新着記事

ロッキー・リンにアッパーを打ち込むリカルド・ロペス

: 空手および格闘技

ホワイトファング!リカルドロペス最強伝説 はじめの一歩越え衝撃アッパーが相手を場外まで吹き飛ばす!

史上最強リカルド・マルチネス 範馬刃牙でいう範馬勇次郎、ドラゴンボール超でいう破 ...
郭雲深の半歩崩拳

: 空手および格闘技

“半歩崩拳あまねく天下を打つ”郭雲深 郭海皇のモデル,史上最強の武術家 太氣至誠拳法澤井健一の師 王郷斎を弟子に持つ!

郭雲深 私の先生は実技のみではなく、空手のみではなく、様々なジャンルや、そして武 ...
輪島功一のカエルパンチ

: 空手および格闘技

“カエルパンチ”!輪島功一 はじめの一歩青木勝の必殺技 よそ見や脅かしウサギパンチを見せて掴んだ重量級の栄光!

ユニークスキル ユニークスキルと言う言葉がある。 固有技能と言われているもので、 ...
闘う極真空手家島田慧巳

: 空手および格闘技

“桜花爛漫”島田慧巳 可憐で鮮烈なる春の桜のように咲き誇ったその舞闘が観衆を魅了する!

新極真会第23回全日本ウェイト制大会 新世代の台頭が多く見られたこの大会で彼女は ...

記事ジャンル一覧

関連記事

  • Ⅺ/月が世界を食べる夜⑤

    最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む___________________ 本編  い、いったい――? 「……スバルのおっさんッ!!」 「おふはっ!?」  いきなり、唐突に。 なんの前触れなく直接鼓 ……

  • 第29話「非日常が作り出す”絵”」

    最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む___________________ 本編  静かだった。  購買部でパンを買おうと騒いでいた連中もみんなカフェテラスか食堂か屋上に向かったようで、僕の耳に届く ……

  • ⅩⅢ/弓兵⑤

    最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む___________________ 本編  あれだけされて。  倒れて、鼻血を出して、呻いて甘ちゃん扱いされ、家に帰れといわれ、立ち上がりなおブタれ酷い有様に ……

  • 第46話「かなりまずい文面」

    最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む___________________ 本編 『へえ、それって格ゲーとかガンシューティングとかのことかな。それなら僕も結構やるよ。 でも、ゲームが好きなんて少し意 ……

四十七話「緊張感」

2021年11月7日

まずはブログランキングにクリックのご支援
何卒宜しくお願いします。

 にほんブログ村 にほんブログ村へ 
 にほんブログ村ランキング   人気ブログランキング

最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む
___________________

目次
この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikuunovel

本編

 大会当日に選手に出来ることなど、勝つこと以外に何があるというのか。

 選手にあるのは、勝利か敗北のみだ。
 みっともなく負ける?
 それくらいなら?

 冗談だろ?

 負けにみっともなくもかっこよくも、あるものか。
 戦国時代に侍が負けて、あいつは潔かった、あいつは往生際が悪かったなどといわれても、結局は物言わぬ屍だ。

 勝つだけだ。
 そんな単純なことを、なぜ自分は忘れていたのか。

「あああああッ!」

 洗面台の中から顔を跳ね上げ、叫んだ。控え室のトイレで、天寺は叫んだ。
 周りの控え選手達が驚き、振り返る。
 構わず吼え続ける。

 勝利への、叫びだ――!



 その時、天寺は気づかなかった。
 そのトーナメント表の中央に、天寺と纏の名前を隔てるように潜んでいた、ある男の名前。
 Bブロック前方、ゼッケン22番。蓮田夕人(はすだ ゆうじん)。

 所属、盟帝会(めいていかい)――





 宴が始まっていた。

 試合場の上で二人の高校生が戦っている。
 二人は共に白いズボンに白い浴衣のような上着を、茶と緑の帯でそれぞれまとめていた。

 空手衣だ。
 しかし最近の現代的な、外人のようなお洒落な顔をした高校生にその格好が似合っているといえる者は、なかなかいなかった。

 それは壇上の二人も同様で、背が高く線が細い少年と、髪が長い少年との空手衣の組み合わせは、見る者に若干の違和感を感じさせた。

 彼らの両手両膝両足には、サポーターがつけられている。
 学生の間の試合はこれは義務になっている。

 大人――一般の部になって初めて、素手素足の実戦さながらの試合に変わるのだ。
 小学生から中学生の部には、さらにヘッドギアもつけられ、安全面が考慮される。

 試合は、無骨なものだった。
 もっと言えば、未熟なものだった。
 プロのようにハイキックや間合いの計りあいなどは行われない。

 開始と同時に接近し、ひたすら相手の胸、腹を叩き、ローを足に放つ。
 それだけだ。

 しかしお互い、退がらない。
 退がれば負けといわんばかりに。

 しかし、それは一般的な高校生レベルの試合でいうのなら、あながち間違った見解というわけでもなかった。
 そのレベルのテクニックに、突進やパワーを凌駕できるものはない。
 接近し、突き合いで押し込むか、足を蹴って効かせた方が勝ちになるパターンが圧倒的なのだ。

 試合の緊張感というものは、馬鹿に出来るものではない。
 その緊張感のせいで、普段は出来ていることが出来なくなり、練習したテクニックが出せず、原始的な試合に終始することなど、むしろ普通のことなのだ。

 背の高い線の細い選手が髪の長い選手を、突きで徐々に押し込んでいく。
 髪が長い選手も苦悶の表情を浮かべながら懸命に突きを返すが、退がるのを止められずにいた。
 まるで重りをつけて、海底に潜っていくかのように。
 そのさまは、見ている者に息苦しさのようなものを与えていた。
 もがいてももがいても、変えられない運命のような――

 どん、という太鼓の音とともに、赤い小豆袋が試合上に投げ込まれた。
 それは試合終了の時間が来たことを告げる合図だった。

「止め!」

 紺色の半袖のシャツにオレンジのネクタイ、それにスラックスを履いた格好の男――主審が間に入り、二人を分ける。

「判定を取ります……判定!」

 ピッ、という笛の音とともマットの四隅に座った副審から四本の赤い旗が上に掲げられる。
 それを主審が一つづつ指差しながら、

「赤。一、二、三、四」

 そこで自分を指し、

「五、赤!」

 赤――背の高い方の選手の勝ちを宣言する。
 その後、場内にアナウンスが流れる。

『只今の試合は判定により、ゼッケン42番、田中選手の優勢勝ちであります』

「いよいよか……」
___________________

続きはこちらへ! → 次話へ進む

クリック👍のご支援お願いします。
にほんブログ村 にほんブログ村へ 
ありがとうございますっ!🙇