“武士道”岡本徹 第6回世界,28回全日本で谷川光、塚本徳臣と顎折る歴史的死闘に武の到達点を観る!

2024年4月9日

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第6回世界大会

足掛け下段足払いをする極真空手家岡本徹

第24回から第26回全日本大会まで、技ありを奪われながらの逆転一本勝ちや、ヨーロッパチャンピオンのニコラスぺタス、人間風車谷川光などを破りながら3連続のベスト4入賞を果たした岡本徹。

そんな彼は1996年1月27日から28日にかけて開催された、第6回全世界空手道選手権大会に出場。

27歳、175センチ86キロ、二段として、2回戦。

インドのパワンシャーマを相手に下突きを交えた左右回し蹴りの上下の揺さぶりで、左中段回しでひっくり返すという技のキレ。

さらに下段廻し蹴りの外と内、その繰り返しで何度も何度も相手をひっくり返しての圧勝。

3回戦はオーストラリアのダニエルトリフと対戦、下段、膝蹴り、中段回し蹴り、下突きの嵐は止まらず、八巻建志もたじろかせたというその勢いで無双状態。

5回戦を、軽量級チャンピオンの山本健策を破っているヴァレリーキックの祖ともいえる、ベンノ・ラスムッセンと対戦。

戦いはやはりヴァレリーキックと下段廻し蹴りの構図となったが、延長矢継ぎ早に放たれる速射砲にベンノ対応しきれず一蹴。

そして準々決勝、対戦相手はこの直前の戦いで、体重110キロ誇り、後の第8回世界大会で準優勝に輝く逢坂祐一郎に体重判定ではなく最終的に優勢勝ちを収めた恐るべき人間風車、谷川光。

相手にとってはリベンジマッチともいえるこの戦いは、谷川光の七色の蹴りにより逆に岡本徹の方が崩され、揺さぶられ、ローの速射砲を叩き込むもその頑健な体は打ち崩せず、延長に入るとそのステップワークがひらめき、その右足は効かせたものの体重判定にてここで破れ、連続ベスト4記録は途絶えさせられることとなる。

この一戦に関してはまさしく、谷川光恐るべし、その印象を強くさせる戦いだといえるだろう。

その後岡本徹は同年10月12から13日にかけて開催された、第28回全日本空手道選手権大会に出場。

翌年開催される初となる体重別の世界大会となるカラテワールドカップ’97の最終予選とされた本大会で、全日本ベスト4、世界大会7位に加え、その半年前に開催された第13回全日本ウェイト制重量級優勝を引下げ、4回戦、そのカラテワールドカップで軽量級4位に入賞する鳴海沖人と対戦。

第28回全日本大会

完全に相手の足が天井を差すほどの豪快な足払いなども決め、付け入る隙を見せずに勝利し、加藤丈博との世界大会に出た者同士の同門対決もその重い下突きからの膝蹴り、同じモーションでの足払いを決め、左足も効かせて振り切り、迎える準決勝。

相対するは世界チャンピオン、"空手革命児"塚本徳臣

一本一本技あり一本一本、三日月蹴り、前蹴り、膝蹴り、内回し、下段回し、中段廻しと、あらゆる噂ですべての敵を投げ倒していた、最強最大の相手。

果たしてこの男を相手に崩されない、崩す男の岡本徹はどのような戦いを見せるのか?

睨み合う両者、下重心と上重心。

まずは塚本徳臣がマッハ蹴り、それに岡本徹も上段廻し蹴りを返す。

さらに岡本徹が足払いを狙い、塚本徳臣も内股を狙う。

塚本徳臣が前蹴り、打ち回しから、膝蹴り連打で追い込むが崩されず、中段回し蹴りに内股を合わせる。

さらに前足にローキックの速射砲、下突きの連打。

しかし中に入ってくるところに塚本徳臣、内回し蹴りのカウンター!

それで顎がのけぞり、なんと驚きの岡本徹はその一撃で骨折していたというのだ!

なんという恐るべき破壊力――しかしそれにもひるまず、一切顔に出さず前に出て、逆に塚本徳臣を転ばせる岡本徹のさらなる恐ろしさ……

顎が折れているというのにあの塚本徳臣と真っ向から打ち合い、下段を返し、むしろ入り込み、内股で崩す!

武道を感じる妙技。

延長でも自在な前後の出入り、すごからの前足である右足への下段の集中放火。

それで塚本徳臣が止まる場面すら見られ、解説からもあの塚本徳臣がこれだけ突きなり蹴りなり受けている場面を見るというのが初めてなんじゃないですかという言葉が聞かれる。

前蹴りという長距離砲に体を沈み込ませてリーチを伸ばして内股を合わせる神技!

マッハ蹴りも紙一重で交わすものの、そこからの中段廻し蹴りがもろに入り、膝蹴りで弾き飛ばされ、接近戦の最中危うく打ち回しが顔面を重ね、折れているところにもらったら命に関わるので見ているこちらもハラハラ。

ついに戦いは再延長までもつれ、先手を取り、受け返し、膝をかわし、下段を打ち、それに塚本徳臣が下段のモーションを見せて脛受けをしようとしたところ――そこから軌道が急激に変わるマッハ蹴りが首筋のあたりをとらえてしまう。

それ以上半身が大きく揺るがされるも、自分でのけぞって多少威力を殺したのか、起き上がりこぼしのように戻り、決定的なポイントにはさせない。

しかし2度にわたる顔面へのダメージもあったのか、さすがに顎の骨折が大きかったのか、ここでやや手数が減り、傘にかかったように塚本徳臣ラッシュを敢行!

本当にあの世界王者塚本徳臣は、あと一歩のところまで追い詰めるも、再延長判定4対0でここで敗れる事となった。

本当にここまで相手が触れることすらできていないんじゃないかという快進撃を見せていた塚本徳臣をここまで苦しめた岡本徹、その実力はまさに尋常ならざるものといって間違いないかもしれない。

そして向かった3位決定戦、第7回世界大会で3位入賞する新保智を相手に、塚本徳臣と再延長まで戦いスタミナ、ダメージはもちろんのこと、顎が折れているという状態で棄権しても決して不思議ではない、むしろドクターストップがかかるべきのその状態の中、延長まで戦い、重厚なる下突き、膝蹴りで腹を効かせ、さらに回り込んで連動を浴びせるという無尽蔵のスタミナ、気力で、感動的な3位を奪取した。

武士道を体現した男、岡本徹。

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