ゼロの使い魔 男女の心,身分,国の違いを描き昇華したラノベofラノベ!

2024年4月10日

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ライトノベルの王道

ゼロの使い魔は一度ライトノベルで途中まで読んで、一旦止まっていた作品だった。

話としては悪くなく作者が語っているように、まさしく異世界で、中世ヨーロッパ的なファンタジー世界で、思いっきり大冒険したいと言うその通りの王道ストーリー展開で、なかなか楽しめたからこそ途中までは追いかけていた。

しかしまさに王道すぎて、まぁこんな感じなのかなと思ったのも事実だったりした。

再開したきっかけは、知り合いのオタク仲間が、本当にこの作品を押していて、作者の方が亡くなって、長らくそのままにされていたが、改めて別の作家さんで完結したと言うことで、盛り上がり、アニメも最後まで描き切られたと言うことで、興味がわいたと言うのが実際だった。

見てみて、私は唸らざるを得なかった。

すごい作品だと思った。

いわゆる、まさしく正しくライトノベルの王道を行っている。

まずこの作品に関して群を抜いているところが、男女の心の機微の描き方の、その妙だった。

男性は、自分が思うままに行動して、その上で何が悪いんだと言う。

つまりは理屈で行動している。

対して女性は、そういう理屈では捉えて欲しくなくて、だったら具体的にどうすればと言うわけではなくて、そんなわがままでうまく言えない自分もダメだとわかっているけれど、それを踏まえた上で受け止めてほしくて、だけどそれは安易に捉えて欲しくなくて、そういう女性ならではの複雑な心境を見事に描ききっていると思う。

これは下手をすれば一貫性のないはちゃめちゃなキャラクター造形にならないとも言えないので、そのさじ加減と、心情の深さが、他の作品とは一線を画していると言える。

究極のツンデレヒロイン

そしてその代表格とも言える、メインヒロインのルイズ。

まさに当時のオタク界隈を席巻していた、ツンデレの、その代表格とも、そのテンプレートとも、その究極とも言えるキャラクター造形。

傍若無人にして、自己嫌悪の塊で、気位が高くて、でも好きな人には弱くて、甘えたがりで、でも素直になれないと言う、これでもかと言うツンデレ要素を詰め込んだ珠玉の性格。

もう少しするとデレがない単なるツンツンだとか、ヤンデレだとか、シンデレとか、いろんなタイプが出てくるから、ここまで振り切ったわかりやすさに、郷愁すら感じる。

対する主人公の才人も、いわゆるM男くん的な立ち位置ではなく、きちんとした思春期の男の子として描かれており、生きるためには何でもするが下げられない頭は下げられないと意地を持っており、傍若無人なルイズの態度には断固対抗したりと、そういったところが非常に好感が持てる。

そして脇を固めるキャラクターたちも、実に個性豊かで、さらに貴族と平民の身分の違いの問題や、お国柄縛られてしまう息苦しさとか、政治や戦争なども絡められており、実に深い世界観を構築することに成功している。

そしてストーリーとしては、基本的には主人公の平賀才人が召喚されたハルケギニアは、魔法学校の、しかしハリーポッターとは違い、戦争を中心に描かれている。

そしてその中でも、非常にやり切れない話の展開が、実に秀逸だ。

胸が締め付けられるようなやりきれない珠玉のエピソード

アンリエッタ女王の隠しておかなければいけない婚約者が、殺されてしまい、その亡霊となって操られて現れて、いけないと分かっていても本当に心の底から愛していたから、その人が目の前にも現れないと思ったのに現れてくれたから、一緒に来てほしいと、生前は言ってくれなかった愛してるという言葉をくれるから、全てをなげうって共に逃げようとするのだけれど、結局はそれは失敗に終わって、最後に自分を忘れて別の人を愛してほしいと言われるけれど、それにうなずくことができなくて、そして王子は消えていってしまう。

他にも国の為と思って、疫病が流行っている村を焼いたコルベール先生が、それが実際は嘘だったと知り、せめてものと助けた子供が、仇を探して自分と出会い、どうやっても償いきれないとわかっているけれど、どうしようもないと言うそのもどかしさ切なさ。

この物語はライトノベルで、戦争をテーマにしているけれど、その主軸は戦いではなく、立場や民族身分の違い、そこに生じる軋轢、そして男女の考え方や価値観の違い、そしてどうしようもない状況での人間の苦しみや、耐える姿、その上で、それを乗り越えて自分らしい生き方や、目的を遂げようとするその姿。

それを描こうとしている。

それを美しいと、それこそが素晴らしいものなんだと、そういう風に感じていると私は捉えた。

そして私はそれに心動かされた、心の琴線をかき鳴らされた。

やり切れない思い。

実際生きているとそんな場面ばかり、分かり合えることだって少ない。

簡単に相手のことがわかったなんて理解できたなんていうのは、そんな楽な事は無い。

ルイズと才人も、結局最後まで本当の意味でお互いを理解して、共感して、分かち合えたわけではないと思うけれど、それでもなお、お互いを信じてみようと、悩みながら苦しみながら誤解しながら迷いながら、それでも2人で歩んでいこうと、そういった結末を迎える。

それが本当に芯に迫ってきて、ずっとドギマギさせてくれて、本当にライトノベルの中のライトノベルを読んだ、そんな物語に触れた、と言う気持ちにさせてくれる。

あえて言えば戦闘描写だけはちょっとあっさり味な気がしたけれど、それもそういった駆け引きをメインにするためと思えば、ちょうど良いバランスと言える。

ライトノベルの王道、ラブコメの真骨頂、青春の真っ只中を望む人は、ぜひ手に取って欲しい。

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