“軽機関車”ディーゼルノイ “天才児”サーマート、ベニーユキーデと戦った大貫忍やテコンドーにも勝利した知られざる変幻自在の技術、その深淵を覗く!

2024年4月9日

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天を衝く膝蹴り

ディーゼルノイ・チョー・タナスカン。

天を衝く膝蹴りとして、ムエタイ史上最強の選手の1人として、その最大の武器であるつかんでの膝に、その有用性、彼がたどってきた軌跡、積み上げてきた実績、それを紹介させていただいた。

そして今回はその彼の実際の戦い、数少ない貴重な対戦相手とのやりとり、そこから組み上げるもの、それを皆様に紹介させていただきたいと思う。

まず最初に紹介させていただきたいのが、1979年に行われたと言われる、ノンカイ・ソー・プロパトゾーンとの試合である。

ノンカイはニックネームをメコン川からの左ミドルと呼ばれ、ラジャダムナンスタジアムのチャンピオン四度防衛、二階級制覇、さらには1980年のファイターオブザイヤーにも選抜されており、正しく一戦級の選手であった。

その戦いは、飛び込もうと低く構えるノンカイと、膝を高く上げ左手を伸ばし上から狙うディーゼルノイという構図となった。

2ラウンド、ノンカイが飛び込み強烈なインロー、それにディーゼルノイがローキックを返す。

3ラウンドからディーゼルノイが前に出て、まっすぐと突き刺すような膝蹴りで追い立てていく。

さらに猛烈な奥足のミドル、左ハイキック、右のインローという対角線上のコンビネーション。

早送りかと思う位早い!

廻し蹴りの蹴りあいから首相撲に持っていこうとするが、さすがのノンカイそれをつぶし、猛烈なパンチにつなげてくる。

ガチャガチャとした接近戦から、回り込んで徐々に自分のペースに持っていこうとし、4ラウンドからパンチに合わせて首相撲に持っていき、そこから膝蹴りコンビネーションにつなげる。

パンチを躱すテクニックも正しく一流。

首相撲の最中もくるくる回って相手の攻撃を食らわない。

ノンカイはアッパーに勝機を見出そうとしているが、首相撲からの左膝蹴りの連打がレバーを苛む。

左にまっすぐの膝蹴りがみぞおちを狙う、しかしそれにノンカイもクロスカウンターを合わせる。

正しくお互いのプライドをかけたような戦い。

第5ラウンドは完全な中間距離でのパンチと膝蹴りのカウンターを狙う展開となり、しかしそこでつかんでの周りこんでの膝膝膝膝膝膝蹴り。

その途中飛び込んでの中段からの上段膝蹴りが顔面を捉え、中段前蹴りと上段前蹴りが交錯し、ムエタイの深淵をこれでもかと見せつけられた心地になった。

テコンドー、キックに勝つ

さらにはディーゼルノイ、ラジャダムナンで行われたワールドマーシャルアーツチャンピオンシップにて韓国のテコンドーとも戦ったとされ、開始早々から飛び後ろ蹴り、左右のフック、バックハンドブローを振り回してくる相手を、2回連続で前蹴りで転ばせ、左ミドル連打でほとんどダウンを奪い、やはり前蹴りでころばせて、ようやく首相撲からの膝蹴り地獄に引きずりこみ、その膝が顎を貫きダウン、さらに続いての膝蹴りでダウンを連発、正しく圧倒しての勝利を収めている。

ディーゼルノイの上では日本人とも試合を行っているといい、あのベニーユキーデとも戦い、全日本キックのライト級チャンピオンになったという大貫忍との戦いでは、前足へのローキックを中心に攻めてくる大貫忍に対して、コーナーに追い詰めて左右から挟み込むような攻撃を加え、右のローキック、左前蹴りからがっちりと首をホールドして、左の膝左の膝左の膝左の膝右の膝!

さらに左右の膝蹴りでロープに追い込み、左ミドルで腹を効かせ、さらに顔面への膝蹴り膝蹴りでダウン!

ロープを掴んで大貫仁は必死に立ち上がろうとするが、ダメージはあまりにも深く、そのままディーゼルノイのノックアウト勝利となった。

さらには晩年、1989年7月に第二回格闘技の祭典で引退後だったためにエキシビジョンマッチでMA日本ライト級王者の越川豊と2ラウンドのスパーリングを行っており、スパーリングだったため決して本気ではなかったものの、そのスケールの大きさ、首相撲及び崩しを巧みさ、膝蹴りの鋭利さを観衆のもとに見せつけることとなった。

そんなディーゼルノイは"天才児"、"ムエタイの芸術"と謳われた、ムエタイ史上最強論争に必ず挙げられる男である、サーマート・パワクァルンとも戦っており、軽やかなステップを刻むサーマートに対して、ディーゼルノイは岩のようにじっくりと構え、それは対照的で非常に緊張感のあるものとなった。

インロー、そこからの左ハイキックと華麗で美しい蹴りを出すサーマートに対して、ディーゼルノイは無駄打ちせず、直線的な前蹴りで応える。

さすがにやすやすと首相撲の展開には持っていけず、サーマートが回り、ディーゼルノイが追う展開。

“天才児"サーマート・パワクァルンとの闘い

円対直線。

剛対柔。

さすがにサーマートはうまく、クリーンヒット奪えないが、それは向こうも同じこと。

限界突破なほどテクニカルな一戦は、あらゆる廻し蹴り、パンチ、前蹴り、膝蹴りが飛び交う技のオンパレードの様相を帯びていき、誰しもがその美しさに心奪われたことだろう。

しかしその中でも、やはり徐々にディーゼルノイのまっすぐの右、左のフックのような膝蹴りが印象に残るようになる。

それに対しサーマートは右のフック、そして右ローキックに狙いを定めたようだった。

何という濃密な時間。

サーマートは適応し、膝蹴りを食らわなくなり、そしてその右のローキックが確実に左足を蝕んでいく。

しかし被弾しながらもディーゼルノイ今度は強引に、つかんで膝蹴りつかんで膝蹴りで、ガードの上からでも手数を積み重ねていく。

それに今度はサーマートがその膝蹴りに合わせて左右のストレート、そしてフックをぶちかます。

さすがはWBC世界スーパーバンタム級チャンピオン。

すると今度はディーゼルノイ、前足での長い前蹴り、そしてジャブも組み合わせていく。

この2人、本当にどれだけ引き出しがあるんだ!

サーマートは膝蹴りにも適応してハイキックを放ち、首相撲で返し、フックに変化し、上を狙い、腹が空いたらボディーに、二の句がつげられないほどの変幻自在。

4ラウンド、ディーゼルノイは前蹴りと膝蹴りを交互に放って間合いを変化させると、サーマートがそれにインローを合わせる。

そこから左右のパンチ、左右のローキック。

ここにきてサーマートが少し先んじたように思われたが、スタミナの差か、ここからディーゼルノイのラッシュ。

逆に中間距離で前蹴り、ミドルで間合いに入らせず、制空権を作り出し、一方的に攻撃し、手が止まったところを確認して首相撲からの膝蹴り、4連発のハイキックもちゃんとガードして、後にBEST BOUTと謳われる完璧な戦いでの勝利を手にした。

つかんでの膝蹴り、それが基本的には注目され、実際それだけで勝つことも多かったが、最高レベルの戦いではそれ以外のというかムエタイに存在するありとあらゆる技を最高レベルに有効に活用し、そしてあの天才児を押さえ込み、勝利した、まさしく1つのムエタイの、その技術の完成形と言っても過言ではない存在と言えるだろう。

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