新着記事

Thumbnail of new posts 132

: 空手および格闘技

“不退転の覚悟”マイケル・ヤング 三瓶啓二,ミッシェルウェーデル,増田章ら超強敵と闘い闘志を見せつけたその勇姿!

三瓶啓二のアバラを叩き折る フィジー、そしてオーストラリアの極真空手家、マイケル ...
Thumbnail of new posts 028

: 空手および格闘技

間柴了の必殺技モデルトーマス・ハーンズのフリッカージャブでパブロ・バエズを衝撃K.O!

間柴了 主人公幕之内一歩の初期のライバルであり、現在でもメインキャラであり、幕之 ...
Thumbnail of new posts 156

: 空手および格闘技

“ヒットマン”長田賢一 空道北斗旗を通算7度制し,佐竹雅昭,極真と共に最強の一角に数えられた、一撃必殺のその打撃!

大道塾草創期の絶対王者 大道塾空道を代表する選手として、その草創期に多大なる活躍 ...
Thumbnail of new posts 019

: 空手および格闘技

ミッシェルvsアデミール 欧州最強の男と南米の星で繰り広げた星の潰し合い、世界最強を決める壮絶な戦い!

極真史上最高のBEST BOUT それを考えた場合私の頭に、3つの戦いが浮かんで ...

記事ジャンル一覧

関連記事

  • ⅩⅨ:田舎もの

    最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む___________________ 本編  オルビナがそんなエリューの肩に手をやり、 「さて、マダスカは無事済んだようだね。ではエリュー、次はきみの番だ」 「 ……

  • #39「月が綺麗だ」小説月が堕ちた夜の表紙

    最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む___________________ 本編 「…………」  数秒、意味がわからず、意識がトンだ。  いや実際にトンだのとは、少し違うと思う。  どちらかというと ……

  • Ⅹ/急襲⑤

    最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む___________________ 本編  次に湧きおこったのは、再度の、そして以前すら上回る怒りだった。  逃げたくない?  戦うことすら満足にできない女子 ……

  • 五十四話「白い悪魔」殴り蹴りあう空手家二人

    最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む___________________ 本編  橘哲侍は試合場正面の本部席で、腕を組んでいた。  大会総責任者である彼は、大会中常にこの位置に控え、運営し、指示し ……

ⅩⅩⅧ/死の在り方②

2020年10月8日

まずはブログランキングにクリックのご支援
何卒宜しくお願いします。

 にほんブログ村 にほんブログ村へ 
 にほんブログ村ランキング   人気ブログランキング

最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む
___________________

目次
この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikuunovel

本編

 その目の前に、今まで高みの見物を決め込んでいた兵たちが、殺到する。
 その顔には、笑みが張り付いていた。

「……まさかルベラータ隊長を倒せる奴がこの世の中にいるとはな。驚いたが、その賊を我らが仕留めたとなれば、名も上がること請け合い。ルベラータ隊長には我らが兵団の名を高めるための礎となってもらいましょう」

「……どけよ」

 ニヤリと笑って、青い顔でベトは笑った。

 その様子に、目の前に立つ兵士は気圧される。
 半死半生、どう考えても放っておいても死ぬだろう男のこの表情は、なんだ?
 そこから発される威圧感は、なんなんだ? といった感じに。

 兵はそこで踏みとどまり、剣に手をかけた。

「お、お前もここで終わりだ、首斬り公。最後になにか、言い残すことはあるか?」

 ベトは笑みを湛えたままの表情で、

「死なねぇよ、オレは……ンな、見栄ばっかの城でよ」

「それが最期の言葉か、冴えなかったな!」

 兵の剣が、振り下ろされる。
 それを躱す手立ても防ぐ手段も、いまのベトにはない。
 それをベトはただうすら笑いで見上げ――

「このアホがっ!」

 代わりのように。

 長い間連れ添ってきた激情家のレックスの剣が、防いでいた。

 突然の登場にも、ベトは驚いた様子は見えなかった。
 というか、気づいていた。

 アジトを出てからこっち、ずっとついてくる気配に。
 向けられる視線に。

 気づかないわけがなかった。
 相手は傭兵団で一番、それはそういう真似が苦手な相手だった。

「……おいおい、どうしたんだよお前?」

 うすら笑いで言ってやると、レックスはバツの悪そうに剣を止めたまま首だけで振り返った。

「……っせぇな、このアホ。だいたい何やってんだよてめえ大勢に策もなく特攻するわ左腕は持っていかれるわ敵の目の前でぼうっとしてるわ。てめえらしくもねえ」

「そうか?」

 笑い飛ばすとレックスは、はあ? といった感じで突っかかりそうになったが――相手からの剣に交戦中なのを思い出し、

「っ……てめゴラァ!」

 瞬間沸騰し、気合いで相手の剣を殴り飛ばした。
 それに兵は、目を丸くする。

 レックスの剣は、勢いの剣だ。
 ベトのようにタメや、破壊力を求めていない。
 ただただ振りまわすが、それゆえモーションがなく、相手の虚を突くことが出来る。

 そして、連打が効く。

「オラオラオラオラオラオラオラ――――っ!!」

 上下左右に、滅多斬りにする。
 テクには乏しいが、それを帳消しにするだけの若さが、スタミナが、勢いがレックスにはあった。
 実は旅立つ日、50の敵のうち10を倒したのはベトだったが、4を倒したのはレックスだった。

「くっ、ぐお、ぉ……!?」

 その勢いに、前線に出ていた男たちは大きく後ずさる。
 もちろんそんな無茶打ちで倒れてくれるような敵はいないが、しかし時間は稼いだ。

 声をかける。

「今だいけやてめぇベトォ!」

 その熱い男の熱い言葉に、ベトは苦笑いで応えて王の元へ向かう。
 その先で立ち塞がろうとした兵を、レックスが打ち払う。

 便利な奴だ、とは言わないでおこう。
 助かったのは、事実だ。

 だけど最後に、ベトは尋ねておいた。

「で。お前、なんできた?」

「……見届けたかったんだよ、彼女を」

 振り返らないその言葉に、ベトはニヤニヤ笑いを止められなかった。

「っへぇ? 惚れたか、お前?」

「バカ言ってんじゃねぇよ、とっとといっちまえってんだ!」

 思わず振り返り、そして後ろに怒り任せの突きを放ち――

「ば、かな……?」

 先ほどベトを斬り、出世を夢見ていた男の脇の隙間から入り胸の奥へと、突き刺さった。

「お、れがこ、んな……ところ、で……?」

「ハッ? 死ぬやつは、死ぬんだよ。身分とか、関係ねぇわ」

 ぬぽ、と剣を引き抜く。

 既にベトは、遠くに向かっていた。
___________________

続きはこちらへ! → 次話へ進む

クリック👍のご支援お願いします。
にほんブログ村 にほんブログ村へ 
ありがとうございますっ!🙇