総合格闘技で流行ってるカーフキックを極真空手家が技術考察
ローキックの失敗したやつ
最初に見た時の、正直な感想。
ローキックの失敗したやつじゃん。
極真空手の中でも、時折そういった蹴りを放つ選手はいます。
しかし実際のところ効果は薄いようです。ふくらはぎあたりを狙って、ダメージを与える選手を、少なくとも私は見たことがありません。
ではなぜ総合格闘技では流行っているのか。
なぜ総合格闘技では流行っているのか?
まず、総合格闘技の独特の間合いの変化、重心の移動があると思います。
総合格闘技でどっしりと、低重心で構えている選手はほとんどいないといっても過言ではないかもしれません。
総合格闘技の基本は、アップライト。
つま先立ちに近い状態で、縦にリズムを刻みます。それによって飛び込んだり飛び込まれないようにバックステップしたり、そういった駆け引きを行うのです。
カーフキックの狙い
つまるところ、カーフキックの狙い目は、体重がかかるかかからないかのその瞬間に、起点をずらして、重心を崩して、無防備なそのふくらはぎに重大なダメージを与えるか、足場を失って崩れたその顔面を狙うもしくはそのままグラウンドに移行して有利なポジションを奪取する、の2択になります。
だからこそ、足元や重心がしっかりしている空手やキックボクシングでは有効打になりえません。
以上になってしまいます、短くて申し訳ない(汗
広い視野
ただ、空手では見向きもされないような技術が、他の格闘技では重宝され、重要とされる。この事実は大変興味深いと思いました。
逆に言えば、その他の格闘技、その他の競技ではあまり相手にされていない技術も、極真カラテでは有効になる可能性を秘めている。
そういった広い視点を持つことこそが大事だ、今回は学ばせていただいたとも言えます。
ふと、将棋の羽生善治先生の言葉を思い出しました。
スポーツを見るのは、7割が趣味で、3割は将棋に役立てようと思っている。
これからも狭い視点で、固定観念に囚われて気にしてしまうのではなく、柔軟に何でも吸収して、自分で技を作っていく位の気概を持っていこうと改めて思いました。
2020年末RIZIN26での堀口恭司が扱った新型
それはまさしくそれまでの概念を破壊するものだった。
倒せるカーフキック。
それについてはこちらの記事で扱っているので、よろしければ。
→ 堀口恭司完全復活!驚異のカーフキックに未来の縦蹴りシバター勝利,武尊来場に吉成名高との三竦みとは!!
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