新着記事

極真空手の世界王者ローマ・ミクサイト

: 空手および格闘技

”碧眼の王女” ローマミクサイト 若干18才で心技体を備え欧州/世界大会を完全制圧したその威光!

極真空手女子大会の歴史 第6回世界大会に同時開催となった、世界女子公開競技から始 ...
東京ドームでトニータッブスと闘うマイクタイソン

: 空手および格闘技

マイクタイソン日本上陸!東京ドーム初興行世界統一戦で零距離リバーブローと体重差10kgを吹き飛ばす圧殺ノックアウト劇!

三団体統一戦 ボクシングの代名詞とも言える、未だに最強論争の筆頭にもあげられる、 ...
小松則幸と闘う内藤大助

: 空手および格闘技

実写版飛燕”リアルはじめの一歩”内藤大助の必殺技が小松則幸との統一戦で炸裂!!

リアルはじめの一歩 内藤大助。 いじめられっ子から拳一本で成り上がり、その野生的 ...
極真空手家の貴公子小宮山大介

: 空手および格闘技

“貴公子”小宮山大介 華麗なる足技で最年少全日本王者 記憶に記録にも残る鮮烈なる男!

K-1ファイター小宮山工介の兄 極真空手の主に全日本ウェイト制の軽量級を主な舞台 ...

記事ジャンル一覧

ⅩⅥ/育ての親③

2020年10月9日

まずはブログランキングにクリックのご支援
何卒宜しくお願いします。

 にほんブログ村 にほんブログ村へ 
 にほんブログ村ランキング   人気ブログランキング

最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む
___________________

目次
この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikuunovel

本編

「なぁ、少しでいいから考えてみないか? 本当にお前、このままでいいのか? 傭兵としてひとを殺して、その糧で生きていく。そんな生き方に、お前は本当に満足してるのか?」

「……おいおいスバル、冗談はたいがいにしろよ? いいも糞も、それ以外俺にどんな生き方が出来るってんだよ? あんたまでアレみたいな夢みたいなこと、言ってんじゃねぇよ?」

 最後のつもりだった。
 ここが限度のつもりだった。

「だがベト……」

 スバルは、気づけなかった。
 それに遂に、ベトは爆発した。

「――ッざっけんな!!」

 振り返りスバルの手を弾き飛ばし、肩をいからせて叫んだ。
 それにスバルは突き飛ばされ、抵抗も出来ず尻もちをつく。

 それを見下ろしベトは息を荒らくし目を血走らせ、

「そんなつもりじゃなかった? 最初は止めたぁ? 今のままでいいのか、だとォ!? っざけんな! 他になにがある? 殺して、殺して、生きていかなきゃ、生きていけねぇ! それが俺だ。力がないなら、なにされても仕方がない。俺にそう教えたのは、他ならねぇあんただろうが!!」

 激昂するつもりはなかった。
 だけど言葉は、口から迸っていた。

 感情に身を委ねるなんて、自分らしくない。
 そんなことを心のどこかで、なんとなく感じていた。

 スバルは育てた息子の言葉に、まるで捨てられた子犬のような顔をしていた。
 それがますます、気に食わなかった。
 そんなスバルが気に食わないというより、そんな顔をさせている自分がというか、そんな状況になっていることそのものがというか――

「ッ! くそが! ンだってんだ、よッ!!」

 思い切り叫び、ガン、と扉を蹴開けて、ベトは部屋をあとにした。
 それをスバルは、ただただ見送っていた。


 その夜、アレはスバルの部屋に呼ばれた。
 アレはそのことを告げて、ベトの部屋を出て行った。
 そのことについてベトは、一言もいわなかった。

 スバルの部屋の前で、コン、コン、とノックをする。

「……嬢ちゃんかい?」

「はい」

「入ってくれや」

 言葉に導かれるように、扉を開く。
 片手で杖を握り、片手でドアを押し。

 スバルの部屋は、ベトの部屋よりふた回りは大きかった。
 床にはカーペットも敷いてあるし、窓際にあるベッドのほかに壁の一方に樫の机、もう一方にはいくつもの本棚が見てとれた。

 その机に、スバルはいた。

「おぉ、ようきたなあ。とりあえず、そこのベッドにでも座ってくれ」

 いわれ、ベトは黙って頷き、トコトコと歩きベッドの上にちょこん、と正座した。
 そのまましばらく、微動だにしない。
 まるで人形のようにすら見える。

 それを見てスバルは、

「……楽にしていいぞ?」

「はい」

「……それが楽か?」

「はい」

「……ふぅ」

 その頑固さに折れたのか、スバルは行っていた書類作業の手を止め、椅子を回してアレの方を向いた。

 アレは微動だにしない。
 それこそ人形のようだと、スバルは思った。
 銀髪は、それこそ少女によく似合っていた。

「お嬢は、マテロフとはどうだい?」

「マテロフさんはいい女(ひと)です」

「いいひと……いいひとかァ。それはどういう意味だい?」

「性格がよくて人がよくて素敵な女性です」

「性格……いいかァ? まぁ見てくれはいいが――」

「いいです」

 断言する。
 それにスバルは、少し驚く。

 みんなの前ではあれだが、対一でこれだけハッキリものをいうところを見るのは初めてだった。
 というかよく考えると、対一で話すところを見るというか、話すのは初めてだったから、当然だったが。
___________________

続きはこちらへ! → 次話へ進む

クリック👍のご支援お願いします。
にほんブログ村 にほんブログ村へ 
ありがとうございますっ!🙇