“達人”塩田剛三vs”神様”植芝盛平銃を避ける超人とひろゆきも驚きの天才が対したグラップラー刃牙を越える世界！

2023年10月3日2024年4月9日

1. 合気道開祖
2. 渋川剛気のモデル
3. 植芝盛平vs塩田剛三

合気道開祖

若き日に天神真楊流柔術、柳生心眼流柔術等を学び、さらには柳生新陰流剣術、各武術の修行にも精通し、武田双角と出会い、大東流合気柔術の門下に入り、それまでの古来の各流各派の武道の精髄、その後大本教の宗教観を武道に取り入れ、独自の工夫を加えて、和合、万有愛護などを理念とする、合気道を創始したという。

それを端的に表すのならば合気柔術という名前、存在であったそれを合気術、合気道という現在の形を体系化し作り上げ、それを世に伝えて広めた。

身長は156センチにして、その卓越した神技によって投げ飛ばす様から柔の極みのように取り扱われることが多いが、実際のところ幼少の頃よりその様々な武術武道の修練、および軍隊での激しい鍛錬などによって、北海道開拓に参加しての伐採作業により、豪力と呼ばれるほどのパワーを誇っていたといい、体重は20歳の時で75キロを誇り、坂道を転落した馬車ごと上まで押し上げたなどの逸話も残っているという。

あの講道館柔道の創始者、嘉納治五郎をして、その演武を見てこれこそ真の柔道だと賞賛したという。

その後は柔道家、力士、ボクサーの名だたる豪傑ども、阿部健四郎、天竜、ピストン堀口らにも打ち勝ち、30人の木剣、木銃を持つ憲兵らにも勝利し、あまつさえピストルさえ避けたといわれ、あのグラップラーバキの渋川剛気のモデルとして有名な塩田剛三に九段の審査を受けさせた際は、木剣を持たせるも1歩も動かさず、格の違いを見せつけたという話さえある。

さらにはいよいよの今わの際ともいえるほど病状が悪化し自分で便所さえいけなくなった折に、突然起き上がり稽古を行うと良い、止めようとした屈強な弟子四人にもその両の腕の一振りで後方の庭へと投げ飛ばしてしまい、塩田剛三曰く、真の武人といわしめた大人物。

そして塩田剛三。

いわずもがな、先に述べた漫画で世間一般にも浸透した、達人の域に到達した武道家。

渋川剛気のモデル

モデルとした作者板垣恵介曰く、才気の塊、爆笑した顔に狂気を感じた、体中が地雷原のような人とされ、柔道無敗を誇っていた学生の折、先生の言葉で植芝盛平の道場に尋ね、投げ飛ばされ、弟子入り。

当身が7割の実戦性も認め、単純な腕力に関しても毎日250回位こなし、懸垂もその気になれば300回、あの柔道界で木村の前に木村なく木村の後に木村なしで謳われた史上最強論にも上る木村政彦と体重差40キロにもかかわらず腕相撲で、3回やって2回勝ったとも、10回やって10回勝ったとも、いずれにしろ勝ち越したというから衝撃だといえるだろ。

やはりサンボ、小林拳、空手に柔道、ボクサーらと無数の勝負を繰り広げ勝ち抜き、その実力は海を越えてあのロバートケネディが見学に訪れ、その際にボディーガードを捻じ伏せた話はあまりにも有名であり、そしてボクシングの無敵のチャンピオンマイクタイソンすら教えを乞うレベルだったという。

そんな2人は師弟関係の中で幾度も立ち会ったというが、その中で塩田剛三の談によると、師匠である植芝盛平に四か条をかけ、もっと力を入れろ、それくらいしか力がないのかと焚き付けられたそのチャンスに力を入れるふりをして、植芝盛平が力を抜いた、そこにさっと乗っかりコトン、とひっくり返してしまい、そんなバカなという顔をして見上げられ、1本取ったと得意満面、後にさっきの技は見事だったと褒めてくださったというエピソードが語られていたりもする。

果たしてそんな2人の立ち会いが、私の知る限り唯一見られる映像がある。

それは植芝盛平71歳頃の映像といわれ、旧合気会本部道場にて1954年頃のものとされているという。