ブアカーオvs孫涛 ムエタイ×散打の異種格闘! K-1制覇以前王者同士の決闘、踵落としも飛び出す衝撃の結末を見逃すな!
ムエタイvs散打
散打。
数多ある中国武術の中で、現在の直接的な他流試合、実際に当てて勝敗をつける、そういう分野に特化した武術及び組み手、試合、それに分類するい葉とされているという。
擂台、範馬刃牙で有名になった大擂台賽、その試合場での戦い、最初は生死を問わないといった決闘的な意味合いもあったといい、それは格闘化、スポーツ化しようという流れが起こりの中で、現在に至っているという話だ。
様々な打撃に加えて投げのポイントを高くとることが特徴の1つともされており、日本においてはシュートボクシングやK-1など交流を持ち、その技術を高め、名を広めていったという話だ。
そしてそんな散打と、立技系格闘技最強と名高いムエタイとの、交流戦が行われてきたというのだ。
古くは2000年中期ごろから開催されたとされ、しかしその中でムエタイ選手はその特徴の1つであると述べさせていただいた、投げのポイントを大きく取る、それにより勝手が違い、タイミングや間合いを狂わされてしまい、なかなか適応できなかったというのが実際だという。
その中には日本で"左ミドルの魔神"として衝撃KOの山を築き、畏敬の念を持って恐れられるサムゴー・ギャットモンテープすら含まれていたというから驚くべきといえるだろう。
あの魔神の蹴りをキャッチして、崩され投げられる様は衝撃的とさえいえる。
しかし終始攻め続けているのは、ダメージを与えているのはサムゴーのようにも見えるため、やはり敵地、そしてルールの違いというものは大きいと思わざるを得ないといえる。
しかしそんな中、その先駆けともいえる戦いで、眩いほどの輝きを見せた選手がいる。
ブアカーオ・ポー・プラムック。
日本のK-1 WORLD MAXの舞台で、突如現れて、その芸術的な前蹴り、首相撲と獰猛な膝蹴りを武器に圧倒的な強さで優勝を果たし、その後の首相撲禁止というルール変遷にまで至ってしまったといい。
さらには2006年再びの優勝、現在に至るまで現役を続けて278戦240勝ともいわれる常人では考えられないレコードを更新し続けている。
そんな彼が、K-1チャンピオンとなる10ヵ月前に戦ったとある大会があったという。
名前は、チャイニーズポリスVSタイポリスキックボクシングチャンピオンシップ。
はいもちろんこの時点でおかしいところ満載なのは存じ上げていますので、多少調べたところ後ではないかという事について語らせていただきたいと思います笑
発端として中国側が中国、対警察散打対抗戦と銘打ち、アマチュア同士を戦わせるイベントを提案。
しかし中国人側は警察に所属しているとはいえ実質プロの選手を投入し、アマチュアのタイ側警官相手に勝利。
しかも一説によると肘や膝という主力武器はルールで禁止、クリンチの時間も短く設定されていたという話。
連戦連敗となったタイ側は事情を理解し、ならばと前述の通りその後K-1でも活躍しることになるプロ選手、ブアカーオを警察官に仕立て上げて送り込んだ、という流れらしいのだ。
だが実際試合となると相手は体重が10キロも重い散打王、一説によると後にK-1で中迫とも戦い強さを見せつけたという孫涛(スンタオ)が相手となったというが、果たして――
右手を高く掲げ、勢い良く駆け抜けてロープを高く飛び越えてリングインするブアカーオ。
その時点でみの軽さ、そしてやる気の高さを周囲にアピールしているかのようだった。
ガウンを脱いで現れる、黒光りする、鋼鉄のように鍛え抜かれ、引き締まった、その体躯。
それとは対照的に真っ赤なマントを十字掛けして、悠々とリングインす孫涛選手。
さすがにその体格、体の厚みは迫力があるといえる。
双方それぞれにワイクルー、シャドーを終え、グローブを合わせ、試合開始。
ブアカーオvs孫涛
まずは孫涛の蹴り、そしてパンチの連打をかましてインロー。
そして右の蹴りをつかんで右ロー、左ハイと対角線上の攻撃。
横蹴りを外し、飛び込んだところワンツーの右をもらい、右ローももらうが、微動だにせず。
右ミドルキックの一発で吹き飛ばす!
体格差があるとは思えない膂力。
悠然とノーガードで歩き、首相撲、ヒットマンスタイルからの、まさかのかかと落とし!?
相当余裕があるということなのか?
突っ込んでくるところに膝蹴りを合わせるが、そこでロープを使って投げられる。
そしてリング中央で逆に体格差をものともせずにマットに相手の体を叩きつける――いや投げ伏せる。
膝、膝、膝、それが腹に食い込む。
さらに前蹴りからロープ側に追い詰めての左ミドルキックで、ごまかして投げているものの確実に腹に強烈なダメージを与える。
2ラウンド、左の蹴りが交錯し、相手の蹴りをかいくぐっての左ミドルキックが直撃!
圧力にも動じず再びの左ミドル。
倒されるが構わず相手の左ミドルをとってのローで崩し、相手のパンチ膝蹴りの右左のカウンター。
さらに首相撲からの右、左膝蹴り、さらに右膝、右膝、左横蹴りに膝のあたりの急所を狙ったローキック、つかんで投げようとしているくるところを膝蹴りで迎撃。
最後は伝家の宝刀、左ミドルで動きを止めてからの、振りかぶり飛び込んでの左フック一閃!
完璧のレバーブローでそれまで蓄積したダメージが爆発し、孫涛はダウン、ダメ押しの顔面への膝蹴りも加えられ、何とか立ち上がりも同時にタオル投入、ブアカーオのTKO勝ちとなった。
右手を抱えて勝ち名乗りを受ける姿が本当に堂に入っていて、そしてその名前の隣の最後に確かに警察とあるのかその話が確かなある種証拠ともいえるかと考えられた。
まさしく相手の特性、その狙いを見破り、ルールに適応し、相手に良いところを出させず、逆にその狙いをついてのカウンター送り出し、最後まで相手に付き合わない自分の土俵で戦うという――
異種格闘技戦のお手本のようなものを見せつけられた、まさに歴史的な、教科書にしたような1戦だったといえるだろう。
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