新着記事

Thumbnail of new posts 124

: 空手および格闘技

“格闘マシーン”黒澤浩樹 初出場優勝最年少 松井章圭と死闘,下段で一本勝ちの山を築き上げた軌跡!

魂の下段廻し蹴り それに命をかけた選手というのが私の知る限り、四人存在している。 ...
Thumbnail of new posts 029

: 空手および格闘技

“武芸者”木村靖彦 日本連続準優勝,世界連続6位で日本を支えた大黒柱!

左中段廻し蹴り 極真空手の歴史の中で、様々な得意技を持つ選手たちを見てきたが、そ ...
Thumbnail of new posts 180

: 空手および格闘技

極真史上最強に名を連ねる五人の空手家たち

極真史上最も強い人間とは誰か? そう考えた場合に、極真空手を20年以上行ってきて ...
Thumbnail of new posts 083

: 神アニメレビュー

【かおす寒鰤屋】この程度の雨なら濡れるのも風情だ――名作漫画名言

骨董がテーマのジャンプ漫画 ジャンプ漫画の中でも極めて珍しい、骨董をテーマにした ...

記事ジャンル一覧

関連記事

  • 第45話「真っ黒な携帯」

    最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む___________________ 本編  不意打ちだった。  切間からケースとして教えられてはいたが、まさか本当にOKを貰えることがありえるとは夢にも思って ……

  • Ⅵ/ありふれた傭兵⑤

    最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む___________________ 本編  どうしようもない世界。  その言葉は、ベトの胸に突き刺さるようだった。  わからない、理解できない、そんなものは知 ……

  • Ⅺ/月が世界を食べる夜③

    最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む___________________ 本編  長年の経験という奴から、スバルはひとを言動よりもその”感じ”で判断する。  感じ、というの ……

  • ⅩⅩⅦ/王との問答①

    最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む___________________ 本編  王の前に揃う敵の数は、正確には13。 おあつらえ向きに、不吉な数が残ってやがる。 体力も限界に近く手傷も負った現在 ……

第41話「黒く昏い、底が見えない濁った瞳」

2020年10月8日

まずはブログランキングにクリックのご支援
何卒宜しくお願いします。

 にほんブログ村 にほんブログ村へ 
 にほんブログ村ランキング   人気ブログランキング

最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む
___________________

目次
この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikuunovel

本編

『――それはどっちの意味?』

 再びそう訊くより早く彼女が突然、でも自然にスクッと立ち上がって、僕を覗き込んだ。

 悪寒に、全身が包まれた。

 怒りではない。
 憎しみでもない。
 哀しみや憐れみですらない。

 その覗き込む瞳には、一切の感情が灯っていなかった。
 それはただ無機質に、僕を"眺めている"だけだった。

 ――はっ、はっ、はっ。
 動悸が速くなる。
 胸を破られ、心臓を直接鷲掴みにされているよう。

 黒く昏(くら)い、底が見えない濁った瞳。

 人の瞳(め)じゃない。
 人の目じゃない。
 人の眼じゃない。

 人が人を見る時、こんな眼をしない。
 相手の人としての権利や存在を、その眼はまるで認めていない。
 まるで僕を、人を、物を見るかのような眼で――

 どこかでこんな眼をする生き物を見たことがあるような気がした。
 考えて、思い出した。

 ……ああ、これは、捕食者の眼だ。
 テレビのドキュメント番組で見た、捕食者が餌を前にした時にする眼なのだ。


 そう理解した時、体が急に震えだした。
 今この瞬間、僕の生殺与奪の権利は目の前にいるこの人間にある。
 ふと気紛れに食べようと思われれば、すぐに殺される。

 その事実が実感として体中に染み渡っていき、背骨に氷柱を差し込まれたような強烈な寒気を感じた。
 冷たい汗が体中を流れ始める。

 ……怖い。
 恐ろしい。

 今目の前にいるこの人間が、恐ろしくてたまらない。
 いやきっと、これは人間じゃない。

 人間が、こんな目をするわけがない。
 こんな眼を、出来るわけが――

 それは時間にしてみれば、一秒にも満たないような刹那だったに違いない。

 僕を値踏みというか空腹具合と餌の味を吟味してというか、そういう視線を送っていた彼女は立ち上がった時と同じ自然な仕草で僕に背を向け、まるで何事もなかったかのように去っていってしまった。

 僕はその、あまりの展開の早さと呆気なさについていけず、ただ呆然とその背中を見送った。
 そのあとたっぷり五分も硬直し続けたあと、ようやく僕は自分が空手をやっていることを思い出した。

 今日もあの夢を見てしまうような気がした。
___________________

続きはこちらへ! → 次話へ進む

クリック👍のご支援お願いします。
にほんブログ村 にほんブログ村へ 
ありがとうございますっ!🙇