“ゴッドハンド”大山倍達⑤ ~究極のスピードから成る神業ビール瓶切り

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大山倍達の戦いの動画に関しては、闘牛のものしかないと言う事はすでに述べました。

しかし、そのスピードに関してある程度推測可能な動画を、2つ見つけることができました。

まず1つ目が、大山倍達が亡くなられるその前年に撮影された「いつ見ても波瀾万丈」という番組内でそれは行われました。

没年は70歳という高齢、それも病に冒され、しかも肺がんという最悪のもの。
それを踏まえたうえで、その番組内で、大山倍達はあるひとつの大変に興味深い動きをされました。



ご覧いただけましたか?
左の拳を、大きく非常に素早く、後方に、引いたんです。

人によってはそれは「それがどうした?」と思われるかもしれませんが、現代の非常に進化した格闘技界において発見された、パンチを打つ際に最も重要な要素の1つが、スイングバック――つまりは拳を引く動作だと考えられます。

那須川天心も、武尊も、そしてマイクタイソンやワイルダーなどの超一流ボクサーに我々新極真空手の世界大会ベスト8内の上位入賞者迄、みなその極意を掴んでいます。

そして今の大山倍達の動き。

あくまで本当に打つわけではなく、説明の中で盛り上がって思わずしてしまった動作、それも死ぬ直前の老齢の病体を以てして――

少し離れて座る女優の前髪が、思わず目を閉じてしまうほどの風を巻き起こしてしまっています。

繰り返しになりますが、死ぬ直前で、70歳で、ガンで、この動きなのです。

さらに次の動画は、ビール瓶切りです。


あまりに有名といえば有名。
しかしそのほとんどは、根本を弟子に抑えさせたり、もしくは半分近くの中身を残しての、それは一撃になります。



もちろんそれで、凄まじいまでの神業。
でき得る人など、私は現実には会ったことがありません。

その上私の先生の話では、ビール瓶切りの達人という先輩がある晩酔った勢いで行った際、掌の神経を切ってしまい、二度と空手が出来ない体になってしまったそうです。

しかしそれは十二分に理解したうえで、果たして見つけた、この動画。
おそらくはアメリカはコネチカット州で行われたという演武会での、全盛期に近い40代前後と思われる、この手刀。



一切の手助けなし、完全には言い切れませんが、その中身はほぼ空。

じっくりと狙い定めることもなく、ストレッチでもするように腰を二、三度ひねった勢いそのままに、カメラのレンズが捉え切れないほどの神速の手刀。

この2つで充分すぎるほどに断言できます。

よく私の先生が話していたように、大山倍達は、人の動きのそれを完全に逸脱しています。
いわゆる、獣のそれ。

史上最強たる所以の1つが、こうして補完されました。
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