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#14「いい天気」

2020年10月7日

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目次
この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikuunovel

本編

「あ、はい、どうも……あの、ぼくは、成海遼――」 

「知っとりますとも。いま呼びましたじゃろ?」 

 もっともだった。
 結構ぼくはこれでテンパっているらしい。無理もない話だった。

 そも、ぼくは人と話すスキルは高くない。受け流すスキルはそこそこ自信を持っているが。 

「で、ですね。その、なにか……?」 

「用がなくては、話しかけてはいけませんかな?」 

 その言葉に、ぼくはぐぅの音も出ない気分になった。
 それはもっともだったが、しかし同時にそれは実現しないことでもあった。 

 用もない人は、ぼくに話しかけてくることはなかった。
 だからそれがあたり前というより、それしか在り得ないと思っていた。 

 ぼくはどう受け取ればいいんだろうか? 

 ぼくはどう思えばいいんだろうか? 

「……そ、そんなことはもちろんないですよ?」 

 そこまでは言えた。
 だけどそれ以上は何も言えなかった。いうべき言葉を持ってはいなかった。 

 ぼくにどうしろっていうんだろうか? 

「よい、てんきですなあ」 

 最初ぼくは、その言葉が意味するところを理解出来なかった。 

 てんきが天気だとわかり、そして彼の視線の先を追い窓の外の景色を見た。 

 いつもとなにひとつ変わらない中庭と向こうの病棟が、そこには広がっていた。 

「いい天気、ですね」 





 対人スキル、起動。なにげない会話を相手に合わせるのは、得意だった。
 こんなことなら心を凍らせて、何時間でも話していられる。

 なんだ、このご老体はただ話し相手が欲しかっただけなのか。 

「あなたもこんな曇り空が、お好きなのですかな?」 

 問われ、ぼくは僅かに動揺した。 

  よく見ると、確かに空には灰色の雲がかかっていた。
 そのせいで空全体がまるで澱んでいるような印象になっている。これが好きかといわれれば―― 

「まぁ、嫌いではないですかね?」 

「嫌いではない? ではあなたは、どんな天気が好きなんですかな?」 

「好きな、天気……ですか?」 

 動揺、そして困惑。
 そんなこと聞かれても、正直困ってしまう。 

 天気なんて、気にしたこともないし。 

「……えーと、」

「なんですか。好きな天気もないのですかな?」 

 なんだか、小馬鹿にしたような口調だった。
 だからそれが、気にかかった。 

 というか、気に障った。 

 なんでそんなこと、言われなければいけないのか? 

「……ありませんね。悪いですけどぼくは生まれてこの方、この病院から出たことがない身でして、正直毎日検査と点滴と投薬で、そんなことを考える余裕もありませんでした」 

「理由になるのですかな?」 

 なにが? 

 というかなにが言いたいんだ、このご老体は? 

「どういう意味ですか? 理由というのは、ぼくが好きな天気がないということの、ですか?」 

「そうじゃあないです」 

 酷く緩慢とした、一種イライラさせるほどの動作だった。 

 早くして欲しかった。時間が惜しい。 

「だからなにが――」 

「あなたは、生きるのは楽しいですかね?」 

 ムカっとした。
 ストレートに。 

「楽しかないですよ」 

 楽しいわけがない。

 生まれてこれまで、一度もこの病院を出ることもなく、そしてなにものをも成することもなく、あと三週間も保たずに死ぬ身だ。 

 楽しいわけがない。
 それどころか世の中探してみても、ぼくほど不幸な人間もいないだろう。 

 こんな質問、常軌を逸している。 
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