新着記事

Thumbnail of new posts 010

: 空手および格闘技

“格闘マシーン”黒澤浩樹 初出場優勝最年少 松井章圭と死闘,下段で一本勝ちの山を築き上げた軌跡!

魂の下段廻し蹴り それに命をかけた選手というのが私の知る限り、四人存在している。 ...
Thumbnail of new posts 034

: 空手および格闘技

“武芸者”木村靖彦 日本連続準優勝,世界連続6位で日本を支えた大黒柱!

左中段廻し蹴り 極真空手の歴史の中で、様々な得意技を持つ選手たちを見てきたが、そ ...
Thumbnail of new posts 122

: 空手および格闘技

極真史上最強に名を連ねる五人の空手家たち

極真史上最も強い人間とは誰か? そう考えた場合に、極真空手を20年以上行ってきて ...
Thumbnail of new posts 067

: 神アニメレビュー

【かおす寒鰤屋】この程度の雨なら濡れるのも風情だ――名作漫画名言

骨董がテーマのジャンプ漫画 ジャンプ漫画の中でも極めて珍しい、骨董をテーマにした ...

記事ジャンル一覧

関連記事

  • ⅩⅣ:核

    最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む___________________ 本編  大上段からの、一撃。 それをエミルネルは右腕を回して、受け止めた。  そしてマダスカに刺していた円錐状の突起が抜か ……

  • Ⅳ/最悪な出遭い③

    最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む___________________ 本編  アレからの反応はない。 「ん? あんたを」 「あなたが」 「あぁ、俺が」 「…………」 「えーと、理由は聞かねぇの ……

  • 三十一話「負け犬」殴り蹴りあう空手家二人

    最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む___________________ 本編  天寺はこの二ヶ月で、5キロほど体重を落としていた。  完全なオーバーワークだった。 しかし、負けたくない気持ちが体 ……

  • Ⅹ/急襲④

    最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む___________________ 本編  豪快に肩に担いだ大剣を横薙ぎにされた大男は、這いつくばった体勢から戦斧を構えることはおろか立ち上がることすら叶わず ……

Ⅴ/ただただ不安②

2020年10月9日

まずはブログランキングにクリックのご支援
何卒宜しくお願いします。

 にほんブログ村 にほんブログ村へ 
 にほんブログ村ランキング   人気ブログランキング

最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む
___________________

目次
この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikuunovel

本編

「…………」

 それに対してアレは凍結、無言で応えた。

 初めて会う人間に、言うべき言葉は持っていない。

 それにおじさんはしばらく声を出した体勢のままで反応を待っていたが、

「……え、と。おい、ベト」

 ベトという言葉にアレは反応し、おじさんが向いた方を向く。

 そこに先ほどの、ちょっと軽い感じがするあごひげの傭兵が右手を上げて、こちらを向いていた。

「おっす、お目覚め?」

「ベト……」

「あ、うん、ベト。それでもう、その、大丈夫か?」

 言いながら、ベトは少し心配になった。

 あれから既に小一時間は経っているから大丈夫だと高をくくっていたのだが、アレの様子はあまり変わっているように見えない。

 また何か喋ろうとして、とたんに泣きだしたりとかしないだろうか?

 しかしアレは少し夢見心地な視線のまま、ぼんやりとベトを見つめていた。

 返事がないが、進めていいのか?

「あー……そ、それでいまだけど、この馬車で、俺たちのアジトに向かってっから」

 とりあえずは状況報告だった。

 それで少しはアレも落ち着いてくれると思ったが、反応はない。

 さすがにちょっと心配になる。

 それは隣に座るスバルも同じだったようだ。

 こちらにすり寄り、耳元で、

「……お、おいベト。この子、本当に大丈夫なのか?」

 それはこっちが聞きたい話だった。

「のハズだけどよ……ちょっと先の襲撃で、心の傷がな」

 とりあえず話を合わせておいた。

 それに納得したのかスバルは、

「なるほどな……おい、嬢ちゃん」

「…………はい」

 相当な時間を開けて、アレは応えた。

 この馬車に乗って、それは初めてのことだった。

 さすがにいくつかのやり取りと状況の説明を経て、少し堅牢だった心の壁も緩みつつあった。

 ようやく返事をもらえてスバルはホッ、と肩の力を抜き、

「おぉ……やっと返事来たよ、安心したわ。わしはこの傭兵部隊の部隊長をしておる、スバルつーもんじゃ。よろしゅうな」

 手を差し出す。

 だが、アレはやっぱり無反応。

 五秒待ったがスバルは諦め、

「――つれないのう。とりあえず、そっちに座りな?」

 スバルがちょうどベトの対面を指さしたが、しかしアレは黙殺し、ベトの隣に座る。

 そしてちょこんと、膝を抱えて座り込む。

 これでこちら側にスバル、ベト、アレ、そして対面に一人の構図が完成した。

「…………」

 もうスバルはぐうの音も出ずに、指さしたままの体勢で固まった。

 ベトはその肩にぽん、と手をおいた。

 そしてアレの向こう側に、もう一人いた。

「――――」

 無言で、身じろきもしない。

 だからアレも、反応しないでおくことにした。

 反応の仕方もわからないし、したくもないし。

 それに気づいたベトが、

「あー、そいつは同期のマテロフってやつ。すげぇ無口で、っていうか人との接触全力で嫌ってるから無理に話しかけなくていいから、ていうか今みたいな感じでいいから」
___________________

続きはこちらへ! → 次話へ進む

クリック👍のご支援お願いします。
にほんブログ村 にほんブログ村へ 
ありがとうございますっ!🙇