新着記事

コロナ禍うつ病潰瘍性大腸炎になり派遣切り就活20敗で考えた事

死と生の狭間、人間の尊厳を想フ いろんなことを考えました。 まず、やはり人間の尊 ...

那須川天心vs皇治 エンペラーは神に挑み、焼かれながら撃ち堕とされなかった

皇治という生き方 戦前は圧倒的な皇治不利 今回の戦いは、事前情報がかなり豊富な状 ...

【とある科学の超電磁砲T】ちょっと救われたわ…人間の尊厳と世の中の理を問う

超電磁砲Sは人間の尊厳に切り込んだ作品 無印とは別物の展開 とある科学の超電磁砲 ...

死に至る病―うつ病闘病記⑩「僕を救ってくれた奇跡の言葉」

最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む___________ ...

記事ジャンル一覧

第49話「とっこう」

2020年9月6日

まずはブログランキングにクリックのご支援
何卒宜しくお願いします。

 にほんブログ村 にほんブログ村へ 
 にほんブログ村ランキング   人気ブログランキング

最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む
___________________

目次
この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikukose

本編

 隼人は今日の写真部であった一幕を話す。
 大体最初僕らの話題はこの辺から始まる。

 それに僕は声を上げた。

「へえ、写真部でも揉めたりすんのか」

 文系で、しかも隼人が部長をしているということでそういうイメージがなかった僕は、意外に思った。

「ま、その辺は文系サークル特有の水面下というか、粘着質な確執はいっぱいあるけどね」

「ふーん。やっぱ部長って大変なんだな」

 粘着質な確執、という響きに面倒なものを感じる。
 よくよく考えてみれば体育会系はなんでもさっぱりと割り切るのに対して、文系はそういうものかもしれない。

「まぁね。でも、それでも好きだからやれるってところはあるんだけどね」

 そう言って柔らかく笑う。

 時折思う。
 こいつは柔らかくなよなよしてるようなイメージがあるけど、芯の部分は僕たちの誰より強いものがあるんじゃないかって。

「ま、それはともかくさ。なんか最近あっちゃん」

 あっちゃんとは切間のことだ。
 切間敦(あつし)だから、あっちゃんと隼人は呼んでいる。

「と色々やってるみたいじゃない?」

「あれ? 知ってんの?」

 隼人に話したっけ、この話?

「なんかあっちゃんと余暇経営の授業中に、すっごい退屈だったから、あ。そういえばその時あっちゃん、『この時間こそ、もっと有意義にするべくビジネスをすべきだよな』って言ってて。うまいこと言うなぁって思って」

「はやと、はやと。話、ズレてる」


「あ、ごめんごめん」

 また頬を緩めて、

「で。その時いつものように『隼人は最近何か面白いネタねぇの?』って振ってきて。ないよーって答えたら、にやぁ、って感じで笑って、しんやが女の子に特攻してるって」

「と、とっこう……」

 言われて、切間が僕のことをどう思ってるのか理解した。
 ……鼻、明かしてやろうじゃねえの。

「で。今日もその子に"とっこう"したの?」

『とっこう』にアクセントを置いて楽しそうに訊いてくる隼人にも、先ほど切間にしたのと同じように今日の出来事を大まかに報告をした。

 それを聞いて隼人は楽しそうに笑って、それで僕も肩の力が抜けて隼人からも最近の写真撮影の調子とかを聞いてる内に、今度は生きがいについての話に移行した。
 それは楽しいことをするだけが人生の意義か、という論争に発展し、最後はなぜか哲学の話にまで至ったところで駅に着いた。
 相変わらず僕はこの自由人と話してると話の展開が縦横無尽になるなと苦笑し、そこで別れた。
___________________

続きはこちらへ! → 次話へ進む

クリック👍のご支援お願いします。
にほんブログ村 にほんブログ村へ 
ありがとうございますっ!🙇