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2020年10月27日

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この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikukose

リセマラアニメ

このアニメを見たとき、脳裏をよぎったのはソードアートオンラインだった。

ソードアートオンラインは、いわゆる以前の知識やステータスを持ったまま周回する、強くてニューゲームのノリ。

そしてこのアニメは、実際に劇中でも言っているように、死に戻り――死んだらセーブポイントに戻ってやり直すという所謂リセットマラソン、リセマラアニメだ。

設定はいわゆるRPGを準拠した中世ヨーロッパ風ファンタジー世界。

ハーフエルフの美少女が出るし、マスコットキャラの精霊も出てくるし、魔法も出てくるし、魔女も殺し屋も騎士も出てくる。

実はこのアニメは、初見では5話目で切ってしまった経緯がある。

個人的に感じたのはまず、設定上仕方ないといえばそうなのだが、命の軽さだ。

しかしそれはアイディアなので、除外できるほどの材料ではなかった。

個人的に気になったのが、主人公のあまりに軽い言動、そして純粋すぎるヒロインを始めとした登場人物たちのリアクションというかちょろさだ。

極めつけは剣聖と呼ばれる清廉潔白な男が放つ一撃が、もはや剣戟ではなくレーザーキャノンだったこと。

あまりにも現実離れしているご都合主義に感じられてしまって、一度離れてしまった。

しかしあれから様々な創作物に触れて、自分でもいろんなタイプの小説を書いてみて、改めてあれはあれでまた1つの別のスタイルなのではないかと思い返してみて、見直すことに決めた。

それでまた、考え方が変わった。

視聴者主義の没頭型エンターテイメント

この作品で求めているのは、徹底した読者、視聴者主義、没頭型のエンターテイメントなのだろう。

この主人公は、引きこもりで、勇気がなくて、こらえ性がなくて、感情に突っ張る、おそらくは作者が考える自身や読者や視聴者像に近い存在なのだと思う。

そんな自分が嫌で、嫌いで、だけどここぞというところですべて包んでくれるような、甘えさせてくれる美少女がすべて肯定してくれて、支えてくれて、それでがんばれて、命を張って、みんなハッピーになる、そんな自分であったら良い、そういう考えのもとに造られているように思う。

だからこの作品は、ギャップが凄まじい。

明るく楽しくおどけた様子でみんなと打ち解けたり仲を取り持ったり前向きにさせたかと思えば、次の展開ではどうしようもないほどの主人公のヘタレっぷり、クズっぷりを曝け出し、それはもはや多重人格や統合失調症を疑うほどの乖離を見せてくれる。

そして、途方もないほどの現実に押しつぶされそうな時に、世界を覆い包むほどの巨大で柔らかくて優しい愛で包んでくれるキャラクターたちがいる。

以前からリゼロのレムと言えば有名だったし、様々なメディア露出やグッズ展開もされていたから、どうなのかと思っていたが、なるほどこれは確かに凄まじいツンデレぶりで、そこからの主人公の背中から支えての献身的な愛は正直グッとくるものがあった。

試行錯誤の末訪れる代え難きカタルシス

そして、様々なルートを試して、苦心した末に、あれほど争ったり、裏切られたり、足を引っ張り合った仲間たちと協力して、全局面に対する完璧な成果を導き出したときのカタルシスは確かに代えがたいものがあった。

人間、特に日本人は、完璧主義者が多く、1つのほころびも見逃したくないと考えているところがある。

安易なパワーゲームだと、飽きてしまうところも、あくまで試行錯誤の繰り返しで正解の道を探っていくところは、実際攻略など無しに自力で頑張ってクリアしたRPGのような達成感もある。

そして第二シーズンでは、唯一無二だと思っていた世界の先で、一番大事なひとの1人であるレムが唐突に現れたボスクラスの敵によって存在ごとを刈り取られてしまう。

そしてそこから逃亡のターンに入り、試練から始まる繰り返しの繰り返し、そこに伝説上の7つの大罪の魔女、その1人である強欲の魔女に魅入られ、そもそもの死に戻りの原因の究明、さらには他の7つの大罪の魔女との邂逅、彼らが示す価値観の違い、そして自らの進むべき道の喪失。

信じていた領主の、人間性の破綻の発覚。

絶望的な状況の中、ただの馬車の先導だと思っていた、友達からの一撃。

徹底的な、鬱展開。

第一クールで、ある程度この世界のルールを把握して、これからこうなるだろうと思われるところを、徹底的にくじき、裏切り、世界の法則そのものをねじ曲げての、そこからの解放といったところだろうか。

主人公であるスバルの苦悩はよくわかる。

しかし我々の代弁者である領主のロズワールが語るように、やはりそれは憤怒では無いのだろう。

やり直せるから。

この物語は、非常にわかりやすい造りになっていると思う。

チュートリアルから始まり、応用編、さらにはシステムの改変、そこからの脱却。

様々なルートを辿るから、キャラのあらゆる意外な一面や、裏側、ありえない全滅ルート、世界の崩壊までも覗くことができる。

まさにリセマラ、セーブポイント、死に戻りと言う他の作品にはない特徴をこれでもかと言う位に活用していると思う。

非常に実験的で、エンターテイメントに溢れていて、そして世界をゲーム的、キャラクター的に解体した意欲作。

2021年1月から放送されると言う第4クール、どのようなスバルの答えを見せてくれるのか、作者の展開に期待だ。

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