身長2M越えの極真空手家アミランビターゼ、イカロナシメント、ヨハンべプセライネン 異彩を放ったその結末を見逃すな!

2024年4月9日

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身長2メートル

海外。

ヨーロッパやアメリカ、アフリカなどでは、身長180センチ、さらには190センチを超えるを巨漢はざらにいるといえます。

それはつまりは極真空手の世界においても同様で、そのような男たちが猛威をふるい、極真日本の王座を脅かしてきた歴史でもある。

しかし身長2メートル。

その壁を超えた選手と言うのは、実は長きにわたる極真の歴史の中でも、それほど多いとは言えない。

大男の代名詞とも言える、ウィリーウィリアムスにケニーウーテンボガード、ミッシェルウェーデルなのですが、身長196センチ、197センチで、2メートルには届いていなかった。

さらには顔面ありの打撃系格闘技で一世を風靡したK-1ファイターですが、そのほとんどが190センチ前後と言うところだった。

今回私は極真の歴史を調べ、新たに発見した3名の巨人たち、それらを紹介させていただきたいと思う。

はじめに紹介したいのが、第7回全世界空手道選手権大会に出場し、猛威を振った、グルジアのアミラン・ビターゼだ。

アミラン・ビターゼ

ソ連時代より、実兄タリエルとともに様々な大会で実績を残している空手家。

記録によると身長201センチ、体重133キロを誇ると言い、その激しくも凄まじい攻撃力でリングスを席巻するも、毎回毎回良いところでフライングニールキック――極真空手で言う胴廻し回転蹴りを放ってしまい、空振りして倒れたその隙をつかれ寝技で固められての惜敗を喫すると言うことを繰り返し、マツコ有吉の怒り新党と言う番組でも取り上げられた、ある意味名物選手。

体格としてはもうこれ以上ないほどの縦にも横にも巨漢中の巨漢選手であり、その3回戦、後に第36回全日本大会3位、第22回全日本ウェイト制優勝、第4回全世界ウェイト制重量級優勝などの輝かしい成績を残すロシアのミハイル・コズロフを相手に、ものすごい下突き、左ローキックで畳み掛けての勝利。

さらに4回戦はこの世界大会まで4大会連続全日本大会入賞、第二回世界ウェイト制でも軽重量級で4位に入り、日本の大黒柱の1人とも言える市村直樹を相手取り、慎重に間合いを図るところから下段廻し蹴りの応酬。

しかしそれで構わず間合いを詰めて下突き、延長戦に入り、相手がそれに応じてきたところに逆に左の下段廻し蹴りを聞かせ、再々延長までもつれ、飛び込んでの前蹴りから強烈な下突き、そこから太い腕を振り回し、判定5対0で連続して世界レベルの強豪打ち破っている。

そして5回戦、相対するはブラジルの人間凶器、グラウベフェイトーザ。

K-1でも大活躍し前回の世界大会でもベスト8に入賞している強豪中の強豪。

試合はまずグラウベフェイトーザの牽制気味の左ハイキックから始まり、アミランは接近してパンチに持ち込もうとする。

しかしそれをグラウベが横蹴りで突き離し、さらに入ってきたところにブラジリアンキック炸裂。

それが軽くあごはね上げ、会場がどよめく。

しかし無理矢理入り、得意のパンチ、下段に繋げ、しかし右の中段廻し蹴りで動きを止められる。

しかし場外戦上から押し返し、マット中央に戻ってきたところ、相手の右中段廻し蹴りに合わせて得意の胴廻し回転蹴り!

あたりはしなかったものの、ここは極真空手の試合上、そのまま寝技に持ち込まれる事は無い。

再開し、追い詰めようとするが、左ハイキックからのかかと落としでのけぞらされ、左中段廻し蹴りの連打、鉤突きで腹を効かされての、ガードを下げさせられての左ブラジリアンキックを側頭部に喰らい、1本負けで散ることになるが、それはもうこの大会中においてもハイライトの1つと言えるほどの衝撃を与えたと言えるだろう。

続いて紹介したいのが、125カ国、250名が集結した、最大規模ともいえる第5回世界大会、その2回戦、前回準優勝を果たし、その大会で優勝候補筆頭と言われていたスイスのアンディフグ、それと相対した、スウェーデンのヨハン・べプセライネンだ。

ヨハン・ベプセライネン

身長201センチ、体重115キロという、当時大型と言われていたアンディフグの180センチ95キロを大きく上回る体格でかかと落としも軽くさばき、後ろ蹴りを食らいながらも間合いを詰めていき、追跡のかかと落としが顔面を捉えてもひるみもせず、正拳突き、下段廻し蹴りのカウンターを食らいながらもずんずん前に出て、パンチ、パンチと振って行ったが、ここはさすがのアンディフグのうまさが光ったと言う形で判定3対0で敗れた。

そして最後に紹介したのが第12回全世界空手道選手権大会に出場した、ブラジルのイカロ・ナシメントだ。

イカロ・ナシメント

その身長、教育驚愕の210センチ、体重145キロ。

多分中、これ以上の体格の人って後にも先にも極真空手の世界に出ないんじゃないかと思えるほどの、もう巨漢て言葉が虚しくなるほどの超超超超超大型選手。

そんな彼は2回戦、ロシアのコンスタンティン・ガリエフと対戦し、胸へのパンチでずんずんずんずん押していって、何度も何度も場外場外の一方的な勝利をつかんでいる。

続く3回戦では同じくロシアの、前回世界大会で4位に輝いている、優勝候補最右翼とも言えるキリル・コチュネフを相手に、やはり開始直後から胸がつくほどの接近戦を挑み、今度は下突きを連打、そこから一気に足払いからの下段突きで技ありを奪取。

猛ラッシュをかけるキリルだが、ナシメントは全く動じず、そのまま大金星を上げる結果となった。

続いて4回戦では樋口知春と対戦。

第33回全日本ウェイト制中量級3位、34回準優勝、35回優勝、キックボクサーとしても4戦4勝2KOと言う輝かしき戦績を持つ樋口千春との、身長差40センチ、体重差80キロと言うとんでもない対決は、樋口千春が回り込み、ナシメントが追いかけると言う展開で、膝蹴りを繰り返すがなかなか当たらず、つかみ、かけの注意を三たび取られ、さらには顔面殴打による反則失格負けにより、この大会を終えている。

靴を履いた南アの巨魁ケニーウーテンボガードと比べてもさらにデカいと言う、あらゆる意味でインパクトを残した世界デビュー戦とも言えるだろう。

結果的にとも言うべきだが、今までに紹介した超大型選手たちは、その体格だけでもなく、その経歴、そして戦い方結果、それらも他とは一線を画する異彩を放っていた。

そういった運命の星のもとに生まれていると言う見方も、もしかしたらできるのかもしれない。

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