”デモリッションマン” アリスター・オーフレイム ~K-1史上最強の四人

2024年4月10日

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ムエタイスタイルのダッチサイクロン時代

正直この男をK-1史上最強の4人に入れるかどうかは、賛否分かれるところだと思う。

しかし私は諸々の疑惑も含めて、彼の真価をここで問いたいと考える。

彼は大幅な肉体改造を行う前は、ダッチ・サイクロンという異名で呼ばれていた。

元々がムエタイベースの戦い方で、スピーディーにして強烈なミドルキック、接近しての膝蹴り、そしてパンチのラッシュで開始早々から相手を追い込むスタイル。

しかしおそらくは筋肉が白筋、つまりは瞬発力には優れているが、持続性に乏しいが故に、その速攻が功を奏して相手を秒殺で葬り去るか、それが叶わなかった場合はほとんど1ラウンドの途中から大幅に失速して、最終的には潰されて終わる、という展開が多かった。

テクニックもスピードも、そしてかなりパワーもあるのに、残念ながら地力と言う面では劣る。

このままではかなり良い選手、という評価で留まり、そのまま消え去ってしまうのではないかと危惧していた。

しかしそんな彼が、突然豹変した。

筋肉の鎧

よく言われていた、筋肉の鎧を装着して、ゴリラの如き猛々しい体つきになって戻ってきた。

よく指導者論争で言われていることだが、テクニック・スピードを持つものは、パワーを身に付ける事は難しく、パワーが優れているものはそれに溺れて、テクニックを身に付けることをなかなかしない。

どちらかをある程度まで極めた人は、もう片方を今度は集中的に行うのが本当は良いのだが、どうしても自分が慣れ親しんだやり方や、練習方法がやりやすいので、そちらを続けてしまい、それ以上実力を伸ばせずに終わってしまうことが大半だ、という意味を指す。

だからこそアリスター・オーフレイムのその変貌は、そういった指導者論争に、ある種の答えを出すものだと期待していた。

果たして、彼は無人の野を行くが如き活躍を見せた。

そのパンチ力は、1発でガードの上からでも、それこそ鈍器で殴りつけたような重いを音を辺り響き渡らせた。

連打が必要ない、ただの一撃で、相手はコーナーまで吹き飛び、マットに這いつくばる。

パンチが牽制ではなく、まさしく警戒すべき恐るべき一撃必殺の兵器と化している。

しかしそれだけを見ていると、遠距離からミドルキックが容赦なく腕を襲う。

それでこちらの動きが止まり、態勢を崩している隙を狙い、恐るべき敏捷さで間合いを詰められる。

そして対戦相手が、危ない、顔面にパンチが来る――と、大型選手やパワーファイターのほとんど取るであろうその単純な戦法を警戒しているところに、鋭利で重たい膝蹴りが、腹部に食い込む。

それにたまらず前かがみになったところで、なめらかな動きで頭をロックされ、そのまま首相撲からの顔面への膝蹴りを叩き込まれ、鼻をへし折られる。

そんな試合を見て警戒していると、遠距離からローキックを叩き込まれて、足が動かなくなる。

そこからハイキックを浴びて、体が流れたところに、今度は猛烈な右フックで意識を飛ばされる。

かと思って顔面を警戒していると、強烈なボディのアッパーと膝蹴りで、悶絶して倒されてしまう。

変貌してからの彼は、極端に手数が少なくなった。

それは省エネになったというわけではなく、それほど多く手数を出す必要性がなくなったからと解釈している。

1発1発の威力が足りないときは、それこそ数で圧倒して、相手の目を、意識を惹きつける必要がある。

しかしその破壊力が圧倒的に増した以上、それこそ間合いを詰める、視線を動かす、肩を入れる、それだけでも相手は十分に警戒してくれる。

むしろ下手に動かず、重心をぶらさずに、十分にため込んだ一撃で揺さぶった方が、相手にとっては大きな効果をもたらす。

破壊者が残した実績と示した功績

確かにその変貌が、何によってもたらされたと、その辺の噂や検証結果などを考慮しても、手放しで褒められるものでは無いかもしれない。

しかしその我々に与えた圧倒的なインパクト。

Strikeforce、DREAM、K-1 WORLD GPなどジャンルを超えた枠で王者となり、更には総合格闘技最高峰と呼ばれるUFC世界で長く活躍を続け、後年は疑惑も晴らしての戦いとなり、2020年現在の40歳となった今もなおヘビー級ランキング5位で勝利を積み上げていることは驚くべきものだといって間違いない。

そして優れたスピードと卓越したテクニックを持っている者がそのパワーを十分に発揮したらどのような結末に至るか、そういったものを示した事例として功績は多大だと考える。

デモリションマン、破壊者のその異名通り、相手をじっくりと見据え、重機のような破壊力で試合場を蹂躙するその姿、しかしその繊細なテクニックとの融合は、ある意味では完成形の1つだったのかもしれない。

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