“城西の爆撃機”増田章 三瓶啓二、松井章圭、八卷建二、ミッシェルウェーデルと死闘を繰り広げし嵐を呼ぶ空手家!

2024年4月9日

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第13回全日本大会

極真空手の長い歴史において、その中で最長に近い感第一線で戦い続け、日本の覇を競い、世界で強豪たちを相手に激闘を繰り広げ、その名を轟かせた空手家がいる。

それこそが今回ご紹介させていただく、増田章である。

増田章は第13回全日本空手道選手権大会に出場、第二回世界大会の因縁であるウィリーウィリアムスとの再戦が、坐骨神経痛の診断書提出により叶うことがなかった、その第二回世界大会で準優勝を果たし、前年の全日本大会優勝、間違いのない優勝候補筆頭の三瓶啓二と、2回戦で激突。

あまりにも厳しい戦いと思われたが、周囲の予想とは相反し決着は再々延長にまでもつれ、足を蹴られても、腹をつかれても食い下がり、戦いを終えた三瓶啓二は自分の生徒に、

増田を見たか。あいつは19歳だ。

みんなだって、やればできるんだ。

増田をみんな、見習えよ、と賞賛し、その両足は内出血起こしてたと言う。

その後増田章は翌年開催された第14回全日本空手道選手権大会に出場。

弱冠20歳にして順調に勝ち上がり、準々決勝で激突したのは後に三強と呼ばれる同世代のライバル、19歳の松井章圭だった。

松井章圭との闘い

開始と同時に松井章圭は肩の力を抜き、そして増田章を逆に肩をいからせ突進しているように見受けられた。

先に手を出したのは増田章、左の前蹴り、それを外して松井章圭の下段の返し。

しかしすぐに増田章の強烈な右下段廻し蹴り。

松井章圭は内股、さらにそこに増田章は強烈無比な左ミドル、ハイを連打。

まさに先と後の激突。

どんどん前に出て入り込んでパンチの打ち上げの最中、松井章圭が下がりながら倒れ込んでの後ろ回し蹴りが増田章の顔面へ。

一瞬クラッとするが、増田章は根性で耐えたか。

戦いは延長3回目まで続き、戦いの焦点は下段回し蹴りに定まり、やはり増田章が先手を打ち、松井章圭がそれに返すと言う展開。

破壊力で言えば増田章かもしれないが、やはり的確に当てているのは松井章圭と言うところだろうか。

上段廻し蹴りを喰らいながらも、前蹴りをめり込ませながらも、壱発の下段廻し蹴りの破壊力で5分に近いところに戻してしまう。

剛の組み手。

効いているのは増田章に見えるが、精神的に抑え込まれているのは松井章圭のように感じられる。

事実として松井章圭のインタビューで、第12回全日本大会で自分は準決勝、三瓶先輩にストレート負けしたのに対して増田章が翌年再延長まで粘ったことを引き合いに出し、彼が出来るなら自分にもできないわけがないと奮い立った、もし判定の綾で増田くんが勝っていたらそのまま全日本を10連覇してもおかしくない実力があの時からあった。

14回全日本での引き分けをあげて、彼と引き分ける違いができたんだから自分だって三瓶啓二と戦えるし、将来チャンピオンになれるかもしれない、心の中にそういう意識が持てたんですと語っている。

最後は松井章圭とは違い、実際に壱発もらいながら、自分の体制を整えて返すと言う、まさに肉を切らせて骨を断つと言うか、骨を絶たせて命を狙う戦法で活路を見出し、パンチラッシュで押し込む。

判定は松井に旗が二本上がるも引き分け、体重、試し割り判定は増田章が82キロ12枚、松井が78キロ14枚で、残念ながらここで敗れることになった。

続いて出場した第15回全日本大会。

3回戦、中村選手を相手に左中段廻し蹴りで飛び込み、強烈な下段廻し蹴りの連打から、足掛け下段突きで圧倒しての勝利を収めている。

4回戦では盧山初雄の愛弟子、身長183センチを誇る巨漢、湖山彰夫と激突。

開始早々から秘密兵器、奥足への下段回し蹴りを連発し、効かせ、圧倒。

その巨体が跳ね上がるほどの恐るべき破壊力を見せつけ、早々に技ありを奪取。

その後左上段回し蹴りも当て、若干21歳にして横綱相撲とも言えるものを見せ、連続での準々決勝進出。

準々決勝は三好一男と対戦し、延長3回目に突入、左正拳右下突き、左ミドルの強烈な攻撃で攻め立て、それに爆発的なローキックを連発。

さらに奥足もダメージを与えるも引き分けとなり体重判定で敗れるも、三好一男はその後の準決勝を大西靖人に下段廻し蹴りでほとんど間をおかず1本負けしているところも考えるに、与えたダメージが深かったと言えるのではないだろうか。

この大会で出場権を得て、増田章は第3回全世界空手道選手権大会に出陣。

3回戦、インドネシアのガントポ選手を開いてに、前蹴り、左上段で間合いを図り、飛び込んできたときに右内股、左上段回し蹴り、右ローキックの鮮やかな対角線上のコンビネーションで1本勝ち!

足の付け根の裏の急所を狙った、見事な蹴りだった。

そして4回戦、増田章はその空手人生においても、最大級とも言える難敵を迎えることになる。

オランダの、ミッシェルウェーデル。

ミッシェルウェーデルとの死闘

後にそのあまりの強さから鬼神、そしてヨーロッパ最強の男と呼ばれることになる、私の知る限り、その勝利したすべての試合を1本勝ちと言う、恐怖の破壊力を有する男。

開始と同時にひとつ気合いを入れて、まずは右の下段廻し蹴り。

そっから接近しての奥足への下段廻し蹴り、右下段廻し蹴り。

さらに下突き右下段、ここまでは完全に増田章ぺースと言えるだろう。

詰めて右左下段廻し蹴りで詰めていく。

ミッシェルウェーデルが一見追い詰められてるように見える。

しかし場外線上に来たところに、凄まじい右の下段が返ってきて、一旦離れて再開後、気合入れてやはり左右の下段廻し蹴りを飛ばす増田章の腹に、長距離砲の左右の正拳突き、そこから下突き下突き下突き、下突き下突きで増田章の体が浮く!

何と言う何と言うパンチ力か!

さらに左の鉤突き、右の鉤突き、つるべ打ち、増田章の体がくの字に曲がる、めった打ち、まるで風に揺られる凧のように、増田章の体が吹っ飛んでいく。

そこへ顔面への膝蹴り、容赦なし、そして隙なし。

後に増田章自身このときのことを、

なんだこの突きは、今までこんな強い突きはもらったことがない、と驚愕するほど、強烈なものだった、と語っている。

しかもスタミナも凄まじく、いくら打っても打っても打っても疲れず、破壊力抜群にその連打はついていく。

少しでもガードが下がったり頭が下がれば左上段回し蹴り!

しかしそれでも増田章は倒れず、下段が効かされても場外に出される事はなく、打たれるたびにくの字に曲がりながらも上段はもらわず、歯を食いしばり前に出て、左下段を返す。

ほんと思うんだが、増田章の根性、それに関しては、まさに極真史上最高クラスのものがあると断言できるのではないだろうか…

左下段に下突き合わされ吹っ飛ばされ、それでも左下段廻し蹴りに全てをかけ、前にだけは出続け試合終了。

判定は引き分けとなり、本人曰く本戦の判定で負けたと思っていた引き分けの判定から、本来なら助かった、負けなかったと思うところだが、このときばかりはえっ、まだ戦うのか?と言う心境で延長に挑んだといい、場内大ブーイングの左下段、下突きで吹っ飛ばされ、膝蹴りで頭を横殴りにされながらも、左内股。

言葉のあやではなく本当に歯を食いしばり、まるで機械のように左下段を返して返して返して、体が反応してか上段だけは避けて、それにミッシェルウェーデルの動きも徐々に鈍くなり、増田章は相手の手が少なくなった分逆に手数が多くなると言うありえない事態となり、途中から戦法を変えたミッシェルウェーデルの下段廻し蹴りを効かされながらも下段を返して返して、3回に及んだ延長戦の末逆に増田章が元気になると言うどうかしてる状態に。
しかしミッシェルウェーデルもすごい下段の連発で応え、おそらくは文字通り両者最後の力を振り絞り、足を蹴って蹴って蹴りまくり、最後は奥足への下段廻し蹴り三連打でその巨大をくの字に曲げ、ついにヨーロッパ最強の男を退けるに至る。

これは本当に極真史に残すべき凄まじい死闘、名勝負だったと言えるだろう。

そして5回戦、増田章は共に練習し、左下段を磨いたきっかけとも言われる、その前の第15回全日本大会王者である、大西靖人と激突。

早速接近、増田章にしては珍しくすぐには手を出さなかったが、手を出し出したら火がついたような下段の打ち合い。

手数を出しまくるが、さすがにミッシェルウェーデルとの激闘が後を引いているようで、その動きは重く、壱発壱発下段が入るたびにガクッとしている。

ダメージはあまりに深いと言わざるを得ない。

それでも途中から脛受けをきっちりして、ダメージを抑え、五分に持っていき、鏡写しのような展開とし、本戦、そして延長二回を引き分けにもっていく。

途中からスイッチしてサウスポーとなり、膝のあたりをというか内股を狙った前足での下段掛け蹴りのようなものを見せ、展開を変えたり間合いを変えようとしたのだろうか、しかしその奥足となった左足に下段廻し蹴りを連発、クリーンヒットされ、パンチの打ち合いに持っていこうとするが胸へのパンチから下段と言う相手の間合いにされ、本当に惜しくも増田章はここで敗れてしまうことになった。

若干19歳から始まった快進撃、全日本3連覇王者を相手に堂々たる戦いを演じ、後の全日本2連覇世界大会優勝の松井章圭、ヨーロッパ最強の男ミッシェルウェーデル、その直前の全日本王者大西靖人と、延長に次ぐ延長の大激闘を演じた、正しく彼は激闘王と呼ぶにふさわしい闘魂、技量、力を持った武道家ではないだろうか。

第17回全日本大会

そんな彼は第3回世界大会からほぼ2年後にあたる1985年11突き3日から4日にかけて行われた、第17回全日本空手道選手権大会に出場。

4回戦で後に全日本大会を2度、そして第6回世界大会の優勝者となる八巻建二と対戦。

開始と同時に方を怒らせじっくりと間合いを詰め、相手の奥足のローキックに対して増田章も得意の奥足へのローキックを放ち、お互いそれに右の下突きを交えるという鏡写しのような展開となる。

しかしその破壊力には、そしてダメージには差があったようで、体格には一回り下回る増田章が、100キロを超えるというその巨体を一発打ち込むためにぐらぐらと揺るがせる。

そこを畳み掛けるように連打!

徹底した連続攻撃で膝をつかせて早々に技あり、さらに大きく気合を入れて下段下段下段の3連打で、連続の技ありでわずか39秒での1本勝ちを奪う。

凄みが増している…

そして準々決勝で、やはり初出場にして後の第5回世界大会優勝者となる、牛若丸と呼ばれることになる緑健児と対戦。

やはり気合を入れて前に出てものすごい下段廻し蹴りを放つ――返しのパンチで転がされてしまったりしてるが。

戦いは間に下突きを挟んでの下段の応酬となり、しかしその戦い方、破壊力においては増田章は他の追随を許さないレベルにあるだろう。

緑健児も後ろ回し蹴りを当てたりもするが、やはり得意の奥足下段廻し蹴りが強烈。

手がつけられないレベル。

自分の間合いで蹴って蹴って蹴りまくって技ありを奪取。

その蹴りが放たれるたびに、場内から歓声が巻き起こる。

このレベルの選手相手にここまで圧倒しての準決勝進出。

そして準決勝戦、対戦相手は再びの激突、松井章圭。

今度はお互い相応間合いでしかしなかなか手を出さず、タイミングを計っている様子。

お互いの拳を手のひらで押さえるというなかなか見たことがない展開。

そして放たれる松井章圭の左上段回し蹴り、開始の増田章の右下段回し蹴り。

そして奥足下段の応酬。

それに増田章は右の下段も加えていく。

後回し蹴りと上段回し蹴りが交錯し、そんな中、増田章の奥足の下段が効果を発揮しているように見受けられる。

この増田章、勢いの凄まじさから見落とされがちだが、上段はたまにもらうのだが芯を外したり、直撃させなかったり、逃したりしていて、それに決定的なダメージを大ということがほとんどない。

先手は完全に増田章、というか松井章圭は後の先、下段を丁寧に捌こうとしており、それがわかっているからこそ増田章はそうやすやすと先手を打ってないということもあるようだった。

握り締められて放たれようとしている増田章の拳を、松井章圭の手のひらが押さえつけている。

こうなると戦いの焦点は増田章が攻撃を当てるか、松井章圭がそれをかい潜ってダメージを加えられるか、そこになるのではないだろうか。

本線は手数、ダメージともにやや優勢のように思われたが、0対0の完全なる引き分け。

延長では趣を変えて右の正拳突きから前蹴りを連打。

下段中段から変化する上段も加えていくが捌かれ、奥足の下段は効いているように見受けられるが、間合いを見切られ、後回し蹴りをクリーンヒットされてしまう。

再延長、リズムを読まれたか、今度は逆に松井章圭の逆襲的な波状攻撃に遭い、下段を捌かれながらも中段にも攻撃をまとめられ、ついに延長3回目に突入。

間合いを制せられ、下段は当たらずパンチは封じられ、無数の攻撃にさらされるもダメージを見せずに前に出続けたがそこで判定5対0で敗れてしまうことになった。

実力としてはほとんど遜色ないといえるが、増田章のロケットスタートに対して、松井章圭が尻上がりに上がっていく、やはりそれが延長再延長の判定になるとどうしても有利不利になって、つながってしまう、そういう機微もあるといえるかもしれない。

続いて増田章は翌年開催された第18回全日本空手道選手権大会に出場。

第18回全日本大会

しかしその直前に交通事故で右手首を負傷したといい、テーピングを巻いての参戦となったというが、その所詮、水引選手を相手にいきなりの強烈な右下段廻し蹴り、さらに右の前蹴り。

捌き様の左上段を頭の上、さらには下段の変化で顔にパチンと音を立てる。

すごい……

昨年までの力任せとちょっと違うような印象。

さらに左の前蹴りで腹を効かせ、やはり再び左上段回し蹴りで顔面の上を通過させ、右、左前蹴り、右、左下段、そして右の下段の連発で完全に足を効かせてそこからスイッチしてのましたから突き上げるような左上段回し蹴り!

すげえ、うめえ!

この増田章、昨年までのまた一味違う!

2回戦は正面から衝突してるの派手な打ち合い。

しかしその中でもさばき、突きを放ち、下段廻し蹴りを交え、接近戦のアドバンテージをとってからものすごい下突きからの下段!

前蹴り、下突き、膝蹴り、中段廻し蹴り、前蹴りの波状攻撃!

まるで火がついたような連続攻撃であっという間に技あり!

そこから三日突き、足掛け下段突き、突っ込んで放たれた正拳のカウンターでの完膚なきまでの技あり本勝ち!

すげえ…!

正しく爆撃のような攻撃、城西の爆撃機の面目躍如!

3回戦は北本選手は相手に、下突きからの右下段回し蹴りであっという間に崩し、あ、効いてるわ。

右中段廻し蹴りから下段下段。

そこから奥足、前足の下段と翻弄し、手首を怪我してるはずの右の下突きも効かせ、完全に左足を棒立ちまで持っていっての完勝!

当たるべからざる勢い。

4回戦の高橋選手との戦い。

体重が10キロ以上うわ回る勢いに一時に押されかけるも、奥足下段廻し蹴りの一発で止めてしまう。

もはやこの威力反則じゃないかと思える…

積み重ねた有効打撃を一撃でひっくり返す、まるではじめの一歩の幕ノ内一歩だな…

準々決勝ではその前の試合でヨーロッパチャンピオンのピータースミットを破っている、身長で8センチ体重で10キロ上回る本部の怪物、七戸康博。

そんな巨大な相手に増田章が開始と同時にいきなり回り込みからながらの左下段廻し蹴りを連打。

棒立ちにさせたところに右下段を加え、その巨体を右に左に大きくぐらつかせる。

全く七戸康博に自分の組み手どころか手も出させず、まるで一発一発繰り出されるたびに炸裂する文字通りの爆撃のような攻撃の連続で横綱相撲、さらに前蹴りも効かせ、三日月蹴りを突き刺し、下突きをめり込ませ、そつなく攻め続け勝利。

ここまで全試合、本戦勝利。

誰も増田章を止められないんじゃないかとすら思われる。

残念ながら顔面殴打の反則で終わってしまったミッシェルウェーデルとの再戦が見たかったのは私だけだろうか?

準決勝、京都の巨漢、小井義和。

昨年もベスト8に入賞しており、第二回全日本ウェイト制大会重量級4位、間違いのない強豪。

開始と同時に小井義和が下突きの連打を見せるが、それに増田章の右の鉤突きがあばらに食い込む。

効いたか?

さらに右の下段の連続で足がはね上がり、左の下突きを突き刺し、完全に自分の間合いで戦う。

左の下段が膝の上の急所を捉え、そこから右の下段に切り替え、ラスト40秒からで下突きの連打連打連打。

ラッシュだ!

最後やはり右の下突きを効かせ、突け入る隙なくやはり本戦完勝で決勝進出。

うーわつええうーわつええうーわつええ…

決勝は三度激突、松井章圭。

気合い満々で飛び出し、前回と違いお互い回し蹴りを蹴って蹴って蹴りまくる。

さらに前蹴りの応酬、パンチの打ち合い。

しかし前回と違い、増田章は肩の力がある意味抜けており、丁寧に相手の攻撃をさばき、間合いをとっている。

まるで鏡写しのようなお互い全くおんなじ攻撃、捌きの応酬。

しかしそんな中で、怪我をしているはずの増田章の拳が優勢を主張しだす。

ラッシュ、これもまた今年の増田章が習得した武器の1つだった。

松井章圭が苦しさのためかもたれかかってくる、そして放たれた左上段回し蹴りが頭部を掠める。

はっきりいって本戦だったらやや増田章有利といって良いだろう。

だが残念ながら決勝ということも相まってか旗は一本も上がらず引き分け。

延長となり先手を取り攻め込むが、やや意識散漫とした様子で、そこに真下から顎に、左上段回し蹴りを食ってしまう。

さらに追撃の後ろ回し蹴り。

その後の攻撃にも全く威力というものが見られず、逆に相手にもたれかかったような格好となり、再び後ろ回し蹴りを頭部にかすめられ、そのポイント差で本当に惜しくもそこで破れてしまうことになった。

圧倒的な破壊力を持ちながら、その流れ、判定の基準、そういったもので後一歩頂点まで駆け上りきることが叶わなかった、しかしそのあまりにも鮮烈な試合は見る者の心を打ち、爆撃機として長く語り継がれることになった。

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