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ⅩⅩ/火中の対話③

2020年10月9日

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目次
この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikuunovel

本編

「違うな。オレが簡単に死ねば、今までオレに殺されてきたやつは取るに足らない奴相手に犬死したことになる。だからそいつらの価値を守るために、オレは今日も生きてる」

「だから、みなさん浮かばれるんですね」

 にっこり笑われ、ハッとする。
 そういう理屈にも、なるか?

 なるほど、ものは捉え方次第だな。

「だけどまぁ、それもここまでだけどな」

「なんでですか?」

 止まらないなんでにベトは笑みを見せ、

「死ぬ理由が、出来た。国をひっくり返そうとして死んだんなら、そいつらだってたぶん許しくれんだろ。そういう意味じゃ、良い感じで年貢が収められそうだ」

 ベトはそう言って一度軽く瞳を閉じて、ゆっくり開けてアレの瞳を覗き込んで、

「いつかあんたが死ぬとして、」

「はい」

 瞳を逸らさず即答する心意気やよし。

 それでこそ、オレが命を張るに値する。

「そん時ァオレも、一緒に死んでやるよ」

「ならわたしも、ベトが死ねば死にます」

「…………は?」

 一応結構な想いをこめた言葉を簡単にクロスカウンター。
 見事な手際、ベトの心は真っ二つに砕かれ、ノックアウト。

 ベトはしばらく言葉なく呆けたあと、

「……くくくっ。やっぱあんた、獅子だわ」

「わたしは獅子ではありませんよ?」

「なんだ、違うのか?」

「はい。わたしは、神の使いです」

「っへぇ? 神の使い?」

「はい。わたしは、ただ神の思すままに行動するだけです」

 そうして胸の前で両手を合わせ、瞳を閉じる。
 まったく、恐れ入る。
 なにが恐れ入るかって、そんなことを堂々となんの恥じらいも躊躇いもなくやってのけて、かつその姿がこれ以上ないってくらい堂に入っているところだ。

 まるでこっちまで、神に祈りたい気持ちにさせる。

「なるほどな、天使さまってわけだ。ならその天使さまは、神さまにどんなご要望を承ってるわけだ?」

「ただ、哀しみのない世界を――」

「そりゃ無理だ」

 思わず即答してしまうとアレは右目だけ瞼を開けて、

「もちろん人の身では、無理です。ですから神の、思し召しなのです」

 なるほどな。

「納得だ。じゃあとりあえずそのために英気を養っとこう。具体的に言えば、そろそろ寝な?」

「はい」

 なんの反論も抵抗もなく、ベトはその場で瞳を閉じた。
 そして当たり前のように、こちらに身体を預けてきた。
 それをベトは肩で受け止め、そしてなにか言おうとするのをやめて、それを受け入れ、瞳を閉じた。

 願わくば。
 この子くらいは、守ってやれればと想って。





 朝目覚めると、行軍開始。
 昼まで山を下って、食料――主にキノコや山菜類を漁り、川があれば魚をとり、時に剣で鳥を落とし、それを食べて、また歩き、完全に火が落ちる前に適当な場所を探し、そこで一晩明かす。
 その繰り返しだった。
 自分にとっては慣れ親しんだ、しかし女連れは初めての行軍だった。

 しかし不気味だったのは。

 結局こうして王都ローザガルドに到着するまで、ただの一度の襲撃もなかったことだった。

「――ま、こーゆーことかね」

 ベトは笑顔で、"両手を挙げる。
 "これは通常無抵抗を――つまりは降参、投降を示すポーズだった。

 その周りにいは、まったくもって数え切れないほどの兵隊たちが鎧に槍やら弓矢らを手にして、取り囲んでいた。

「これはこれは、お熱い歓迎で」

 ニヤニヤするベト。
 ザっと数を把握しようとする。

 城門から鎧も背中のズタ袋に入れて愛剣も布を何重にも巻いて隠して、アレと一緒に頭から頭巾をかぶって商人を装って正式に入れてもらったあとの光景だった。
 目抜き通りの向こうが見えない。
 人で完全に遮断されている。

 城門も兵士でびっしり敷き詰められている。
 見渡す限りの家々の窓や屋上からは、弓兵がこちらに狙いを定めている。

 目測だが、おそらく四千はくだらないだろう。
 となると正規兵の半数近くが駆り出されているという計算になる。
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