“平本蓮の師匠”岩崎達也 K-1からRIZIN飛躍の秘密!剛毅會宗師 PRIDEのヴァンダレイシウバと戦い、数見肇の下段さえ耐えた重装歩兵なる極真空手家!

2024年4月9日

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重厚なベタ足

岩崎達也を表している2つ名を、私は知らなかった。

ネットで調べたところ、背水の空手家魂というのがあったがそれはあくまでテレビ局側が便宜的につけたもの言う意味合いが近いように思えた。

そして彼の組み手スタイル、特徴を踏まえた上で、個人的に考えたのが、この重装歩兵と言うものだ。

彼は、非常に重厚な組み手をする。

ベタ足。

ベタ足の組み手をするものが多いが、彼ほどベタ足な人間もいなかったのではないか。

ステップや、逃げたり、追いかけたり、そういったことを全くしない。

ジリジリと、足の裏が離れないようなはいで、じっくりとねっとりと詰めていく。

そして基本的に回り込んだり下がったりは全くしない、間合いを詰めるのみ、それが彼のスタイルだ。

それを支えるもの、それこそが身長175センチにして体重98キロと言う、同階級の同身長のものをおいてもなお、圧倒的なほどのその体格だろう。

悪い意味では決してなく、彼のその肉体は、パンパンに詰まったゴムまりを連想させる。

極真史上においても、その打たれ強さは類を見ないのではないかと考えている。

私は彼が効かされたところをほとんど見たことがない。

ベタ足で詰めていき、重たい正拳突き、ローキック、そしてやたらと鋭いハイキックを当てて、それで勝利を積み重ねる。

まさに全身に筋肉という名の鎧を纏い、がっしゃんがっしゃんと音を立てて前進して、そして重たい両手剣を振り回す、重装歩兵そのものの立ち振る舞いだと考える。

その組み手により第22回全日本大会では準決勝まで進出し、あの次の年に世界チャンピオンに輝く緑健児を追い詰め、第5回世界大会出場を決め、まさにその重厚な組み手で勝ち進め、4回戦にてカナダ出身の白鯨と呼ばれた、ジャン・リヴィエールとの激突を迎えた。

後ろ回し蹴りのクロスカウンター

身長188センチにして、体重130キロ。

極真史上においてもまさに最大級の体格を持つ白鯨と言う名に恥じぬその巨体。

一発一発が爆撃のような音が響く、無人の野を行く活躍を見せていた彼の前に、岩崎達也はまさに真骨頂とも言える組み手を見せる。

その超巨体を前にしても、全く揺るがす、自分の組み手を展開して、むしろステップを使うジャン・リヴィエールを前にどんどん間合いを詰めて、その爆撃のような攻撃を自分の体で跳ね返し、逆にハイキックを叩き込みさえした。

ダメージを与えることこそ叶わなかったが、岩崎達也ペースで、この調子で行けば判定もしくは体重判定で勝てるのではないかと言う雰囲気も漂い出した、その時の事だった。

なぜか間合いを離し、微妙に前後に足踏みして、お互いにタイミングを計っている、その直後の事だった。

後ろ回し蹴り。

それが、右で放った岩崎達也と、左で放ったジャンリビエールのその足が交錯して、クロスの字を描き、そしてジャンリビエールの長い足のかかとが、岩崎達也の顎に直撃した。

衝撃映像だった。

えらいこっちゃ、ほとんど交通事故。

世にも珍しい、後ろ回し蹴りのクロスカウンター。

テレビの解説のコメントが印象的だった。

一瞬の差でリヴィエールは勝利を手にし、岩崎は地獄を見た。

顎が砕けて、首が折れても不思議ではないほどの衝撃だっただろう。

彼がこの後どのようなダメージになったのかの情報を私は得てはいない。

しかしその後の映像で1回は担架が出動しているが、ちゃんと立ち上がっていて、握手しているところから、相当顔面も強いと言うことが見てうかがえる。

その後も岩崎達也は重厚な組み手を続けて、特に印象に残っているのは第29回全日本大会の、準々決勝。

その時極真空手の松井派絶対的エースだった、数見肇との戦いだった。

数見肇と言えば、ほとんど相手の攻撃を捌くことなくその身で受けて、その犠牲の代わりに絶好の間合いで全体重を乗せて、相手の膝を狙い、その身を呈しての命を賭けた、相手を壊してきた、そんな男だ。

果たして岩崎達也は、その戦いで、その下段を避けることも捌くこともせず、その意味で受けて、そして跳ね返し、数見肇と互角の戦いを演じた。

あの数見肇相手に、このような戦い方を出来た選手は、ほとんど他にいなかったのではないかと言うレベルだ。

幼い頃は私は華麗とはある意味では正反対なこの戦い方に多少想うところがあったりしたのだが、第5回世界大会のその打ち上げの時に、まさに華麗なる組み手の体現者とも言える、イギリスの黒豹マイケル・トンプソンが語っていたインタビューを聞くことがあった。

彼は、岩崎達也の戦いは、憧れを持って見ていると言った。

しかしそんな岩崎も、それ以外の大会では目立った結果を残すことが叶わず、第24回全日本大会では、小川俊一選手を相手に後ろ回し蹴りのあとの間隙を突かれ、腹を効かされている。

野地竜太、ヴァンダレイ・シウバとの因縁

関東大会では鈴木国博相手にもパンチを効かされてしまったようだが、彼独特の超接近戦でのそれは、鈴木国博のうまさ、強さを称えるしかないと考える。

そして第28回と、30回全日本空手道選手権大会では、野生のケンカ空手の異名を持つ野地竜太を相手に、まさかの全く同じ右の上段回し蹴りを顔面にクリーンヒットされて、同じ対戦相手に同じ技での1本負けを喫している。

そして第7回世界大会では4回戦にてブラジルのセルジオ・ダ・コスタを相手に、最大の弱点とも言える足での手数の少なさをつかれ、腕によるパンチを防がれた状態での膝蹴りの連打で優勢に持っていかれての判定負けでその大会を終えている。

その後2年半のブランクを経て、2002年のDynamite!2002と言う舞台に岩崎達也は電車内で、当時PRIDEと言う団体で無敗街道爆進中の絶対王者と呼ばれていたヴァンダレイシウバの対戦相手が決まっておらず相手を募集している、という呼びかけ広告を目にし、試合四日前に名乗りを上げて急遽決まったものだという。

わずか三日間の準備期間で戦いに挑み、やはりというか全盛期の体重を10キロも上回っている状態で戦い、軽い前足の左ミドルキックを当てるだけで、パンチからの戦慄の膝小僧をもらい、打たれ強い岩崎の唯一の弱点である顔面に攻撃を集中されて、グラウンドに持っていかれて、ほとんど何もできない状態で立ち上がろうとしたところにローキックをもらうと言う最悪の顔面攻撃をオンパレードで、マットに沈んでしまった。

ブランクや、ルールの違い、準備期間の有無、そして自分の良さ、悪さ、そこを加味していない、ある意味では昔の男子らしいというか、体育会系な、そんな彼らしい結末と言えるかもしれない。

その後はクンダリーニJP公認インストラクター、火の呼吸武術ヨーガ師範となったり、数見肇と行動を共にするなるなどの経緯を経て、現在はヴァンダレイシウバに勝つために武術空手をやろうと決意し、沖縄古伝空手である剛毅會の宗師をしていると言う話だ。

1本勝ちを取るためガッツポーズをすると言うあまり褒められるものではない癖もあったが、ある意味純粋にまっすぐに、その時信じるものに迷いなく賭けて行った、そんな空手バカ一代の憧憬を持つ快男児だったのかもしれない。

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