“13人斬り”三浦美幸 コリンズ破り第4回全日本王者、百人組手完遂! BreakingDownなナイフ持つヤンキー集団を一蹴のケンカ空手を見よ!
間接蹴りの三浦
あの空前絶後のヒットを記録した劇画空手漫画、空手バカ一代の中でも取り上げられ、大変な活躍を見せた空手家。
剛の組み手の佐藤勝昭に対して、他流派をやってから実戦向きの極真空手に憧れて入門してきた関節蹴りの三浦美幸として紹介され、大山倍達としてはブルースリーも顔向けのハンサムボーイという言葉も聞かれている。
山崎照朝、添野義二に続いての次の時代の極真の龍虎とされ、さらにその関係はニューヨーク支部のウィリーウィリアムズとウィリアムオリバーとの関係にまで言及されていた。
そんな三浦美幸は期待に応え第3回大会では佐藤勝昭、大石代悟など、世界大会で優勝、ベスト4入賞を果たす強豪中の強豪につき4位入賞を果たしたというが、その空手バカ一代の中ではやってきた大山道場の天才児、大山泰彦に敗れたと紹介されている。
そしてその三浦美幸を紹介され、本部指導員の器だと見込んだ男こそ、その大山泰彦だというのである。
直感的に将来本部指導員になれる風格を持っていると感じたという大山泰彦はとにかく熱心に三浦美幸を誘い、そして語らい、口説き落としたという。
その大山泰彦曰く、三浦美幸は一騎当千の空手家である。
そんな彼は1972年10月22日に開催された第4回全日本空手道選手権大会に出場。
あの日大の花と称えられ、栄えある第一回全日本大会優勝、第二回大会準優勝、さらに第5回大会も準優勝を果たし、キックの世界でもあまりにも偉大なる足跡を残せし山崎照朝が出場を決めたことで大変な話題となるが、それをイギリスから空手留学にやってきた本部内弟子であったハワードコリンズ終了間際右上段回し蹴りで技ありを奪い勝利し、さらにはやはり第2回大会準優勝者の添野義二にまさかの前蹴りによる1本勝ち、前回大会優勝者の佐藤勝昭を恐るべき指導の末再延長での判定勝ちを秋田の武人佐藤俊和が収めるなど、恐るべき波乱が連発する中、三浦美幸はBブロックで他流派の四段、チャンピオンであるという今泉幸久と、激闘を繰り広げたという。
曰くローキック専門であるという三浦美幸のそれに合わせて今泉幸久が正拳突きの連打に出て、三浦美幸が後退という展開の中延長にもつれるとそのローキックが効果を発揮。
その性根の座った戦いぶりで印象的と賞賛を浴び、迎えた決勝リーグ。
第1試合に、その再注目は集まっていたといえる。
ハワードコリンズ。
山崎照朝を破り勝ち上がってきたイギリス最強の男は、その時点で本部登場内弟子の先輩後輩同士であり、互いの手の内は既に見せ合っており、派手な攻防こそなかったが緊迫した好勝負となったという。
そんな中ハワードコリンズの足払いが決まり、足が手に向く中下段突きを決められあわやという場面も作られたというが、2回にわたる延長戦の末に危うく勝利者にし、それは僅差も僅差、文字通りの辛勝だったという。
この大苦戦の挙句の一勝に気を良くした三浦は、続く佐藤俊和との戦いではすぅかり肩の力が抜け、得意のローキック攻勢で一方的に押しまくり、大差の判定勝ちで全日本初制覇を飾ったという話だ。
そこには差しもの秋田の武人も、佐藤勝昭、添野義二との連戦で気力体力の全てを使い果たした感があったという話もあるという。
その三浦美幸の下段回し蹴りはほとんど腰を割らずに蹴るので一発の破壊力ほどさほどではないというが、左右連発して蹴れる利点があるという。
ちょうど鶏を追い込むように左右間断なく蹴りまくられるので、相手はまっすぐ下がるしかなくなってしまうとの話だ。
全日本チャンピオンとなった三浦美幸は100人組手に挑戦し、盧山初雄、添野義二、佐藤勝昭や大石代悟、東谷巧にハワードコリンズなどの強豪が相手を務める中完遂を果たし、1日で行う100人組手として史上2人目の達成者となったという。
その後2年間本部道場の指導員として勤めた後、第8回全日本大会で主審を務め、大山倍達の命により渡米、バーミンガムに降り立ち、アラバマの大山泰彦に特訓を受け、その竹刀、拳の嵐を降らせられながらも、さらにその器具を止められながらも、激しく体を鍛える様子が見て取れる。
13人斬り
さらに組み手。
左右の正拳突き、廻し蹴りを捌き、右中段回し蹴りから後ろ蹴りで一蹴。
さらに膝蹴り、左中段回し蹴りの連打、下突きで打ち倒し、続いて北米支部最高師範であるニューヨークの大山茂の指導を仰ぐ。
ジャブ、下突き、そこからの正拳突きというコンビネーション。
ウィリーを育てあげたそこに肘打ちも加えて、その実践性はさらに増す。
続いての組み手は後ろ蹴り、胴廻し回転蹴りを受け止めて、投げ飛ばし、そしてついに見られるその必殺技。
ローキック。
噂の通り非常にシャープで刈るような形であり、それが内股、外、それがのべつ幕なく繰り出される。
蹴りを投げ飛ばした後顔面に迫るそれは恐怖の一語。
その一撃で相手の体は宙に舞い、その鋼鉄の体は相手の攻撃を寄せ付けない。
さらにはサイによる見事な型も披露し、頭突きの一撃で氷柱二段を粉砕!
大山泰彦とはそのサイと棒術による見事な演舞も見せつけ、アメリカはイリノイ州のシカゴ飛んだ。
その指導風景では後に全世界空手道選手権大会第2回及び第3回でベスト16に食い込むギャリークルゼビッツの姿も見え、その指導力の高さも伺えるというものだろう。
さらにはシカゴのダウンタウンにあるというオールドシティにて、チンピラの縄張り争いに巻き込まれたとされる際には、相手をなだめようと両手を伸ばし、しかし振りかぶられた拳を上段受けで捌き、落ちたアゴに飛び廻し蹴りが炸裂!
さらに飛び2段蹴り、横蹴り、タックルしてくる相手に膝蹴りを決め、角棒を掴み、膝を金的に当てる。
そして続くナイフを持つ相手にはまずはその腕を手刀で打ち、首筋に裏拳、さらに蹴りを浴びせ打ち倒し、続くナイフの男にはその突き出された腕に蹴り、さらに必殺のローキックでフィニッシュ。
13人はあっという間にノックアウトという話。
その時のナレーション
極真空手戦かわばの威力を見よ
さらに第10回全日本空手道選手権大会ではシカゴ支部長として、脛による見事なバット割りも披露。
正しく極真の黎明期を支えし、ケンカ空手の血脈を受け継ぎ、全日本王者、100人組手達成、アメリカにて喧嘩空手を実践した類稀なる武道家といえるだろう。
WEB限定カラー iwaki(イワキ) 耐熱ガラス 保存容器 グレー 7個セット パック&レンジ FC-PRN-7GY
___________________
おススメ記事!↓
関連記事はこちらへ!→ 空手及び格闘技