新着記事

Thumbnail of new posts 191

: 神アニメレビュー

【かおす寒鰤屋】この程度の雨なら濡れるのも風情だ――名作漫画名言

骨董がテーマのジャンプ漫画 ジャンプ漫画の中でも極めて珍しい、骨董をテーマにした ...
Thumbnail of new posts 038

: 神アニメレビュー

【Dr.STONE】楔を打ち続ける!石神千空×コハク邂逅の時!

異色な科学漫画 それまで様々な漫画やアニメやゲームやライトノベルなどあらゆる媒体 ...
Thumbnail of new posts 090

: 空手および格闘技

奇跡の逆カウンター”クリスクロス”長谷川穂積vsウィラポン2伝説の一戦!

カウンターのカウンター「クリス・クロス」 この言葉を、その意味を初めて知ったのや ...
Thumbnail of new posts 093

: 空手および格闘技

”幻の右”の真実!ガッツ石松日本初のタイトル奪取 はじめの一歩ヴォルグザンギエフのホワイトファングの如き一撃!

幻の右 ガッツ石松と言えばOK牧場を中心とした、現在ではバラエティー番組に引っ張 ...

記事ジャンル一覧

第99話「しろ」

2020年10月7日

まずはブログランキングにクリックのご支援
何卒宜しくお願いします。

 にほんブログ村 にほんブログ村へ 
 にほんブログ村ランキング   人気ブログランキング

最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む
___________________

目次
この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikuunovel

本編

「さっきは手加減なしに打ってすまなかった。この謝辞は万言を尽くして――」

 彼女は言葉を遮るように、ふるふると頭を振った。
 長く結ばれた後ろ髪が、それこそ本当の尻尾のようにぶるんぶるん揺れる。

「――君はなんてカインドネスでミステリアスでファンタジスタなんだろうな! もしよろしければ俺と」

 お、おい!?

「友達になってはくれまいか? 実に刺激的な毎日が送れそうな気がする!」

 …………はぁ。
 僕は思い切り肩を落として、嘆息した。
 本当……このアホは。

 彼女は迷うことなく、こくりと頷く。
 神龍はそれに両手を広げて喜びを表す。

「ありがとう! いやー、今日は良き日だ! そういえば君は、メールの送受信による意志疎通を好むそうだね? 出来たら俺ともアドレス交換をしてはくれまいか?」

 彼女は迷うことなく素直に頷く。

「ナイスだっ、夜月君!! では、」

 彼女はござの上に上がってきてバッグから携帯を取り出し、二人して赤外線通信を使って交換する。

「ハハハ。いやー……ん?」

 神龍の携帯から黒電話のベルの音が鳴り響いていた。
 相変わらず渋い着信音、早速彼女がメールを送ったようだった。

 携帯を操作する神龍の肩から、僕も覗いてみる。

『お前もなかなかやるね』

 ……えーと、

 ぷっ


「ハハハハハハっ! 面白い! 君は本当に面白いぞ、夜月君! さすがはしろの思いびグフッ!」

 バカ笑いしてアホなことを言い出そうとする神龍の腹に、渾身の膝蹴りを叩き込んで黙らせる。
 ……普通そういうこと、本人の目の前で言おうとするやつがいるか!?

 腹を押さえて顔面からござの上に突っ伏す神龍。
 ついでにいい加減、しろって言うのやめろって!!

 そのやり取りをくすくす笑いながら見てたスタッフのお姉さんが、僕の傍に近寄り、耳打ちする。

「彼女、あんなにきめ細かくて白い肌してるんだから。変なことさせないで、大事にしてあげなさいよ?」

 それに僕は大きく頷いて同意する。
 でも、彼女とか大事にするっていうのは、この人なんか勘違いしてないだろうか……?

「……はい、大事にします。手当て、ありがとうございました」

 お姉さんは気さくな様子で手を振りながら、店の中に戻っていった。
 それを見送っていると、彼女が僕を不思議そうに見上げていることに気づいた。

 ん? なんだ?

 要領を得ない僕に、彼女は再び携帯でメールを打ち出す。
 途端"神龍"の携帯の着信音が鳴る。
 倒れ伏している神龍の死体の傍に投げ出された携帯を拾い上げ、僕に向ける。見ろってことか?

『しろ?』

「……ああ、それね」

 一瞬わからなかったが、神龍が僕のことをそう呼ぶのを彼女が聞きとめ、不思議に思ったのだと理解した。
___________________

続きはこちらへ! → 次話へ進む

クリック👍のご支援お願いします。
にほんブログ村 にほんブログ村へ 
ありがとうございますっ!🙇