ロッタンVSヨードレックペット、究極ともいえるムエタイ最高峰の舞闘に酔う!

2020年7月25日

先日、ロッタンVSヨードレックペットの試合が、プーケットスーパーファイトにて行われました。

この対決、私は心待ちにしていました。
現状、ムエタイ以外の戦いでも世界最高峰の2人ともいえる激突。

片やONE ChampionShipのチャンピオン、片や日本の団体KNOCK OUTのチャンピオン。

超攻撃的な破壊神、完成された世界最高峰王者。

一見すると、まるで最強の矛VS無敵の盾のような構図。

しかし私は、以前のロッタンVSセクサンの試合も拝見しています。

そして、昨今皆さんが見過ごしがちな、ロッタンのスリッピングアウェイや、絶妙な距離感の外し方などを把握させてもらっています。

いざ闘い、その展開は私の想像の斜め上を行くものでした。

まず、1ラウンド・2ラウンド。
2人はきれいなムエタイを演じました。丁寧に膝の上を前蹴りで押さえつけ、隙を作らない程度のパンチを交換して、ほどほどにミドルキックを出し合う。

それこそ教科書に載せたいほどの、美しいムエタイがそこにありました。

そしてターニングポイントである、3ラウンド4ラウンド。

きれいなムエタイを演じているのならば、100%出るでしょう。

実際、出ました。

先に出たのは、ロッタン。
得意の、腰を入れた回転の速い左右のフックのつるべ打ち、さらに同じモーションからの肘打ちの連打。

出遅れたヨードレックペットは、クリーンヒットこそそれほど許しませんでしたが、どうしても後手に回って攻め込まれた印象を拭えませんでした。

4ラウンド、ヨードレックペットは全身を鎧のように固め、ベタ足でじりじりと前に出てプレッシャーをかけてペースを取り返す作戦。

それに対してロッタンは、まさかのステップを踏む。
少しずつバックステップしながら、ロングレンジのジャブ、ストレートで距離を取り、ミドルを中心として組み立てる。

これが実に巧みで、ヨードレックペットは間合いを詰められず、ダメージこそ少ないが立て続けにポイントを取られる。
ロッタンはヨードレックペットの攻撃を巧みに交わしつつ、多少はもらったその重い攻撃で微かに表情を歪めたりしたものの、明らかにペースはロッタン。

5ラウンド、正直2人は流すものと思っていたが、ペースは4ラウンドから全く変わらず。

ロッタンは最後まで忠実に作戦を実行し、ヨードレックペットはロッタンの失速を狙ったが、しかしの攻撃はあと1歩届かなかった。

実に見所に溢れた、超高等技術の応酬の、素晴らしい戦いだった。

しかしその中でも、ロッタンの引き出しの広さに度肝を抜かれた。
おそらくまともに顔面をとらえた攻撃はほとんどない。

どんな選手でも、基本的には戦闘スタイルは1つだけだ。
その中で多少のバリエーションの幅はあるが、ベタ足はベタ足、ステップはステップ、パンチが得意ならパンチを狙い、蹴りが綺麗な選手はそれを活かそうとするのが当たり前の常識。

しかしここまで強くて、速くて、うまい選手を見たことがない。
ロッタンは、まさに突然変異の新世代のムエタイファイターと言える。

そしてヨードレックペットの重厚なムエタイスタイルは、個人的に大変好みだった。
繰り返しになるが、まさしくムエタイのお手本とも言える上質な試合だった。

___________________

関連記事はこちらへ!→ 空手及び格闘技

面白かったらこちらをクリック👍
 にほんブログ村 にほんブログ村へ 
 にほんブログ村ランキング   人気ブログランキング