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2020年10月9日

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目次
この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikuunovel

本編

「…………」

 それに対してアレは凍結、無言で応えた。

 初めて会う人間に、言うべき言葉は持っていない。

 それにおじさんはしばらく声を出した体勢のままで反応を待っていたが、

「……え、と。おい、ベト」

 ベトという言葉にアレは反応し、おじさんが向いた方を向く。

 そこに先ほどの、ちょっと軽い感じがするあごひげの傭兵が右手を上げて、こちらを向いていた。

「おっす、お目覚め?」

「ベト……」

「あ、うん、ベト。それでもう、その、大丈夫か?」

 言いながら、ベトは少し心配になった。

 あれから既に小一時間は経っているから大丈夫だと高をくくっていたのだが、アレの様子はあまり変わっているように見えない。

 また何か喋ろうとして、とたんに泣きだしたりとかしないだろうか?

 しかしアレは少し夢見心地な視線のまま、ぼんやりとベトを見つめていた。

 返事がないが、進めていいのか?

「あー……そ、それでいまだけど、この馬車で、俺たちのアジトに向かってっから」

 とりあえずは状況報告だった。

 それで少しはアレも落ち着いてくれると思ったが、反応はない。

 さすがにちょっと心配になる。

 それは隣に座るスバルも同じだったようだ。

 こちらにすり寄り、耳元で、

「……お、おいベト。この子、本当に大丈夫なのか?」

 それはこっちが聞きたい話だった。

「のハズだけどよ……ちょっと先の襲撃で、心の傷がな」

 とりあえず話を合わせておいた。

 それに納得したのかスバルは、

「なるほどな……おい、嬢ちゃん」

「…………はい」

 相当な時間を開けて、アレは応えた。

 この馬車に乗って、それは初めてのことだった。

 さすがにいくつかのやり取りと状況の説明を経て、少し堅牢だった心の壁も緩みつつあった。

 ようやく返事をもらえてスバルはホッ、と肩の力を抜き、

「おぉ……やっと返事来たよ、安心したわ。わしはこの傭兵部隊の部隊長をしておる、スバルつーもんじゃ。よろしゅうな」

 手を差し出す。

 だが、アレはやっぱり無反応。

 五秒待ったがスバルは諦め、

「――つれないのう。とりあえず、そっちに座りな?」

 スバルがちょうどベトの対面を指さしたが、しかしアレは黙殺し、ベトの隣に座る。

 そしてちょこんと、膝を抱えて座り込む。

 これでこちら側にスバル、ベト、アレ、そして対面に一人の構図が完成した。

「…………」

 もうスバルはぐうの音も出ずに、指さしたままの体勢で固まった。

 ベトはその肩にぽん、と手をおいた。

 そしてアレの向こう側に、もう一人いた。

「――――」

 無言で、身じろきもしない。

 だからアレも、反応しないでおくことにした。

 反応の仕方もわからないし、したくもないし。

 それに気づいたベトが、

「あー、そいつは同期のマテロフってやつ。すげぇ無口で、っていうか人との接触全力で嫌ってるから無理に話しかけなくていいから、ていうか今みたいな感じでいいから」
___________________

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