“球の型取り”前田比良聖 第1回全日本川地雅樹や今西靖明を寄せ付けず決勝で中山猛夫と激闘を繰り広げた妙技!

2024年4月9日

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前田比良聖

極真会館芦原道場大阪支部の支部長であった石井和義が独立し、設立した、その後常勝軍団と言われ、極真会館にも多くの強豪選手を送り出し、後にK-1などの格闘技ブームの礎を築くことになる、正道会館。

その石井和義が2年間かけて西日本大会、学生日本一空手道大会などを開催しこぎつけた、第一回ノックダウンオープントーナメント全日本空手道選手権大会。

1982年10月10日、その開会の挨拶で良き日に開催されたその大会にて、優勝した中山猛夫に続き、その荒々しい戦いとはある意味対照的に、武道の真髄とも言えるものを見せつけた名選手がいる。

それこそが今回紹介させていただき、前田比良聖である。

当時26歳にして、修行年数14年、段位4段。

1977年に極真会館大阪本部道場師範、1980年に新日本空手道連盟正道会館総本部師範に就任したといい、その第一回戦。

両方手刀に構える見事な円心の構え、相手のローキック、それを交わし、そこからのパンチを体を入れてさばき、崩し、半回転させ、右のローキック、そこから死角にさせての右の上段回し蹴り。

見事なまでの崩し、いやこの場合サバキと言ったほうがいいだろうか。

じっくりと構えて、ローキックを受けてからの右の下突き、そこから右の下段で再び崩す、間髪入れずの下段突き。

まさしく見事な、流れるような動き。

3回戦は金田選手を相手に今度は自ら攻め込み、右下段、そこから左膝、右の下突きとまたもや連続攻撃が繰り出される。

相手の後ろ廻し蹴りをさばき様、着地と同時を狙っての見事なタイミングの足掛け下段突き。

そして準々決勝で相対するのは、その後第3回から第5回まで、この正道会館全日本大会を3連覇する正道会館の初期を代表する強豪中の強豪、川地雅樹。

前蹴りと左下段廻し蹴り、上段回し蹴りを中心としたパワフルな組手を身上とする川地雅樹を相手にどのような戦いを展開するのかと要注目のところ、自ら円心の構えで詰めていき、しかし右のガード完全に下がってるけどほんとに全体を把握してないと危ないと言うところからも、その大局観の深さがうかがえると言うものか。

川地雅樹に今西靖明との闘い

ローキック、かかと落としを丁寧にさばき、そこからまるでマジックのような展開が待ち受けていた。

左の膝蹴りから右のローキックで半回転、その間に開いての背中側に回り込み、再び右のローキックで崩しつかんだ左手を引っ張り、その間に引き倒してしまう。

これだけのやりとりが、ほんの数秒の間に繰り広げられていた。

見ているもの、そして相対するものにとっては、一体何が起こったのか一瞬わからなかったものも多かったのではないだろうか。

すげえなあ…驚いて声を上げることこそ結構あるけれど、感心するような声が漏れるのは珍しいと自分で思ってしまう…

再び詰めて、相手の足掛けきれいに外し、今度は踵で引っ掛けて、繰り出された右の鉤突きも強烈。

相手の足掛けは食らわず、次の瞬間には右のハイキック、右の足かけ、左の膝膝、それで崩しておいて右の足かけで再びの下段突き。

ほへえ…あざやかあざやか、うんまい…

今度は左のハイキックからの右の足掛けと言う対角線上の攻撃。

技も非常に多彩。

左右の蹴りが矢継ぎ早に、よどみなく次々と次々と繰り出される。

そして相手の背後に完全に回り込む、もしくは背中を見せさせてしまう。

いわゆる死に体にさせる技術。

それに反対の手によるかけが見事に連動している。

これが後に3連覇を果たす相手との戦いとは信じがたいものがある。

ついで対戦するのは、今大会の次、そしてその次の大会にあたる第二回、第三回で準優勝を果たす、その時点で中山猛夫に次ぐ実力を誇っていると言える、今西靖明。

その後も3年連続で3位に入賞する安定した実力を誇る男との戦いは、つめてくるところをしっかり受け、右の下段廻し蹴りをしっかり効かせる。

崩し以外の蹴りの破壊力もこれで証明したことになる。

そして崩し、初めて見るかもしれない左の前蹴りも非常に鋭い。

入ってこようとするところを円心の構えを見せるだけで止めてしまう。

そして相手の攻撃に対する返しの技術が凄まじく、攻撃した方が倍の力で返されていると言う構図。

まるで漫画で表現される合気のようだ。

そして伝家の宝刀足掛け下段突き。

今西靖明も仕掛けるが、返しの右の鉤突ききがやはり強烈、得意のパンチはこれなのだろうか?

左手で押し込み足掛け下段突き、左のハイキックから相手をいっかいてんさせる投げ、最後まで全く危なげなく、技量の差を見せつけての決勝進出。

そして決勝戦、相対するは極真会館の第9回全日本空手道選手権大会で初出場にして準優勝を果たし、今大会においても左上段廻し蹴りによる衝撃戦慄の1本勝ちの連続で勝ち上がってきた、絶対的な優勝候補、中山猛夫。

中山猛夫との決勝

双方圧倒的な強さで勝ち上がってきたもの同士、実力伯仲の後勝負が期待され、対照的な構えの中始まったその戦いは、お互いの右ローキックが交錯したと思うやいなや、なんと前田比良聖の右ローキックが中山猛夫の膝の受けで潰されるようにされ、一気に腰が引けてしまうと言う衝撃の展開。

ある意味生命線とも言える右足がやられ、大丈夫なのかとを思っている暇もなく中山猛夫はおそいかかり、右ロー左ミドルと言う得意のコンビネーション、パンチで応戦するが畳み掛けられ、一旦分けられ、ここから盛り返せるかと詰めていく。

痛めているだろう右の足でローキックを放ち、しかしさすがにそこにあまり威力は認められない。

誘導間合いでの廻し蹴りの応酬、そして放った左のインローキックもまたも膝で受けられたような印象がある。

中山猛夫、その破壊力だけではなくて受けも妙があると言える。

その後左のミドルキックで腹を効かされ、下突き、膝蹴りで畳み掛けられ、ハイキックを喰らい残念ながらそこで敗れてしまうが、最後まで円の動きは変わらず、中山猛夫のパワーをいなし続けた。

柔道の神様と歌われた三船久蔵が残した言葉の1つに、球の型取りと言うものがあると言う。

中心を失わなければ倒れる事は無い、常に中心を失わないものとは何か?

球である。

一切無理のない動きと、敵の攻撃を無力化する無限の変化、敵の力が受け流され、敵は勢いを他方に展開する羽目に陥る。

球の動きに秘められた千変万化の妙こそ、柔道の真髄である。

おさば回れ、ひかばまわれ、相手に応じ自在に変化する、修練次第によっては、心身ともに魂になりきる、これを球の型取りと言う。

そしてそれを、直接打撃制の空手おいて、壇上で表現するに至った空手家。

前田比良聖は、そう評するに値する武道家と言って間違いないと考える。

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