マイクタイソン全盛期リバーブロー!ウィービングにコンビネーションでの幕ノ内一歩な激勝!
ボクシングの代名詞
マイク・タイソン。
ボクシングと言えば彼を連想する人も多いだろう。
ほかならぬ私も、そうだ。
バスケットボールと言えばマイケルジョーダン、King of Popマイケルジャクソン、そしてマイクタイソン。
そんなふうに、私はそういう世界にあまり明るくない頃からその雷鳴を聞いていた。
私はボクシングはどちらかと言うと最初、漫画の「はじめの一歩」から勉強した口なのだが(笑
その主人公の幕ノ内一歩が、そのボクシングジムの会長である鴨川会長から習ったピーカーブースタイル、そして幾度もビデオを見たり、憧れていると言う発言をしていたのも、マイクタイソンだった。
ヘビー級にしては小さいその体格で、バッタバッタとなぎ倒す、ダイナマイトパンチ、そういうふうに聞いていた。
現時点までの戦績、58戦50勝44K.O6敗2無効試合。
それもそのKOの大部分が1ラウンドだと言うから凄まじい。
しかし私は昔から、戦いと言うものは良いところや編集したもの、倒したシーンだけを見て判断するのは非常に危ういと考えている。
やはり勝負と言うのは流れがあり、起承転結があり、構えがあり崩しがあり、だからこそ、1試合しっかり見てみたいと考えていた。
そこで調べてみると、マイクタイソンは見えると幼少の頃経済的にも厳しい状況で過ごし、自分が育てていた鳩を近所の不良に虐待されたことで喧嘩となり、それがきっかけで少年院に収監され、そこでボクシングの担当教官だったボビースチュワートに更生プログラムの一環で叩きのめされたことから教えを乞い――
その彼から名伯楽カス・ダマトを紹介され、そこから最初期よりの後援者であったビル・ケイトン、最も信頼していたジム・ジェイコブス、そして後に彼のボクシング理論を引き継ぐケビン・ルーニーという無敵のチームで快進撃を繰り広げる。
名伯楽カス・ダマト
だが途中でカス・ダマトが死去し、さらにその後そのチームを解散してドン・キングと組んでから、彼の力は急激に落ち、彼の全盛期はその間だと言う説が有力とされている。
そこで私は彼の全盛期を検証したいと思い、その11戦目、カス・ダマトが生きていた最後の試合である、スターリング・ベンジャミン戦を解析してみることにした。
戦績はタイソンの9戦9勝9K.Oに対して、11勝4敗。
正直こう言ってはなんだが、ちゃんとしていると思った。
私が見てきたダイジェストのタイソンは、頭から突っ込んで、フックを振り回しているイメージがあったから、背筋がまっすぐ伸びて、重心が安定していて、ちゃんと避けてジャブを打っているのが、やはり世間の印象やその後の変遷の、そういったところが乖離していると感じた。
しかしそれにしても体格差がすごい。
やはりというか身長、と言うよりは体格が一回り半位は大きく、明らかに上の階級の選手のように見えるし、なんだったらちょっとした大人と子供位の体格差があるような感じだ。
ジャブを連発するベンジャミンのそれを、見事なウィーヴィングで躱していく。
そして、衝撃のものを見た。
かわすな、かわすな、と思っていて、あれ、なんかこれ、まるで幕ノ内一歩のデンプシーロールみたい…と思った直後だった。
大人と子供の体格差を逆転させる膂力
どう見てもそんなに遠心力を使ったわけでも、タメを使ったわけでも、振りかぶったわけでもない左フックいっぱつで、巨体が尻餅をついた。
一瞬スリップかと思った。
しかしそれでは説明がつかないほどに、相手は効いていた。
相手の連打を交わしながら、一瞬のガードの隙をついた、それは見事なテクニックだった。
嘘だろう…。
いやいくらなんでも効きすぎだろ、ほとんど立ち上がれないレベルじゃねーか、どんなパンチ力なんだこいつ…
そこからがまた信じられなかった。
絶対、マイクタイソンは、ガードの上から強引な連打をすると思っていた。
なのにマイクタイソンは、右ボディ3連発からの、ガードの隙間をついた右アッパー。
そこから左フックを壱発間違えて、左右のボディー3連発、そしてガードを開いてのアッパー。
そして左ストレートを交えての、左のレバーブロー一閃。
悶絶、当たり前だ、立てるわけがない。
怖っ
こんな感想ある意味かなり初めて思ったかもしれない。
なんだこの人。
最初のフックも冷静すぎるし、的確すぎるし、なのに威力ありすぎるし。
そこからの攻撃も、ボディー6発、ガードの隙間をついたアッパー2発、その後の攻撃を効果的に見せるための顔面攻撃2発、そしてとどめはリバーブローと、いや1発だって無駄撃ちないじゃん。
完璧じゃん。
いやいやいや、こんな完璧な攻撃ある?
これだから、自分で全部見てみないとわからない。
ブルファイターじゃない。
パワーファイターじゃない。
マイクタイソンは、まさに完成された、ある意味では武道家のような達人のような、この時点ではそのような領域に足を踏み入れかけているかもしれない。
完璧なパワーと、スピードを持った素材が、それを完璧に生かしきる技術と、作戦で構成されたら、こういう風になるのだろう。
そんな連想してしまう位、それは類稀な超高等技術をリング上で見せつけていた。
だからこそ彼は、鉄人ではなく、ただ鉄といった意味合いを持つ、アイアンと言う意味を持っているのかもしれない。
もはや人間を超えているのかもしれない。
彼のその全貌を解き明かすのが、楽しみで仕方なくなった。
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