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ⅩⅩⅠ/魔女裁判①

2020年10月9日

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目次
この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikuunovel

本編

 それだけ向こうさんも本気、ということか。

「頭巾を取れ」

 一番先頭でただ一人馬に乗り、武器を構えていない男が命令してくる。
 これが隊長殿だろう。
 いかつい鎧に、巨躯。
 兜の間からは太い眉と濃い髭が見てとれた。
 いかにも、という感じの男だった。

 ベトはそれに従い、顔をさらす。
 それにアレもこちらを見てから、従う。

 長い銀髪が、四方に流れた。

『ほぉう……』

 それに兵士たちから、ため息が零れた。

 それにベトはおそらくこれほどの美しい銀髪にお目がかかったことがないからだろうとほくそ笑んだ。
 実際自分もそうだったし。

「お前が、魔女か?」

 どストレートな隊長格の詰問。
 鋭い視線は、なるほど確かにという厳しさと迫力を持ち合わせていた。
 これで睨まれれば街娘はおろか相当なてだれだろうと気迫負けを起こすだろうとベトは思った。

「ちがいます」

 まぁ、アレにそんな気遣いは無用だが。

「……違う? ならば貴様は先のベティアンヌ攻城戦において降り注ぐ矢の雨から味方を救ったという女に違うというのか?」





「救ったんなら、こういう扱いないんじゃねーの?」

 横からベトが、茶々を入れた。
 それに男はギロリと振り返り、

「なんだ貴様? 魔女の使い魔かなにかか?」

「ハッ。てめぇの持ち駒さえ把握してねぇのかよ?」

 一歩も引かないベト。
 この程度の迫力には圧される男ではなかった。
 生まれた時から生きるか死ぬかの戦いに身を投じてきた。

 男はベトの態度にすぅ、と目を細め、

「……ほう。貴様、傭兵か?」


「てめぇの都合のために命張ってやってんだから、ちったぁ感謝しやがれ」

「豪胆だな。名を名乗れ」

「ベト・ステムビアだ。お前ら俺たちを、どうするつもりだ?」

 確信に迫る質問だった。
 ここまでやってきたが、この状況。

 しかしだいたい、予想はついていたが。

「魔女はこれより、魔女裁判にかけられる。貴様は刑が確定するまで、牢で大人しくてもらおうか」

 だろうな。
 ベトは心中でほくそ笑んだ。

 先の話は聞いているはずだった。
 しかし眉つばの考慮も入れた結果、先の襲撃で50の兵を投入してきたのだろう。
 しかし結果として、それは失敗に終わった。
 精鋭を投入してのそれは、警戒心を高める結果となった。

 そしてこういう段取りを、設けたと。

「――嫌だと言ったら」

「この場で断罪してやろう」

 是非もない。
 ちらり、とアレを見る。

 するとアレも、こちらを見ていた。
 少し、どきっとする。
 その瞳から、意図を読み取ろうとする。

 いつものように、純粋な魂がそこにはあった。

 早い話が、どう考えても何も考えていないようだった。

「……わァった。ここは大人しく、あんたたちに従う。それでいンだろ?」

「話が早くて、助かるな。おい、娘を連れていけ。お前は俺が、直接連れて行こう」

 アレが拘束され、どこかに連行されていく。
 それをベトは黙って見送り、そしてむさい隊長が馬を向かいにむけて、進行していく。

 ついてこい、ということだろう。
 周囲を見るが、誰もこちらへ拘束しようとしてこない。

 知っているのか?

「なァ、おい」

「話しかけるな……この、首斬り公がッ」

 吐き捨てるような言い方に、自嘲な笑みが漏れる。
 おぉ、首斬り公がこんなところで聞けるとは。
 もはや雷鳴といってもいいその響き、もはや光栄だね。

 しかし――

「どうしたもんかね、この状況?」

 石牢のなかで、ベトは呟いた。
 あぐらをかき、両手を頭の後ろに回し、寝転がっている。
 格子窓から、月明かりが差し込んでいた。

 あれから既に感覚で、2時間は経つだろう。
 このままここでこうしていいのか、迷う。

 だが既に自慢の愛剣は取り上げられてしまっている。
 自分に出来ることは、少ない。
 というより限られている。
 というよりもっといえば――確信が持てない。

 どれが正解で、どれが失敗なのか。

 満月に、アレを想う。
 果たしてあの子は、いったいどうやっているのか?

 まぁ――

「わたしは神の使いです」

 心配など、してはいないが。
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