元祖デンプシーロール藤猛が繰り出した一撃必殺の拳16連打!!

2024年4月9日

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デンプシーロール

超本格ボクシング漫画、はじめの一歩。

数多あるモデルが存在する名ボクサー、彼らが放つ必殺技、その中でも群を抜いて圧倒的な知名度を誇っているものは何か。

それは迷いなく間違いなく、主人公幕ノ内一歩が放つ、デンプシーロールに他ならないだろう。

伊達英二との初の日本タイトル挑戦での初敗北を経て、自らで攻防一体の動きを考え、練習を積み重ねて初めて鴨川会長から授けられるのではなく、編み出した、必殺技。

元々ある一撃必殺のダイナマイトパンチを、∞の字を描くウィービングを繰り返しながら、敵のパンチをかいくぐり、間合いを詰めて、そしてその反動を利用して、まるで台風のような、嵐のような凄まじいフックの連打を叩き込む。

それは相手が沈むまで、決して止む事は無い。

そのデンプシーロールにより日本チャンピオンとなった後は、挑戦者はそのデンプシーロール対策と言うことになり、そろそろはじめの一歩の戦いそのものが、基本的にはデンプシーロールに焦点が当てられることになる。

その特徴的な動き、破壊力、劇的な描写、それに読者は釘付けになったことだろう。

私はこれまで日本でそのデンプシーロールを体験したのではないかと言う人物について、長谷川穂積、内藤大輔、さらにそれに加えて実際のデンプシーロールの生みの親である、ジャック・デンプシーの試合を紹介させていただいた。

今回は、日本でのそのデンプシーロールの元祖とも言え、はじめの一歩の中でも鴨川会長がその使い手として名前を挙げ、日本および東洋、そしてWBA、WBC世界ジュニアウェルター級王者に輝いた、藤猛。

その彼が1967年4月30日、当時統一王者であったイタリアのサンドロ・ロポポロに挑んだタイトルマッチを取り上げさせていただいたきたいと思う。

サンドロは10年ものアマチュア歴があり、120戦112勝4敗4引き分けと言う驚くべき成績を残し、ローマオリンピックボクシングライト級で金メダルにも輝いており、テクニックは言うまでもなく、さらにはそこまでプロで50戦してKO負けなしという大変なタフガイでもあったかもしれない。

藤猛

対する藤猛は海兵時代アマチュアでボクシングをしていたとされ、132戦116勝16敗と堂々たるキャリアを残し、アメリカネバダ州やカリフォルニア州のゴールデングローブ大会で優勝も果たしているといわれている。

蔵前国技館で行われたそれは、10,000人もの大観衆を集め、サンドロはインカサーレ、打たれない男と呼ばれていると紹介され、藤猛はハワイの大和魂、メガトンパンチャーと語られていた。

国内で行われる27回目の世界タイトル戦、それはお互い軽いステップワーク、そしてサンドロの鋭い左ジャブから始まった。

そこからもサンドロは左ジャブを繰り出すが、藤猛は右のボディーフック、そして右フックと、まるでサウスポー相手にしているかのごとくいきなりの右と言う戦法に出る。

さらに大振りの左フックを繰り出すが、サンドロは冷静に交わして左ジャブ、そしてボディーにつなげていく。

いくらなんでも多少強引な感は否めない。

サンドロはL字ガードから、まるで鞭のように左ジャブを鋭く降り出し、それは真柴了のフリッカージャブのようだった。

藤猛は懐に飛び込むを、飛び込もうとしているので、デンプシーロールと言うことも併せて、正しくリアル幕ノ内一歩といったところか。

サンドロの左ジャブが早い早い、正しく弾幕。

なかなか潜って、懐に入ることができない。

前後左右に動き、フリッカージャブを連打し、時折フックも交えたり、ショルダーブロックも見せたりと、サンドロのテクニックが際立つ序盤。

飛び込んで大振りのフック、その攻撃との交錯は、正しく野生の獣と狩人の構図。

第一ラウンドはサンドロがほぼ試合をコントロールして終了。

果たして二ラウンドから藤猛の巻き返しはなるのか?

サンドロはどこでその右のフルスイングを繰り出してくるのか?

第二ラウンドもやはりサンドロがステップからの左ジャブ、藤猛がフルスイングの右フックを狙っていく。

しかし飛び込んでの右フック、それにサンドロにワンツーを合わせられ、あわやと言う場面を作られるが、そこから体全体を振り回すような左、右のフック、さらにそれを連打――

出た!

体を振り回してその反動でフックの連打を繰り出す、デンプシーロールだ!

もたれかかり、クリンチから離され、再開。

サンドロのジャブからの右アッパーをブロックして、やはり左右のフック。

そしてサンドロの左ジャブに合わせるような左フック、そこから台風のようなフックの4連打。

一撃必殺の拳

レバーブローを放ち、左ジャブに右のクロスを合わせ、ジャブの連打からのやはり右アッパーブロッキングして左フックを空振りして、返してきた右フックに合わせての右のデンプシーロール一閃!

完璧な形のカウンターとなり、サンドロはマットに崩れ落ちる。

一撃。

一撃、必殺。

サンドロはフラフラになりながら立ち上がり、そこに藤猛がおそいかかり、クリンチされながらもデンプシーロール五連打、分けられてから飛び込み左アッパー。

そこからの右、左のデンプシーロールで再びのダウン!

立ち上がったところで左フックで取り込み、そこから驚愕のデンプシーロール十六連打!

いっぱついっぱつで、まるで漫画はじめの一歩のようにサンドロはピンボールのように弾け飛び、片腕かかったロープが揺れて、のけ反り、その破壊力の恐ろしさを伝えているかのようだった。

そこにレフェリーが割って入って、救出するようにストップ、藤猛の2ラウンドノックアウト勝利。

勝利の直後、藤猛は喜んびのあまりむせび泣いていたと言う。

しかしみてるほうは、正しく度肝を抜かれただろう。

何と言う、荒々しいデンプシーロールか。

長谷川穂積の天才的な辺切れ味や、内藤大輔の泥臭さくも激しいラッシュとも違う、古のジャックデンプシーのそれに最も近いだろうか。

漫画はじめの一歩の、幕ノ内一歩のその一撃で倒せる破壊力を決めたフックを、反動により威力をつけての連打と言う、その原点、へそれを見せつけられたようだった。

一撃で倒せるそれを、何回も何回も、体を振って繰り返し、威力を増していき、倒れるまで続ける。

世に言う必殺技が、実際は得意技というか、固有の技というか、そういった類であるのに対して、このデンプシーロールは、まさに必ず倒す技、その意味合いを秘めたものと言えるだろう。

恐るべきハードパンチャー、恐るべきハート、そしてテクニック、それを持った男、藤猛。

そのファイトスタイルも含め、幕ノ内一歩そのものとも言えるあり方に、私の格闘者として、そしてオタクとしての心が揺さぶられた事は言うまでもない笑

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