将棋の渡辺くん 藤井聡太の裏側も見れる!?超リアリティ95%エッセイ漫画

2024年4月9日

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異質な将棋漫画!?

将棋漫画は今までも沢山読んできた。

将棋というものが当たり前なのだがアクションや、わかりやすいぶつかり合いというものがないので、各自その奥行きをなんとか漫画という表現で伝えようと、様々な工夫をしてきたように思える。

将棋そのもので勝負したり、かなり特殊な登場人物で奇抜さを演出したり、その裏での人間ドラマで見せてきたり。

その中で、この漫画はかなり特殊な部類に入ると考えている。

この漫画は、95%はノンフィクションと語っていたと思う。

世にドキュメンタリー風な漫画は数あると思うが、95%ノンフィクションというのはかなり振り切っている(笑

漫画というのはあくまで面白く読ませるというのが前提だから、ある程度衣装の演出や、誇張が入るのは仕方ないと思う。

事実として、我が極真空手を世に知らしめた空手バカ一代も、冒頭で事実を事実のままありのまま伝えることの難しさを語った上で、結果的にその内容は正直7割、8割位は――もしかしたらもうちょっと? フィクションで塗り固めざるを得なかったように思える。

しかしこの漫画、確かに語っている通り、ほとんど誇張も演出も何もされていないように思える(笑

タイトル三冠渡辺明はぬいぐるみ好き!?

この漫画の主人公は当然ながら、現代の将棋会において魔王という異名を取り、群雄割拠でAI世代がそのほとんどを占める中、唯一30代後半の棋士で、三冠を保持している、渡辺明だ。

そしてその彼の奥さんである伊奈めぐみが、その彼の日常を見たまま綴り、時にインタビューして、または彼自身から聞いた話や、はたまたその棋士仲間からインタビューしたり聞いたりして、その内容をまるでそのまま載せているという形式をとっている。

実際読んでいて、あー確かに渡辺さんが言いそうだなぁ、というか実際言っていたなぁとか、そんな場面のオンパレードである。

普通だったらこんな内容で、漫画として成立するのかよーと突っ込まれそうな感じではあるが……。

しかしこの漫画、それが最大の強みといえる。

なんというか、最近は漫画というジャンルがかなり一般に浸透しているということもあり、それが子供向けだけでなく大人、さらには女性、はたまたおじさんや何だったらおじいさんおばあさん、ありとあらゆる世代に老若男女子に普及、訴求している、そういう状況になったが故に、安易な漫画というものが敬遠されているような風潮がある。

漫画だからいいだろう、そういう言い訳が通用しなくなってきている。

だからあからさまなフィクションや誇張が、読んでいるこちらにとって、うすら寒いような、そういう印象を与えるような漫画家にとっては厳しい時代が来ている。

そういう意味ではAIのあおりを食って、現在の戦況が数値化されて、すぐに分析され、そういった研究をしなければ取り残される将棋界の厳しさとも通じるところがあるのかもしれない。

特に現在において、藤井聡太、羽生善治、そしてひふみんこと加藤一二三の活躍によって、将棋ブーム時代が来ている折り、純粋に将棋、その世界、舞台裏に興味がある層というのが大変な勢いで増えている。

ゆるゆるな将棋界の裏側

そんな情勢も相まって、そして三冠を保持している魔王である渡辺明の奥さんという立場、さらにはその絶妙にゆるく、なんか微妙にリアリティーのある絵のタッチ、そしてなんだかほんわかしているんだけどやっぱりちょっとリアリティーを感じさせる話の展開、そういうのが絶妙なバランスで調理された漫画、そんなふうに表現できるのかもしれない。

あーなるほどそれってそうなってたんだ。

えー、渡辺さんがそんなこと言うの、とゆうかぬいぐるみが趣味って意外だけど何か似合ってるから不思議。

藤井聡太ってそんなふうに思われてるんだ、そんでやっぱすごいんだ。

まさにドキュメンタリーを見ているような、エッセイを読んでいるような、だけど漫画だからこそ親しみやすいというか没頭できるところもあるというか、そんなある意味では奇跡的な稀有な漫画なのかもしれない。

いやまぁそんな大げさな表現を使うまでもなく、単純に気が抜けて、時折勉強できて、そんな気楽に楽しめる、あるいはそんな一冊に仕上がっている。

それこそ老若男女、ある意味将棋、そして渡辺聡を知らなくても何かほっこりできる、そんなお勧めできる漫画なのかもしれない。

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