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この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikuunovel

本編

 一見おかしな所は特に見当たらない、普通のうどんに見える。

 ずずぅ、

「……ん、食わないのか?」

 と音を立てて、警戒してる僕を尻目に切間はもう食べ始めていた。
 口からうどんの束が垂れている。
 それをまた、ずずぅ、と音を立てて切間が吸い込み、咀嚼して飲み込んだ。

 いい食いっぷりだ。
 ネタ師の切間が連れてくる店だから……と警戒していたものの、本人が食べているのにそんなもの必要ないだろうとバカバカしくなる。

 詮索をやめて、食べることにした。
 箸を掴むと、その様子を見ていた彼女も箸を取って、汁に突っ込みほぼ同時に麺を口に入れた。

 途端、

「がっ……!」

「んっ……!」

 二人同時に呻き声を上げた。

 そのうどんが、口から火を吹きそうなほどの辛さだったからだ。
 ……そうだった。

 切間は、辛党だったのだ。

 最近一緒に飯食ってないからすっかり忘れてたけど、昔外で遊んでた時ホットドッグを一緒に買って、切間だけマスタードをソーセージが見えなくなるほどぶっかけるのを見て引いたのを思い出した。

 それにしてもこの亀亀うどんの辛さといったらもう……この白い麺って実は小麦からじゃなく緑の――赤じゃなくもっと凶悪に辛い緑の――唐辛子をすり鉢で粉状になるまで磨り潰したものを加工して使用し、そのあと白い着色料を使って誤魔化したんじゃないかという妄想が頭を駆け巡るくらい、突き抜けたものだった。

 舌がびりびりと痺れ、痛い。
 唇も腫れているような気がする。
 横を見ると、あの無表情がデフォルトの彼女までもがまともに顔を歪めていた。

「ど、どうだ進也……ハハハ。刺激的な……ハハ、食事になったろ? アハハハハハハ!」

 狙いがまともに当たり、大笑いする切間。
 それを見て僕は眉間にしわを寄せる。

 ――何が刺激的だ。
 僕はともかく、初対面の彼女まで巻き込むなっつーの。

 そこまで考えて、彼女の様子を見る。
 ざぁ――――、という砂が流れるような音が耳を撫でた。

「ハハハハ…………ん? ――んが!?」


 今まで喜色一辺だった切間の顔が、驚愕に変わる。
 彼女はやり取りする僕たちをよそに、無言無表情無躊躇に七味唐辛子の蓋を開けて、中身を"全部"切間のうどんの中にぶちまけてたのだ。

「な、何を……」

 そこまで言って、切間の動きが止まった。

 彼女が、笑ってたからだ。
 ニヤリ、と相手を挑発するような、小悪魔的で悪女のような表情を見せる彼女。

 一瞬僕たちは時を忘れてそれに見入った。

「……ていっ」

 呆然としていた切間が、いきなり彼女のうどんにどぼどぼと"酢"を入れる。
 それに呼応するように彼女の手が高速で動く。

 負けじとラー油を切間のうどんにどぼどぼと入れる。
 どうやら徹底的に辛くする作戦らしい。

「何の」

 さらに切間が醤油に手を伸ばした。
 その時、

「お客さん。店の料理で遊ばんでくれますか?」

 重低音が店内に響き渡った。
 客の喧騒が途絶え、視線がこちらに集中する。

 見ると、いつの間にかテーブルの脇にはしわをたくわえた筋骨隆々とした店長らしきごっつい親父が仁王立ちし、腕を組んで二人を睨んでいた。

 平和だなぁ……。
 自分の前にある亀々うどんを、水を飲んで辛さを紛らわせながらチビチビ食べつつ、その光景を他人事のように眺めて思った。
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