新着記事

Thumbnail of new posts 074

: 神アニメレビュー

【かおす寒鰤屋】この程度の雨なら濡れるのも風情だ――名作漫画名言

骨董がテーマのジャンプ漫画 ジャンプ漫画の中でも極めて珍しい、骨董をテーマにした ...
Thumbnail of new posts 132

: 神アニメレビュー

【Dr.STONE】楔を打ち続ける!石神千空×コハク邂逅の時!

異色な科学漫画 それまで様々な漫画やアニメやゲームやライトノベルなどあらゆる媒体 ...
Thumbnail of new posts 126

: 空手および格闘技

奇跡の逆カウンター”クリスクロス”長谷川穂積vsウィラポン2伝説の一戦!

カウンターのカウンター「クリス・クロス」 この言葉を、その意味を初めて知ったのや ...
Thumbnail of new posts 147

: 空手および格闘技

”幻の右”の真実!ガッツ石松日本初のタイトル奪取 はじめの一歩ヴォルグザンギエフのホワイトファングの如き一撃!

幻の右 ガッツ石松と言えばOK牧場を中心とした、現在ではバラエティー番組に引っ張 ...

記事ジャンル一覧

第89話「バスの中での自己紹介①」

2020年10月7日

まずはブログランキングにクリックのご支援
何卒宜しくお願いします。

 にほんブログ村 にほんブログ村へ 
 にほんブログ村ランキング   人気ブログランキング

最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む
___________________

目次
この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikuunovel

本編

 保守的な我がゼミの中にあって、その長たる土野(つちの)先生だけは過分に包容力のある性格だった。
 大体にして、あの切間をこういうゼミに入れようという神経がそもそも常人の域を越えてるといえる。
 基本的には放任主義で、でも締めるところはきっちり締めて、どこかずるいなぁと思わせる世渡りのうまさを持っていた。

 ああいうのが上手な大人っていうんだろうと思う。

「ぼくもしんやのゼミにすれば良かったかなぁ。グループ作業ばっかりで、変わったことなんて一つもなし。超つまんないよ」

 隼人はマーケティング系の橋口(はしぐち)ゼミだ。
 うちとは正反対のお堅いゼミだっていう、もっぱらの噂だ。

「神龍のところはどうだったっけ?」

「うちも白柳たちのところと同じ、放任主義だ。基本的に期日までにレポートを出せば、別にゼミの時間に出席しなくてもいい」

 そこまで話して、ブレーキ音が響き渡った。
 バスが来たのだ。
 会話を打ち切って乗り込もうとした時、神龍の器用に立てられた髪の間から見え隠れしている額に、かなりの汗が浮かんでいるのが見えた。

 バスの中ではもっぱら僕と隼人が喋り、それに彼女がメールで入るといった構図になった。
 慣れたもので、違和感なく会話が弾む。


 神龍には前もってメールでの会話の件は話しておいたので、大して興味なさげな様子だった。
 ぼんやりと窓枠に頬杖をつき、外――というか、空を眺めている。
 うーむ今更だが、こいつはホントにまいぺーす。

「――そういえば。りゅうちゃん」

 不意に話を止めて、隼人が神龍の方を向く。
 声をかけられても神龍はまったく動こうとはしない。

 慣れているので、隼人は構わず続ける。

「よづっちゃんに自己紹介、した?」

「まだ」

 相変わらず空を眺めたまま、まるで呟くように答える。
 隼人は笑顔を浮かべて、

「じゃ、今した方がいいよ」

「俺は神龍幸之介、二十一歳だ、よろしく」

 抑揚をつけずに一息で自己紹介を終える。
 まるでお前なんかに興味ないと言わんばかりだ。

 まぁ実際はそういうつもりじゃないんだろうが……
 唐突に隼人の携帯が鳴る。ぴろぴろぴーんという単音の、間の抜けた着信音だ。すぐに出る。

 僕も横から覗く。

『暗戸夜月、十八歳、よろしく』

 ――横目で彼女を見る。
___________________

続きはこちらへ! → 次話へ進む

クリック👍のご支援お願いします。
にほんブログ村 にほんブログ村へ 
ありがとうございますっ!🙇