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第58話「チャラ男のアドバイス」

2020年10月7日

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目次
この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikuunovel

本編

 頬が引き攣る。

「こ、この人は……く、暗戸夜月(よづき)さんて、いって。……最近知り合って、お互いゲームが好きだって、いうから……今日は一緒に、遊びに、来たんだ」

 声が震えながらも、出来る範囲で平静を保ちながら答える。
 ――てかお前知ってるだろが!

「そーかー。オレは、切間敦。進也と同じゼミの、お友達でーす。これからヨロシクねー」

 額の上に二本指をつけ、敬礼のポーズを取る。
 彼女も頭を下げる。

「いやこりゃご丁寧、に……そーいや進也たちは、もう昼飯は食ったか?」

「いや。まだ、だけ……ど?」

 ――て、まさか。

「じゃあ一緒に食おうぜ!」

 …………はぁ。

「?」

 お互いの意図を読み取る僕たちを横目に、彼女だけはよくわからないという顔をしていた。


 ゲームセンターを出て中の涼しさと外の猛烈な暑さとのギャップにうんざりし、せっかく引いていた汗が再び吹き出し始めて背中にTシャツが張り付いていくことにげんなりし、二百メートルほど真っ直ぐ東に歩いたところで少し後ろからついてくる彼女との距離を確認し、今最もどんよりしている原因を作っている男、切間敦に話しかけた。

「どういうつもりだよ?」

 彼女に聞こえないように、声を潜める。

 ゲームセンターを出たあと僕たちは、切間が先導して、すごくうまいといううどん屋を目指して歩いている。
 駅前周辺は大学の区画とは違って人も車も大量に行き交っている。
 背の高い建物たちの作る影に入って、少しでも殺人的な日差しから回避して歩く。

「お前が上手くやってるか気になったから、わざわざ見に来てやったんだろ?」

 切間も後ろにいる彼女に聞こえないように小声で、だけど露骨にニヤニヤしながら話す。

「嘘つけ。どうせ暇だから、からかいに来たんだろ」

「あと彼女の顔の確認にな」

 悪びれる様子もなくいけしゃあしゃあと前言を撤回し、しかもおまけまでつけてくる。

「……お前なあ」

「まぁまぁ……あ、そこ右な」

 言われた角を、右に曲がる。
 大通りから一本中に入ったそこは整然とした表とは違い、雑然としていた。
 沢山の雑貨屋や常連客だけで保(も)っていそうな定食屋などが軒を連ねる。

 左右に高いビルに囲まれ、暗くなった。
 後ろを見ると、彼女もちゃんとついて来ているようだった。

「で、アドバイスだが」

 切間が前を見ながら、話を戻す。

「お前全然ダメ。彼女、丸っきり何も喋ってないじゃん」

「ぐっ!」

 いきなり核心というか一番痛いところをつかれて、声に詰まる。
 事実切間が言うようにデートが始まってから今まで彼女は、一度たりとも口を開くことはなかった。
 それを言われれば僕としては何も言い返すことは出来ない。

 だけど切間は、

「でもまぁ気にすんな」

 あっさりと意見を翻した。

「……どゆこと?」

 切間は汗を流しながらも涼しい顔で、

「そういう女もいるってことさ。ベラベラ喋らず、自分のペースを守って過ごす。世の中には別に、その辺に掃いて捨てるほどいるような群れて脳ミソにまで響きそうな馬鹿笑いをかます女ばかりじゃない――と、ここだ」

 切間が歩みを止める。どうやら目的のうどん屋に着いたらしい。

 視線を移すとそこには、どう見ても民家としか思えないような普通の木造瓦屋根一軒家の昔ながらの建物が鎮座していた。
 だけどよく見ると、引き戸の横にある表札の部分には『食事処 亀々亭』とあり、その下の貼り紙には『一見さんお断り』とあった。

 はっきりいって、言われなければとてもそうだとわからない。
 それに、うどん屋なのにかめかめとは如何に?

「そういう女は刺激を与えて、興味を内側からこちらに向かせるのよ。まあ見とけって」
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