瞬迷うからこそ、相手は一瞬斎藤裕の姿を見失いような形となり、いくら朝倉未来といえどもたまらなかっただろう。

そして、朝倉未来はいくつかの失敗を犯した。

朝倉未来が犯した2つの失敗

まずは、第一ラウンドのインローキックによる、金的攻撃。

そして2ラウンドの、ロープを掴んだことによる警告。

明言はされていないが、SNSでも言われているように、審判が判定をする際多少の印象の違いはあったのではないだろうか。

そして3ラウンド、テイクダウンをとられた後だ。

正直今回の試合だけかわからないが、RIZINにしては正直言って、ブレイクが早すぎたような気がした。

それは解説も同様に語っており、これでもブレイクするんですね? とつぶやいている。

これほど早くブレイクすると言う事は、テイクダウンそのものをポイントとして取っていなければ、それは成り立たなくなってしまう。

朝倉未来もそれに気づいたのだろう。

そこから、かなり強引な左のフックからの連打に打って出た。

それで斎藤裕は多少のダメージを負った。

しかし先ほども述べたように、間合いの距離感と、ディフェンステクニック、パンチの技術が優れているために、朝倉未来はその後お返しのような形で、強烈な反撃をもらってしまうことになった。

おそらくそこで、朝倉未来は、危険を犯すことをよしとしなかったのだろう。

裂傷も負わせだし、ダメージとしては与えているし、これで勝てると思ったのか、それ以上の追撃をせずに、テイクダウンで片足を掴み、それで後はポチポチとパンチを当てるだけで済ませた。

これはおそらくチャンピオンとチャレンジャーの立場が逆だったら、決してそんな事はしなかっただろう。

もともと朝倉未来は、猛烈に攻めてくる相手の攻撃をさばき、カウンターで沈めると言う戦法を得意としている。

今回斎藤裕は、それが全く通じない、いわゆるじゃんけんでいうチョキに対するグーの相手に当たったような形になる。

自分が負けるなどとは、つゆほども考えていなかったに違いない。

引き分けだったら、情勢から考えて自分に上がると考えていた可能性も十分に考えられる。

しかし彼は敗れた。
それまでの地位と名声を、それこそ引きずり下ろされる形で。

私は以上の見解により、今回の判定は非常に適正に行われたものと考える。

距離感、ディフェンステクニック、これこそが喧嘩などにはない、格闘技が格闘技たる所以である上質なテクニックである。

それを持つ斎藤裕がチャンピオンになり、朝倉未来が追う立場になった。

そして日本国内で負けたと言うことで、UFCでも通用すると言う彼の言葉が、にわかに信憑性が低くなったのも事実かもしれない。

これで腐ることなく、さらにテクニックを学び、リスクを負うことを問わず、新チャンピオンとともに高みに上ってくれることを願う。

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