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2019年末RIZIN解説!トフィック・ムサエフvsパトリッキー・“ピットブル”・フレイレ、浜崎朱加vsハム・ソヒ

2020年9月25日

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今回は長く続いているコロナの影響により格闘技の試合も長く自粛が続いているので、かなりの間名試合のレビューを書いていないので、頼りになる格闘技仲間であるTwitterのフォロワーさんからの提案を受けて、2019年の年末に行われたRIZINの中から、トフィック・ムサエフ vs パトリッキー・“ピットブル”・フレイレの試合、そして浜崎朱加 vs ハム・ソヒの試合について語りたいと思う。

この2試合について共通して言えることが、超一流レベルにおいて、僅差での試合で勝敗を分けるものは、その試合で相手が狙っているものは何かと言うことを理解しているか否かということである。

この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikukose

トフィック・ムサエフ vs パトリッキー・“ピットブル”・フレイレ

敢えて蹴りを縛る

ムサエフ vs パトリッキー。この試合、ムサエフはほとんど全く蹴りを放っていない。

ムサエフと言えば、代名詞とさえ言えるほどの強烈無比な左ミドルキック、そして全く同じフォームから変化する左ハイキックと言える。

しかしムサエフはその日、全くその技を使わない。相手を中心に回り、慎重なジャブ、軽いフックを繰り返す。

序盤は、本当に拮抗していた。いやむしろ見る人によってはパトリッキーの方が押していると感じた人もいるかもしれない。

拮抗が大きく崩れたのは、逆にパトリッキーが蹴りを放った瞬間だった。

それをつかみ、ひねり、テイクダウン。暴風のようなラッシュで、ダメージとポイントを奪う。

その展開がずっと続いた。立っている間はパトリッキーがプレッシャーをかけて、ムサエフは回って慎重なジョブとフックのみ。

そしてパトリッキーが不用意なミドルキックを蹴った瞬間、それをつかみ、バックポジションをとって猛烈なラッシュ。

結局そのポイントが大きな開きとなり、大差でムサエフの勝利が決定した。

自分らしさではなく、勝てる部分で勝負する

ムサエフにはおそらく、最初からわかっていたのだ。
相手の事力の強さ、腰の安定感、中途半端な技を放ってしまえば、それをきっかけに大きく崩されてしまうと言うことを。

だからこそ自分の本来のスタイルを捨ててまで、相手のその隙を突いた、まさに勝負に徹した結果だった。

これは期せずして、浜崎 vs ハムにも言えることだった。


浜崎朱加vsハム・ソヒ

入念に準備された作戦

浜崎がいつも通りだったのに対して、ハムはガードをガチガチに固めて、ジャブを一切出さず左ストレート1本に賭けていた。当然序盤は浜崎がややポイントでリードする。

それが首投げにより、浜崎がグラウンドで上をとった瞬間のことだった。

浜崎が一気に襲いかかるかと思ったその瞬間、ハムは踵で膝を大きく伸ばした状態から、まるで鉈を振るうかのごとく猛烈な踵落としを連発した。

直感した、間違いない。
これは、最初から浜崎にテイクダウンを取られることを前提として、事前にい徹底して練習して対策した結果の動きだ。

やはり浜崎はその反撃に面食らい、有利なポジションを取ることができず、そしてその間ハムは両足を浜崎の首に巻きつけて、完璧な形の三角絞めを決めてしまった。

浜崎は1歩も動けず、ほとんどまともに反撃もできず、おそらくは5分近くもの間、徹底した首への圧迫、肘打ちによる頭部への打撃を許すことになってしまった。

そして最終ラウンド、ハムの狙いがさらに炸裂する。

消耗しきっている浜崎に、そのガードの隙をついた、ジャブに合わせての左ストレートのクロスカウンター。そこからの猛烈な右フック。浜崎は吹き飛び、その鼻から鮮血が滴る。

そこからも浜崎は何とか最後に山場を作り、首投げからの袈裟固めによる反撃を試みたが、時すでに遅し。

絶対王者と挑戦者の違い

無駄を省き、自分を捨て、その時ほんの少しでも差のもあるところを突き詰め、徹底させる。
まさに超一流同士での勝ち方の見本を見せつけられた心地だった。

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