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第66話「銀の三日月」

2020年10月7日

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目次
この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikuunovel

本編

 彼女も立ち止まり、店を見上げる。
 人二人くらいがどうにか通れるくらいの縦長の店内に、まるでおもちゃ屋のように壁といわずショーケースといわず箱の中といわず、ごちゃごちゃとアクセサリーが飾られている。

 そのアクセサリー屋は、いわゆる全て千円で買えるタイプの店だ。
 本物の金とか銀製の物はなく、ほとんどが鉄とかの安い金属製。
 だけどその代わり種類と安さには定評がある、完璧学生向けの店。

 僕は彼女と縦に並んで店内に入り、種類や付け方などを説明していく。
 そのあと一旦別れてゆっくりと店内を物色していくと、ショーケースの中のあるネックレストップが目に入った。

 三日月の形をした、金色ではなく銀色の塗装がされたもの。

 見た瞬間、不意に彼女のイメージと重なった。
 カウンター越しに店員に声をかける。

「すいません。これ、見せてもらえますか?」

 店員は笑顔で鍵を回してショーケースを開け、商品をこちらに手渡す。
 手に取ると意外に作りは丁寧で、職人技に近いようなものを感じた。
 硝子細工のように――とまではいかないが、繊細さと色とモチーフが冷たい美しさをまとっている。

 僕はすっかり気に入り、これに合うような銀色の細いチェーンを手に取り、店員に声をかける。

「すいません。これとこれ、貰えますか?」

「はい。合わせて、千八百九十円になります」

 財布を取り出して、払う。
 そして僕は店員に耳打ちする。

「あの……ちょっとこれ人に送りたいんで、ラッピングしてもらえませんか?」

 そこで店員は店の隅で、天井からぶら下げられてる何十ものウォレットチェーンを眺める彼女に目をやる。
 ……さすがこういう商売をしてるだけあって、誰と来てるとかはチェックしてるわけか。

 店員はこちらに目だけで確認を取ると、僕も目で返事をし、笑顔で頷いて白い敷紙と金色のリボンで立派なラッピングをしてくれた。

「どうも、ありがとうございます」

「いえいえ。彼女、喜んでくれるいいですね」

 何気ない一言だったが、僕は動揺した。
 彼女……じゃないし、そもそもそれほどの意味を込めたつもりも無いんだろうけど……。

 僕は袋を受け取り、二千円を支払いお釣りを受け取って彼女がいる方に向かっていった。

「何かいいものあった?」

 と聞くと、特に反応も無くこちらに向き直る。
 とりあえずもういいかな、と思い店を出る。

 改めて彼女の方を向く。
 何度か言葉を頭の中で繰り返し、

「――良かったら、もらってくれないかな。今日付き合ってくれたお礼として」

 袋を差し出した。

 彼女は――動かない。
 袋を見て、停止している。

 耐え難い沈黙が、場を支配する。
 咄嗟に頭にいくつかの可能性が浮かぶ。

 困惑。
 迷惑。
 自分の勘違い。
 やり過ぎ。
___________________

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