新着記事

Thumbnail of new posts 103

: 空手および格闘技

“武芸者”木村靖彦 日本連続準優勝,世界連続6位で日本を支えた大黒柱!

左中段廻し蹴り 極真空手の歴史の中で、様々な得意技を持つ選手たちを見てきたが、そ ...
Thumbnail of new posts 067

: 空手および格闘技

極真史上最強に名を連ねる五人の空手家たち

極真史上最も強い人間とは誰か? そう考えた場合に、極真空手を20年以上行ってきて ...
Thumbnail of new posts 015

: 神アニメレビュー

【かおす寒鰤屋】この程度の雨なら濡れるのも風情だ――名作漫画名言

骨董がテーマのジャンプ漫画 ジャンプ漫画の中でも極めて珍しい、骨董をテーマにした ...
Thumbnail of new posts 141

: 神アニメレビュー

【Dr.STONE】楔を打ち続ける!石神千空×コハク邂逅の時!

異色な科学漫画 それまで様々な漫画やアニメやゲームやライトノベルなどあらゆる媒体 ...

記事ジャンル一覧

関連記事

  • Ⅹ:死なせない

    最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む___________________ 本編  妹をこちらに差し出す瞬間のあの母親の表情と、まったく同じものだった。 「エリュー。お前は私の代わりに、騎士団を率い ……

  • 六十七話「右肘」殴り蹴りあう空手家二人

    最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む___________________ 本編  夕人の焦燥は、誰の目からも見て取れた。  天寺は横目で腕時計を確認した。 試合開始から、既に2分を越えている。 残 ……

  • Ⅶ/傭兵の生活③

    最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む___________________ 本編  一度上げるまでが、五秒。 そして落とし足首の前の定位置で止めて反動の震えが収まるまでやっぱり五秒。 そして次の起動 ……

  • RPG小説「EN-BLADE 〜ドMなお兄ちゃんが異世界で聖剣と神技で伝説を作る!?〜」

    前書き 初めてやったロールプレイングゲーム、ドラゴンクエストⅥの衝撃 初めてやったRPGは、ドラゴンクエストⅥでした。 私の家は特殊で中学校か高校かは忘れましたがそこに上がるまでRPGは買ってもらえませんでした。理由は単 ……

第十話「チンピラ」

2020年10月7日

まずはブログランキングにクリックのご支援
何卒宜しくお願いします。

 にほんブログ村 にほんブログ村へ 
 にほんブログ村ランキング   人気ブログランキング

最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む
___________________

目次
この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikuunovel

本編

 意外な言葉だった。
 てっきり朱鳥はこっちのことなんて気にせずに、さっさと教室に向かってしまったものだと考えていた。

「にしても……なんであんた、そうなの?」

 朱鳥が一歩、また一歩と大島に近づき、挑発的な言葉を投げかける。

 それに事態に頭がついてきた大島も、

「……妹かよ。なんだよ朱鳥、お前もお兄ちゃんのピンチに駆けつけてきたとでも――」

「しゃべんな」

 大島の物言いを文字通り封じる、冷徹な言葉。
 それに大島は言葉を詰まらせ、遥は息をのんだ。

 朱鳥は、眉をしかめていた。

「人のこと、気安く呼ばないでくれない? 妹とか朱鳥とかお前とか、すっごい馴れ馴れしい。キモい。てか死ね」

「――――ッ! し、死ね、だと……っ!?」

「そうよ。死になさい」

 大島の剣幕も、ものともしていない。
 朱鳥は大島の目と鼻の先まで間合いを詰めて、近距離で下から、傲岸不遜に睨みつける。

「そうよ、今すぐ死になさいよ。目ざわりなのよ。うざいのよ。徒党を組んで、弱い者いじめばっかして、偉そうにして。何様のつもりよ、冗談じゃないわよ、死ぬのが嫌なら今すぐ消えてわたしの前から」

「っ……ぐ、ぐ!」

 言われ、畳みかけられ、大島は最初こそのけぞっていたが――恥辱と怒りに顔を真っ赤に染め、

「い、言ってくれるなこのくそ女(あま)ァ……女は殴らないとか考えてんじゃねぇだろうなぁ、あァ!?」

「脅しこめばいいとか思ってる。低能」

「っ……さえずるなやこの女――――ッ!」

 叫び、激昂した大島は拳を振り上げ、そして――



「おまえ、女に手を出すのかよ?」



 二人の向こうから、さらに別の声が上がった。

 それに遥、そして大島が拳を振り上げた姿勢で目を向け――ポケットに両手を突っ込み、口の両端を吊り上げこちらを悠然と眺める、天寺司と目が合う。

 それを見とめ、大島は呆然とつぶやく。

「あ、天寺……」

「よっ、久しぶりだな。元気してた?」

 声が震える大島とは対照的に、天寺は楽しげだった。
 目をきらきらと輝かせ、あまつさえ笑顔まで作っている。

 その様子に大島は振りかぶった拳を下ろし、ギチリと歯を噛み締めた。

「……舐めんじゃねぇぞ、天寺。あん時は不意打ちだったからやられたが、今回はそうはいかねぇぞ……こっちは三人だし、それに今――」

「あー」

 突然天寺が声を上げて、大島の言葉を遮る。

 その行動に大島も眉をしかめ、遥もわからないという顔で見守るなか、天寺は片眉を上げ、

「その前に、これ以上痛い目見る前に、もうやめねーか? 無意味だろ? 神薙に手を出すのも、オレにやられんのも」

 あんまりといえばあんまりなその物言いに、はじめ大島は目をまん丸に見開いていたが、やがて震えだし、

「――ざけんなよ、天寺。てめぇ、今俺をやっとかないと、今度は俺ァ遥を殺すぜ? それが嫌なら、てめぇが今俺に殺されるしかねぇんだ。わかったか、あァッ!?」

 それは酷く哀しく、遥の耳に響いた。

 チンピラには元来、なにも無い。

 努力もせず、信頼関係も築かず、ただ態度で脅しつけることで自分の優位性と居場所を作り出す。
 だからその優位性を失ってしまったら、居場所がなくなってしまう。だから、引けない。後ろ盾などは無くとも声を張り上げ、虚勢を張らなければならない。

「あ~……っしゃーねぇなぁ」
___________________

続きはこちらへ! → 次話へ進む

クリック👍のご支援お願いします。
にほんブログ村 にほんブログ村へ 
ありがとうございますっ!🙇