“崩しの妙技”岡本徹 全日本三年連続ベスト4の快挙! ニコラスぺタスを止め、下段蹴りで谷川光、杉村多一郎を沈めた組み手の妙!

2024年4月9日

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第24回全日本大会

田村悦宏を倒す岡本徹

岡本徹。

極真空手において、四大会連続の無差別級全日本のベスト4入りという類まれなる非常に高く安定した実力を見せつけ、体重別の世界大会でも準優勝、第30回全日本空手道選手権大会及び、第7回の全世界空手道選手権大会で優勝を果たした、極真史に燦然と輝く名選手。

岡本徹が全国の大会に華々しくその名を知らしめたというのが、第24回全日本空手道選手権大会といえるかもしれない。

4回戦までコマを進めた岡本徹は、その前年に行われた第5回世界大会に出場している日本代表の、川本英児と対決。

得意のパンチからの膝蹴りに持ち込もうとする川本英児に対して、岡本徹は中段廻し蹴りから間合いを詰めて、相手に体重を預けるかのようなパンチからの膝で、川本英児に自分の組手をさせずに、どんどん押し込んでいく。

川本英児も下突きを返すが、うまく的を外されて、最後は内股の下段で崩されて試合終了。

判定での勝利をものにして、準決勝で相対したのは、本大会において格闘マシーン黒澤浩樹、そして同じく下段廻し蹴りで2トンもの数値をたたき出したという後の世界大会実際にも3位に輝く新保智を連続して破って勝ち上がってきた、杉村多一郎。

開始直後から前蹴りで元気よく飛び出した岡本徹だったが、接近して左の下突きの連打に一瞬気をとられたのか、その腕が見事にブラインドの形になったため、その視界の外から飛んできた膝蹴りがまともに顎を捉えてしまい、膝をつき、早々に技ありをとられてしまう。

絶体絶命、全日本大会の準々決勝レベルではそれを捉えてしまって、逆転した選手というのを私はほとんど知らない。

ここまでかと思われたが、岡本徹はあくまで冷静に、着実に、左右の下突きからの膝蹴り、そして奥足のローキックを叩き込んでいく。

そこに焦った様子はなく、どちらが技ありを取ったのかわからないほどの落ち着きぶりだった。

そしてローキックを警戒して足を犯した杉村多一郎の軸足を見事に払っての下段突き。

右足が効いているためだろう、スイッチしたその奥足なった左足を狙ってのインロー、通常の下段、パンチを打とうと一瞬体重がかかったその右足を狙っての左下段が、見事にその膝上の急所を捉えて、杉村多一郎はまともにひっくり返った。

黒澤浩樹という蹴りの名手を破って勝ち上がってのダメージというものは大きいのはうなずけるが、それにしても見事のコンビネーションといえるだろう。

そして畳み掛け、右の下段、左の下段のダブルで、またも同じところを捉えての、連続の技あり、合わせ一本勝ちを奪う。

何という逆転勝ち、なんという鮮やかなる、崩しの技術だろうか。

続く田村悦宏との戦いでは、10キロの体重差をものともせずに、前蹴りからの鮮やかな足払いを決めての下段突きを早々に決める。

パンチからの膝蹴りもリズミカルにして強烈で、後ろ回し蹴りを狙いそれが顔面をかすめるなど非常に巧みの試合運びを見せたが、その体重差、パワーの差、打たれ強さの差が出たか、残念ながら押し切られる形で本戦3対0で惜しくも敗れる。

続く第25回全日本空手道選手権大会でも3位に入賞し、第6回世界大会の選抜戦となった、極真分裂前の最後の全日本大会と呼ばれる、第26回大会。

ニコラスペタスとの死闘

3回戦で強烈なラッシュをさばきながら、その間隙をついた奥足への下段を強烈に叩き込み、棒立ち近い状況に追い込み。

4回戦ではあの、翌年のヨーロッパ選手権重量級で優勝を果たし、第一回全世界ウェイト制空手道選手権大会重量級3位、第6回及び第7回無差別の世界大会ベスト8入賞を果たす、大山倍達最後の内弟子と呼ばれた、ニコラスペタスと激突。

この試合は本大会においても最注目の1つともといわれる重要な試合となり、開始直後から岡本徹はかかと落としを狙い豪快に攻め立てていく。

絶対に止めるという、悲壮にして、強烈な覚悟が見て取れる形だった。

それに対してニコラスペタスは、真骨頂ともいえる一呼吸で左右の下段回し蹴り三連打、パンチ3発にまでつなげるという得意のスピーディーなコンビネーションを見せつける。

さらに豪快な飛び後ろ蹴りで吹き飛ばされ、かかと落としが顔面ギリギリを襲う。

ミドルキックも強烈で、ここまでは完全に押されている印象。

しかし岡本徹は崩れず、あくまで着実に、地味だが確実に効かせてくる、奥足への下段を叩き込む。

左右の膝蹴りも丁寧に肘でさばきながら、あくまで自分の周りを保ち、落ち着いた、いつも通りの組み手を意識しているようだった。

まるで1人だけ、別の時間軸で戦っているかのような。

それが功を奏して、延長戦に至り、ニコラスペタスのスピードが鈍ってくる。

豪快に振り回してくる外回しも、決定打にならない。

しかしそれでもさすがはヨーロッパ戦線トップクラスの男、中間距離ではそのリーチ、距離感、スピードによりアドバンテージを離さず、接近戦でも下段を効かされつつも、決して手数では負けず、こちらも自分のペースを崩そうとはしない。

文字通り実力伯仲の、名勝負。

試し割り判定は同数の21枚、それにより最終延長戦が決定し、一足先に立ち上がったニコラスペタスが自らを鼓舞するかのように、両の手のひらを打ち鳴らす。

開始早々、槍のようなニコラスペタスの前蹴りが岡本徹の顔面をとらえる。

あわや技ありかと思える展開だが、岡本徹は決してダメージを見せない。

そして試合はニコラスペタスの膝蹴り下段回し蹴り、岡本徹のパンチ下段回し蹴りという構図になる。

さらにニコラスペタスが上段回し蹴り、前蹴りで一本を狙い、岡本徹が膝蹴りで対応するが、途中岡本徹の口元の出血に主審がタイムを宣言し、中断するという壮絶なる展開。

最後はお互い猛ラッシュを見せるが、その中でもあくまで攻める一本槍のニコラスペタスに対して、岡本徹はさばきながら退けるという攻防一体の技を見せ、それにより攻撃が最も体重が乗る場所を岡本徹は奪うことに成功し、ニコラスペタスの重心は崩され、初めて差といえるものが出たといえるかもしれない。

会場どよめく副審の判定は、まさかの2対2。

委ねられた主審の判定は、岡本徹に上がり、文字通り薄氷を踏む接戦をその血だらけの道着を代償に、つかむことになった。

そして準々決勝で激突したのは、極真史上最強クラスの軽量級の実力者、人間風車谷川光。

谷川光、数見肇との激闘

そこまで黒澤浩樹、岩崎達也といった実力者中の実力者を破って勝ち上がってきた谷川光だったが、その代償はあまりにも大きく、事ここに至って大成した岡本徹は下段にして崩しの名手であり、その人知を超えた打たれ強さをもってしても、体捌きを駆使しても、その下突きからの膝蹴り、そして足払い、左下段廻し蹴りをさばききることが、叶わなかった。

谷川光の咆哮が会場に響き渡る、岡本徹が戦うと、対戦相手はなぜかその本能を、闘争心をむき出しにされてしまうのかもしれない。

そして準決勝、数見肇。

私はここまで、岡本徹の足の巧みの試合運び、崩しの妙技、それに脱帽していた。

ニコラスペタスとあれだけの死闘を終えた後ならば、もはやまともに戦えなくなっても不思議ではない。

そして対戦相手の数見肇は、おそらくは極真史上においてもへ最強クラスの下段回し蹴りの破壊力、それを誇る男。

その当てる技術も最上級で、岡本徹をしても捌ききれずもらい、ダメージが蓄積していく。

しかしそんな中でも、限られた体力、間合いで、外し、いなし、それが出来なければ流し、崩されず、自らの間合いにして、下突き、膝蹴りを返していく。

最後まで一方的な展開にはせずに、一瞬の隙を突き、前蹴りで崩し、パンチと膝蹴りでラッシュを掛けた。

岡本徹にしかできない組み手を、体現し続けた。

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