ムエタイという幻想の正体⑫〜vs対策その7「前傾・大振りがなぜ可能なのか?」

2020年7月27日

最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む
___________________

では早速、そのカラクリについて話していきたいと思います。

まず先に述べた通り、ムエタイは防御偏重主義の格闘技です。
大事なのが、ダメージなし、たくさん試合ができる、相手があって自分が生活できる、まずそこです。

しかし、そんな彼らが、ダメージをたくさん与えて、さらにはKOなんてしたらすごくお金をたくさんもらえる、そういった世界に飛び込むわけです。

そんな中で、何よりもネックになる技があります。

パンチです。

パンチと言うものは、格闘技、ひいては暴力の原点であり、最も原始的、かつ、中心にあるものです。

現在私が所属する新極真空手においても、パンチの技術革新が起こり、それについていけないものは完全に置いていかれる状況になります。

しかし、それ故ムエタイではパンチがある意味ご法度であり、その技術が、アヌワット・ゲーオサムリットなどの一部の選手を除いて、培われて来ませんでした。

そしてそれゆえに、K-1や、そういった肘打ち、首相撲が禁止、もしくはポイントが低い舞台では勝てない状況が続きました。

前回述べた技術革新は、それに一石を投じるものです。

格闘技のセオリーの話をしますが、極端な話をすれば、前進する相手に後退しながら勝つ事は大変難しいものです。

当然ですが、打撃と言うものは相手に向かって、相手に体重をかけて行うもの。
後退していれば、いちいちシフトウェイトをしなければなりませんし、相手に間合いのコントロールを許すことになります。

だが無理に前進すればカウンターの餌食になったり、ステップワークに振り回されたりすることもあります。

しかしここで、ムエタイ400年とも500年ともいわれる歴史が火を吹きます。

ムエタイ選手は、フェイントに引っかかりやすいといいます。あまり反応が良すぎることを揶揄した言葉です。

つまり、彼らのディフェンステクニックは表面上のものではなく、体に染み付いているものです。

つまり彼らは前進しても、パンチを振り回しても、相手に攻撃された際、瞬間的に顎をひいたり、体をずらしたり、ガードしたり、そういったことができる――というか体が反応してしまうのです。

だからムエタイ選手に限って言えば、普通のセオリーが通じず、ある意味攻撃だけに絞って戦うことができるのです。

では実際彼らはどのようにして考えて戦っているか、パンチの打ち方や攻撃の組み立てはどういう風になっているか?

次回はその辺りに焦点を当てて話していきたいと思います。

___________________

続きはこちらへ! → 次話へ進む

関連記事はこちらへ!→ 空手及び格闘技

面白かったらこちらをクリック👍
 にほんブログ村 にほんブログ村へ 
 にほんブログ村ランキング   人気ブログランキング