ブルースリーのカーフキック!50年先取朝倉未来ブラジリアンキック、ヴァレリーキックと先見性はMMA、極真空手を越えた異次元だった!

2024年4月9日

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ドラゴンへの道

カーフキックとヴァレリーキックとブラジリアンキックをするブルースリー

アジア人として扉を開けたとも言えるハリウッド進出、アクションスターとして世界的な有名俳優となり、その影響力が後のブレイクダンスやパルクール、ボクシングのシュガー・レイレナードに総合格闘技にまで及ぶしたと言われる、ブルースリー。

しかしその彼は元来、そして俳優として活躍してからの生涯武術家であり、その動き、肉体は、まさしく本物であり、だからこそ我々の胸の内で未だその輝きはわずかにも薄れる事は無い。

そんなブルースリーは「燃えよドラゴン」で世界的な大ブレイクを見せる、その一作前。

個人的にはその彼の柔らかい表情や、コメディータッチなど様々な意味で非常に気に入っている作品である、「ドラゴンへの道」

英題もほぼ同じくと言える、The Way of the Dragon.

ブルースリー本人が監督、脚本、武術指導、主演の4役を務めたと言われるこの作品の中で、その最終盤、敵のボスが雇った空手の達人コルト役を演じる、これは役柄だけではなく、本当の意味での空手のチャンピオンであるとも言われるチャックノリスとの、コロッセオでの最終決戦。

まず印象的なのが上着を脱ぐことによってさらけ出された、お互いのある種対照的とも言える肉体美。

コルト役演じるチャックノリスの肉体はややなだらかな丘陵型とも言えるものであり、肩幅はがっちりしているがボディービルダーのように節目節目が分かれているわけではなく、これは肉体的な機動力、そして相手の打撃に対する吸収なども考えた場合、筋肉の上に薄い肉が付いている方が有用であり、かつ打撃にも重みが加わると言う、極真空手家などにもよく見られ、総合格闘家としても有名なヒョードルなどにも連想される体型と言える。

特にその背中、ヒットマッスルともいわれる広背筋の迫力は圧倒されるものがある。

対するブルースリーの肉体は、まるで彫刻ダビデ像。

無駄な肉など全くなく、完璧な均整がとられ、ゴリゴリに浮かび上がった筋肉が、見る者を魅了し、引きつけ離さない神々しさに満ちているかのようだった。

しかしブルースリーのほうも、両手を下に引き絞ったときに現れる広背筋の迫力は凄まじいものがあった。

空手の型のようなもので一連の動きを反復するチャックノリスと、柔軟、そして一瞬の動きを繰り返すブルースリー。

肩の骨が盛り上がり、ピタリと両顎が膝に着く、その柔軟性も特筆すべきものがあるだろう。

チャックノリスとの戦い

チャック・ノリスのほうはややガードは低めだがオーソドックスな構えといえ、ブルースリーはほぼ半身に近い状態からステップインしての横蹴り。

戦いは横蹴り、そしてチャック・ノリスが廻し蹴り、ブルースリーが掛け蹴りを交えての応酬となり、その最中前蹴りを見切ってのチャックノリスの後ろ廻し蹴りがブルースリーの顎を貫く!

それでダウン、さらに前蹴りに下突きを合わせられ、裏拳、下突き、鉤突き、肘、投げ、下段突きと言う先ほど練習していたような流れるような動き。

ブルースリーがやはり横蹴り、掛け蹴りで反撃するも、廻し蹴りからの鉤突きの連打からの後廻し蹴りを食らい再びのダウン。

ここでブルースリー、足を地につけてのオーソドックスな戦い方に分の悪さを感じたか、片足ずつ飛び跳ねてのステップを披露。

軽快なそれから馬鹿正直に飛び込むのではなく、打つぞと見せかけて打たず、膝を上げてしかし蹴り込まず、フェイントを連発。

虚実の戦いに引きずり込み、相手の間合い、タイミングを外し、円を描き、だんだんと避ける幅を狭くしていき、紙一重に狭り、猫が石を転がす様子で、その円の動き、相手を手玉に取っていることを表現し、今度はいきなり顔を狙うのではなくまずは下段に廻し蹴り――

しかしここで驚きの下段から変化する上段廻し蹴り!

一般的にブラジリアンキック、縦蹴り、そしてマッハ蹴りと呼ばれる、グラウベフェイトーザや塚本徳臣、朝倉未来などが使っていた、あの蹴りだった!

衝撃――この時代に、1990年代後半に猛威を振ったと言われるこの技が、1970年代初頭に制作されたと言われるこの作品の中で現れていた、ざっくり30年近く前と言うことに、私は胸の動揺が抑えられなかった!

さらに片足での下段、中断、上段廻し蹴りの連打、これも非常に大変な高等テクニック、さらに上段廻し蹴り3連打を威力を落とさず連発!

こう言ったらなんだが、映画の中の殺陣とは思えない…

そして本日2度目の衝撃が、私を襲った。

チャック・ノリスが前蹴りからの連打で反撃するのを、的確にぴったり同じ幅下がりながらさばき、そして放たれた返し。

それこそが現在最新技術と言われている、ヴァレリーキックにして、カーフキックだった。

カーフキック

ヴァレリーキックとは現在新極真会において、ヨーロッパ大会22度の優勝、体重別の世界大会二階級制覇重量級2連覇というあまりにも凄まじい実績を残し、"神童"として謳われるヴァレリーディミトロフが世間一般に広めたと言われるものであり、分類としては下段踵蹴りと言われ、がに股君に横に振り出した踵を水平方向に相手の脚部めがけて放つ技であり、これは見るよりもやられる方が実際の破壊力は凄まじいものがあり、実際まるで足に穴が穿たれるような激痛がほとばしる。

しかしそのヴァレリーが世界大会デビューし、そのヴァレリーキックをある種世界にを示したのが第8回世界大会の2003年10月と言われていることから、先ほどよりもさらに時代をさかのぼるかのような、これは革新的な先見性と言えるだろう。

しかも狙っているのが基本的には膝含めた上部と言われるそれよりも下、ふくらはぎ、つまりは現在のMMAで日本では堀口恭司の朝倉海二戦目より一気に有名になった、カーフキックとなっている点。

一応だが堀口恭司が朝倉海のリベンジを決めたのは、2020年の12月31日――

さらにはそのヴァレリーキックを見せ技にしての右上段廻し蹴り、間合いを完全にコントロールしての裏拳の連打、左右正拳、鉤付きの連打、両手を軸にしての両足払い、それに正拳突きに下からの掌底で関節を決め、関節蹴りでヴァレリーキックにより散々痛め付けた左足を狙い、それでも向かってくるところに止めとしたのは、まさかのフロントチョーク!

ここまで打撃で攻めておいて、最後は絞め技と言う、その範馬刃牙を彷仏とさせる背筋をフルに生かして、相手を倒すことに特化すると言う、まさしくその実戦性を見せつけた戦いと言えた。

その先見性、多様さ、革新、実践性、何より倒れた相手に追い打ちはせず、勝負が終わればその道着をかけて相手をいたわると言う武道精神、正しく彼は真実の意味での武術家と言えたのではないだろうか。

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