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ⅩⅩⅢ:新たなパーティー

2020年10月7日

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目次
この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikukose

本編

「先ほどは、失礼いたしました。私の指導が至らないばかりに、弟子たちが色々とご無礼を……」

「いや、構わん。私としても、愉しい体験だった。この時分、あれほど初心(うぶ)な娘と、あれほど真っ直ぐな少年を見たのは、久方ぶりのことだ」

「でしたら、幸いです。それで、二人の特性についてですが……」

「なかなかに、よい。双方稀にして、娘の方はセンスを、少年の方は勇気を問われるであろう。導くがよい」

「はい、ありがとうございます。それと、クッタ=ホフマンズのことなんですが……」

「魔法剣士だ。汎用性もあるし、なにより飄々とした物腰とは対照的に執念もある。連れていくがよい」

「はい、ありがとうございます。それと、これは別件なのですが――」

 しばらくのやり取りののち、

「よい、手配しよう。よきにはからえ」

「ありがとうございます、感謝致します。それでは私は、これで」

 その場を離れようとしたオルビナ――だったが、

「一つ、」

「……なんでしょうか?」

「少年の職業なんだが……少し、見えないところがあってな」

「見えない、ですか?」

「時に、内包される資質が開花しきれていない者がおる。それも含めて、のちを考えるがよい」

「……はい」

 それきり、気配は消えた。
 そしてオルビナも、その場を去る。

 トピロ司教はオルビナをして、謎の多い人物だった。


 エリューとマダスカは、ずっと黙ってオルビナの帰還を待っていた。

「……なーなー、ちょっとはしゃべんねぇ?」

『…………』

 ずっとこれの繰り返しだった。
 クッタのチャラい呼びかけを、二人はひたすら黙殺。

「あんだよ。これからは一緒にやってくんだから、ちょっとは仲良くしてもいんじゃね?」

『…………』

「ったく……職種が決まった後の対処法、ちったぁオレが教えてやろうと思ってたのによ」

『聞こうか』

 瞬時、ふたり同時に振り向く。
 声もハモって。それにクッタは少し呆気に取られ、

「あー……そ、そうか、聞くか。そうだな……とりあえず、特性を磨くってとこかな?」

『特性って?』

「二人一緒に喋るって、省エネだな……それぞれ、職業の特徴があるだろ? 例えば、オレの魔法剣士は単純に魔法と剣をバラバラに使うんじゃ剣士にも魔術師にも負けるけど、それを剣に乗せることにより特化した強さを見い出せるとか――」

「武剣士は間合いを考え、象形魔士は得意魔法を極めたまえ」

 後ろからの声。
 それに三人振り返ると、聖堂の入り口から前庭の舗装された道を歩くオルビナの姿があった。

 その白くたなびく肩までの髪は、聖堂の清浄な空気と合っていた。

「お。オルビナァ」
「オルビナさまっ」
「賢者オルビナ」

 エリュー、マダスカ、クッタ、三者三様に迎える。
 それにオルビナはまず笑みを浮かべ、

「武剣士の特性を最大限生かすためには、拳、蹴り、剣の間合いと使い分けられるようにならなければならない。さっきはよく出来ていたね」

「はい、ありがとうございますっ!」

「象形魔士は、具象系の生成に特化した特異種だ。通常のバランスに考慮した戦い方では、その真価を発揮できない。よく考えることだ」

「はいっ、頑張ります!」

「クッタ、よくわかってるね。先達としてきみは、二人を導いてやってくれ」

「はい、任せといて下さい!」

「三人とも、いい返事だね。では、行くとしようか」

『は……はい?』

 その突然の言葉に、三人ともが呆気にとられる。
 だがオルビナはずんずんと進むので一番付き合いが長いマダスカが率先して、

「その……ど、どこに行かれるのでしょうか?」

 それに振り返りもせずオルビナは、

「拠点を一つ、潰しにだね」

「…………」

 絶句、呆然、そして再起動、

「あ、あの……きょ、拠点を、とは?」

「このL-32地区には、発端のスペルの一柱が陣取っている。それをこの好機に――潰す」

 それにエリューもようやく追いつき、

「す、スペルって……それってなんなんですか?」

「魔王軍の、四大幹部の一柱だ」

「よ、四大って……」

 そこにクッタも追いつき、

「……桁違い、どころじゃない強さだぞ? ――ですよねオルビナさん。その……しょ、勝算とかは?」

 オルビナは振り返り、

「気づいていないね? きみたちは、既にかなりの使い手へと変貌しているのだよ」
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続きはこちらへ! → 第Ⅳ章「破邪の閃光」へ進む

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