小説,月が堕ちた夜,最終章「fall up」

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「成海さん、よい顔になられましたなあ」

 初めてそう言われ、

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 おかあさん、と。
 呼ぶことが出来ることが。
 

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 急に、胸騒ぎがした。

「……マヤ?」「わたしは結局、遼を助

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「どこまで?」

「いける、ところ……まで」「遼ちゃんッ!」 

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 それはそれほどの想いなのか。
 きっと医者である彼は現状

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 純化されていく。
 降り注ぐ雪の冷たさが、すべてを。 こ

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 ぼくは苦笑しつつ、

「辛かった、ずっと……いいことなんてな

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 沈黙がおりた。
 それも当然だった。
 こんな質

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 空を、見上げる。

 青い――というよありも暗さを含ん

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「わたしが、遼を……見てるみたいに?」

「――――」 今度は