武尊VS那須川天心 いざ戦わばを現役極真空手家が極限妄想検証!

2024年4月11日

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※今記事はあくまでもし戦ったらという検証であり、個人的妄想です。それをご了承の上でお読みください。

前回の記事「遂に判明、武尊の強さの秘密と笑う理由――それは観の目からなる、未来予測能力だった!」でついに武尊の強さの秘密が判明しました。

すべての判断材料が出揃った

これで現状全ての判断材料が揃いました。

そして、現実少なくとも今年度では2人の対決はまずありえないでしょう。

もっと言ってしまえば、今のところ実現のプランは全く見えません。

時が来ました。実に話の合う私のFFさんであるノドイタイさんが、むしろいっそ本物の煽りVTRよりも素晴らしい、感動できる、 Twitterでバズらせた素晴らしい煽り動画を作ってくれました。

それがまた1つの自分にとっての起爆剤になりました。

あんなあおりがあるのに、本編がないなんておかしい。

そんなわけで、あくまで検証と言う形ですが、そして2人の戦いを想像と言うよりも妄想ですが、それをしたいと思います(笑)
ちなみにですが参考までに前回の【那須川天心vs武尊】二人ともムエタイ王者倒したけど実際どっちが強いか?考察および実現の是非とK-1・武尊の実情をお読みいただきお互いの戦力を把握していただき、なぜここまで困難なのかも知っていただけたらより楽しめるかもしれません。

試合直前の二人

リングイン

まず、試合前。

おそらく2人は、控え室で静かにその時を待っている事でしょう。ウォームアップぐらいはするでしょうが、それよりもまるで刃を研ぎすますように、静かに足元を見つめて、集中力を高める、そういう時間になりそうな気がします。

那須川天心は、普段以上の超ハイテンション。自らを鼓舞して、会場の熱気に乗ってさらに盛り上げて、勢いをつけてその花道を、そして格闘技界を、日本を飛び越え世界へと駆け上がり、羽ばたこうとするかのようです。

対して、武尊は焦点が合っていない目。ただ床を見ているかのよな瞳のまま両手を挙げて、そして静かに花道を歩いていく。その後ろ姿には、今まで背負ってきた、そしてこれからも背負っていくもの、皆の期待、重責、責任、そして何より王者の貫禄があります。

リングに2人、対角線に陣取って、そしてぐるりと回ります。

去来する想い

天心は激しく、武尊は静かに、2人の胸中に去来する思いは何か?

那須川天心は、ついにこの時が来た、日本でやらなければいけない最後にして最大の戦い。これを乗り越えなければ、自分は世界を見ることができない!

武尊は会場を見つめながら、その胸には常に決意があります。自分がK-1を背負う、自分が日本の格闘技を背負う、彼は悲壮な覚悟を常に湛えていました。その姿は見るものに感動を呼ぶでしょう。

名前を呼ばれ、そしてその輝かしい戦績が尊ばれ、そして両者、リング中央で向き合います。

意外にもまっすぐと見つめるのは武尊で、那須川天心はかすかに目線を下げます。しかし武尊の焦点は合っていません。

お互い、心は既に、戦いの中にあります。

今必要なのは、極限の集中力だと。

2人離れ、そしてゴングが打ち鳴らされました。

試合開始

第1ラウンド――様子見の蹴りから乱打戦へ

2人、ゆっくりと中央へ近づき、軽くグローブを合わせます。そして、やはりゆっくりと離れる。

開始から10秒、動きはありませんでした。

私がこう妄想するのには、基本的には武尊は戦いを、前回の記事も述べたように、理詰めで詰め将棋のように組み立てています。だから最初から闇雲に来るとは考えにくいからです。

行くとしたら左の前蹴りか、インロー。

しかし那須川天心の防御テクニックは超一流、うかつに手を出す事は難しい。

そして那須川天心も同様に、間合いに入った武尊のいっぱつの恐ろしさは十分に承知の上でしょう。

おそらく動きがあるのは、1分後。

先に手を出すとしたら──那須川天心。

お互い長距離砲を持っていますが、それ単体で射出できるのは、那須川天心。

壱発目は牽制の意味を込めて、もしかしたら胴廻し回転蹴り辺りか──いや現実的に見れば、左ミドルキックあたりかもしれません。

もちろん武尊はそれを冷静にいなして、左の中段前蹴りを返す。

そこから、激しいパンチの応酬が見られるでしょう。

お互い一撃必殺の拳を持っている同士。
そして回避能力も超一流。

最初の山場がまずここで1つやってくるでしょう。

しかしそこでは多分決まらないと思います。一旦離れて、そして約2分を過ごしたことで、お互いの武器、そして間合いをなんとなく把握することでしょう。

その辺で、お互いどう倒そうかと言うプランを少しずつ思い描来始めるはずです。

もしどちらかがそれが見えなければ、その時点で勝負がついてることでしょう。

そこからの詳細な予想はさすがに難しいですが、1ラウンドの最後にもしかしたら武尊がラッシュをかけて、そこでコーナーに追い詰められた那須川天心が後ろ蹴りなどの回転系の蹴りでカウンターを狙う展開で終わるかもしれません。

第2ラウンド――流血、骨折の壮絶な戦い

第二ラウンド、おそらく先に手を出すのは武尊。

那須川天心の癖を把握して、素早い左のインローから、フック気味のパンチで追い詰めていくかもしれません。

那須川天心が最も苦戦したといっても過言では無い、ロッタンに近い形で。

しかし那須川天心は、鍛えに鍛えた自らの体幹を信じて、打ち合いをするかもしれません。そして那須川天心は、既にスアキム戦で見せたように、打ち合いの最中から左のハイキックを狙うかもしれません。

しかし武尊は絶対に引かないでしょう。引かずに、パンチの連打から後ろ蹴りを打ち込む得意のパターンにもっていくかもしれません。

それにクロスカウンターの形で、那須川天心の胴廻し回転蹴りが武尊のこめかみ付近をかすめる!

出血、流血、それはまるでこの前の不可思のように!

一旦試合が止められるが、もちろん続行。

武尊、笑う。
それに呼応するように、那須川天心も笑う。

実はその時点で、那須川天心はインローをかすかに効かされていた。

そして武尊はもちろん気づいている。

即、武尊は軽い左のインローから、パンチ、ボディ、そしてローキックにつなげる。那須川天心もさばきながら反撃するが、小さく細かい連打のために全てはさばき切れない。

しかしチャンスを見て、那須川天心は中段の後ろ蹴りを、今度は武尊のどてっ腹にぶちこむ。

武尊はコーナーまで吹き飛ぶ。その時、武尊のあばらにヒビが入っていた。

武尊、本日2度目の笑い。逆に那須川天心は、完全なる無表情、集中力を限界まで高めている。

お互い、満身創痍。
血だらけで、あばらが折れているが、全く倒れそうにはない武尊。ギラギラした瞳で、獲物を狙っている。

対照的に、見た目にはダメージはなさそうな那須川天心。
しかし実際のところ、インローとローキック、そして細かいボディーによって、積み重ねられたダメージで体が少しずつ言うことをきかなくなっていた。

武尊が出血によるTKO、もしくはあばらが完全に骨折することによるドクターストップか。

那須川天心が足か腹を完全に効かされてノックアウトされるか。

壮絶な空気の中、2ラウンドが終了。

最終ラウンド――拳にすべてを賭けて

セコンドが大騒ぎして、観客が安堵のため息と絶叫を漏らす中、2人の視線だけがただただ静かだった。

偶然にも、奇跡的にも、考えていることは同じだった。

狙いは、同じだった。

パンチしかない。

那須川天心は想う。足が効かされてしまった。ここから武尊をKOするような蹴りを放つのは難しい。
不本意だが、顔面の傷跡を抉るように殴ってドクターストップを狙うか――渾身の一発でアバラをたたき折るしかない。
渾身の左に、賭けるしかない。

武尊は想う。那須川天心を捕まえるのは難しい。避けるのがうまい、うま過ぎる。だがようやくボディと足を利かせた。動きを、封じ始めた。
ようやく、伏線が張れた。ヨーキサッダー戦に近い状況。ここで、渾身の右を叩きつける。
一撃で、意識ごと根こそぎ断ち切ってくれる。

お互い、己の利き手での一撃に、最終ラウンドを賭けていた。
お互い、凄まじい喧騒が吹き荒れる中、人知れず硬く拳を握りしめた。

そして決着の第3ラウンドへ――

空手家として、小説家として今回の記事を語るにあたって

私の妄想は、ここでちょっと失礼ですが、今回は終わらせていただきたいと思います。

ただですら今回の記事は妄想ですし、さすがに最終ラウンドまでいくと、どちらが強いとか、どちらが勝ったとか、そういうテーマにまで踏み込んでしまいます。そんなことは失礼ですし、実際のところはやってみないとわかりません。

ですが、今回はいちどこういうことを書いてみたかった。

実際2人の試合が今のところ日の目を見ない可能性が高すぎるので、こういう形でいちどは紹介してみたかったです。

あと個人的に本職である小説家としての血が疼きました(笑

もし今回の記事を読んで不快な思いをされた方がいましたら、心の底よりお詫び申し上げます。

逆に少しでも楽しんでいただけた方がいましたら、心より感謝いたします。

そして改めて、武尊、那須川天心、両名のますますの飛躍と、願わくば2人の対決が実現することを心より祈らせていただきます。


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