新着記事

全日本キックで戦うゲーオフェアテックス

: 空手および格闘技

“衝撃の左ハイ”ゲーオフェアテックス 山本元気を返り討ち 全日本キックでの完璧なる戦いに刮目せよ!

ゲーオ・フェアテックス 現在ではゲーオ・ウィラサクレックと呼ばれている彼の名前は ...
合気道開祖植芝盛平

: 空手および格闘技

“開祖”植芝盛平 渋川剛気のモデル塩田剛三の師 合気柔術武田惣角から柳生新陰流剣術の武術を集め合気道を作り体重差40kg以上の力士を投げ飛ばした歴史的真実!

合気道 最近はYouTubeでのコラボレートなどを中心として、何かと話題に上って ...
ギャリーオニールと闘う現代の侍数見肇

: 空手および格闘技

“現代の侍”数見肇 骨折,靭帯損傷でグラウべ、フィリオを破り全日本二連覇 ギャリーオニール、岩崎達也、堀池典久らと激闘を繰り広げ勝ち取った栄光!

第26回全日本空手道選手権大会 全日本大会都合五度の優勝、全世界ウェイト制大会優 ...
二宮城光と戦う極真空手家佐藤勝昭

: 空手および格闘技

二宮城光vs佐藤勝昭 1回世界大会準決勝”サバキ”と”日大の花”を継ぐ者の壮絶なる決闘!

格闘技史上最高のBEST BOUT それを考えたとき私に浮かぶのが、3つの極真空 ...

記事ジャンル一覧

ⅩⅦ/愛と優しさ②

2020年10月9日

まずはブログランキングにクリックのご支援
何卒宜しくお願いします。

 にほんブログ村 にほんブログ村へ 
 にほんブログ村ランキング   人気ブログランキング

最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む
___________________

目次
この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikuunovel

本編

 スバルは考える。

「……なんでだろうなぁ」

 そういえば咄嗟に、思いつかなかった。

 なぜだろう?

 スバルから見れば、アレは単なるみなしご、戦争孤児だ。
 ベトが拾ってこなければ、気にも留めなかっただろう。
 それからあの夜の会話があり――

 ああ、そうか。

「ベトが連れてきたから、だな」

 ニヤリ、とその時スバルは思わず笑みを浮かべていた。
 その意味が、アレにはわからない。
 だがその言葉の意味は、理屈ではなく直感で理解出来た。

「ベトが……?」

「あぁ、ベトがだ」

「ベト……ベト……」

「あぁ、ベトだ」

「ベト……優しい、ですよね」

「あぁ、優しいな……本当に、バカなくらいにな」

 向き合う。
 アレは、柔らかい表情を浮かべていた。

 それを一言で表すなら、安心したというところだろうか。

 見届けて、スバルは頭を下げた。
 唐突に。
 だからアレはしばらく、そのことに気づけなかった。

「……え? あの、スバルさ――」

「ベトの奴を、頼む」

 なにを頼むのかもわからない。
 目をパチパチして動揺するアレにスバルは頭を下げたまま、

「……わしでは、ダメだったよ。あのバカの目を、覚ましてやることは。だから嬢ちゃんに頼むよ。なんとかあのバカの目を、覚ましてやってくれないか?」

 説明されても、意味がわからない。

「……あ、あのバカって、ベトのこと?」

「あぁ、そうだ。頼む」

「……目を覚まさせるって、起こすって意味ですか?」

「違う、気づかせてやって欲しいんだ。あのバカが、なにを本当はしたいかを」

 わからない。
 なにをいっているのかなにひとつ。

 だけどなにが言いたいか、なんとなくわかるような気がした。

「……ベトが、死ぬんですか?」

 一足飛びの見解に、今度はスバルの方が驚き顔を上げる。

 アレの瞳は、どこまでも真摯だった。
 スバルはそれに少し圧倒され無意識に髭を撫でて、

「……端的に言えば、そうなるか」

 確かに一足飛びではあったが、アレの見解は間違いではなかった。


 このままでベトは、死ぬ。
 間違いなく。
 スバルのように要領よく、うまいところだけとってトンズラという真似をベトは決してしない。

 一番の死地に一番に赴き、そして大暴れする。
 あんなやり方では、いかに戦いの才があろうと不意打ちは避けられない。

 事実アレがきた二日目、一度死にかけている。
 なによりベトが、どう考えても死のうと考えている。

 自責の念によって。

「……わたしに、止められますか?」

 その言葉には、自信の欠片も見受けられなかった。
 そこにスバルは、アレという少女の矛盾を垣間見る。

 世界を変えると言っておきながら、それ以外のことにはまったく奥手。
 自信も意思もない、その極端な在り方。

 よく似ている。
 ほとんど直感的に、スバルは思った。

「止められるか止められないかじゃない、止めて欲しいんだ」

 どこかで聞いたような台詞に、アレはハッとする。
 スバルは出来るだけのどこまでも優しい笑顔で、じっとアレを見つめる。

「嬢ちゃんなら、できそうな気がする……いや違うな、嬢ちゃんにしか出来ないと思う。言い方は悪いが、嬢ちゃんが出来なくちゃ誰にも出来んだろう。だから嬢ちゃんがダメなら、わしも諦める。だから、頼まれてくれんかな?」
___________________

続きはこちらへ! → 次話へ進む

クリック👍のご支援お願いします。
にほんブログ村 にほんブログ村へ 
ありがとうございますっ!🙇