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2020年10月9日

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目次
この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikuunovel

本編

 スバルの言葉を抑え、ベトは歩み出た。

 既に建物の周りには、人垣が出来ていた。
 19人の仲間たちが勢ぞろいして、こちらを見守っていた。

 その中には熱血漢のレックスも、お高い弓姫のマテロフもいた。
 その誰もがみんな、表情に動揺と、瞳に心配の色を湛えていた。
 まったく、どいつもこいつも傭兵をやるにはお人よし過ぎンだよな。

 ベトは頭をボリボリかきながら、その人垣を割っていく。
 後ろではアレが両手を前で組み頭をペコペコ下げながらついてきている。
 これから国軍とやり合おうって女の行動じゃねぇよな、これも。

「ベト」

 スバルが、隣で声をかけてくる。
 それにベトは立ち止らず視線も送らず、

「……世話になった。もう会うこともないだろう。出来れば、長生きしてくれや」

 一瞬息のつまったスバルだったが、

「……わしの息子にしちゃあ、上出来な門出よ。だが――」

 最後に、右手を両手でわしづかみにされた。
 それにベトは正直驚き、視線をよこし、

「――死ぬな」

 初めて、見た。
 スバルのそんな、必死な表情。

 だから結局、ベトはなんと答えてよいかわからず、

「……あ、ああ」

 そして手は、離れた。
 そしてベトはしばらく、その手を左手で擦っていた。

 感触は、しばらく消えなかった。

「アレ」

 そしてアレもまた、声をかけられていた。
 振り返ると、そこにはこちらを見つめるマテロフと、そっぽを向き鼻をかくレックスの姿があった。

「あ……マテロフさんもレックスさんも、今までお世話になりました。もう会うことはないかもしれませんけど、どうかお二人とも、お元気で――」

「……おい、お前さ」

 言葉の途中で、レックスが口をはさんだ。
 しかしそれはちょうどマテロフも声を掛けようとしたタイミングで、出鼻を挫かれた形になり少しマテロフはこめかみを痙攣させる。

 そんなことには気づかずレックスは前に出て、

「……死ぬんだぜ? わかってるかもしれねぇけど、そりゃあ死ぬって怖いぜ? それでも世界を変えなきゃ……なんねんだよな。契約、だったっけ?」

「はい、契約しました。神様と。だからわたし、既に死んでるんです」


『……くっ!』

 その姿を、まともに見ていられる者はいなかった。
 ほとんどが顔を背け、鼻をつまみ目頭を押さえ、涙をこらえている。

 短い付き合いだったが、彼女の献身的な姿勢はみなの心を捉えていた。
 その根底にあるのは、命をすら投げ出すような自己犠牲の精神だった。

「どうしても――と聞きたいけど、もう言わないわ。貴女の心は、もう決まってるから。レックスももう、いいわね?」

 マテロフが優しく尋ねると、既にレックスは後ろに下がって両腕で顔を覆い隠していた。

 激情屋なのは、素直の裏返しだった。
 今まで散々裏切られてきたから、希望が持てるものに対しては疑ってかからないと、精神が持たなかったから。
 ここはそんな男たちで、溢れていた。

「でも、どうか覚えておいて。私は――私たちは、貴女のことを覚えてる。信じてる。だからそんな……死んでるだなんて、思わないで」

 言って、マテロフはアレの手を強く握った。
 両手で思いのたけを込めて。
 どうか届いて欲しいと、そんな願いを込めて。

 アレはそれにただ――いつのように笑って、

「ありがとうございます。わたしもみなさんのこと、覚えてます。だからどうか、みなさんお元気で」

 最初と同じ言葉を、紡いだ。

「別れの挨拶は、済んだか?」
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