【内回し蹴り】ブルースリーが燃えよドラゴンで魅せた秘技! 極真の塚本徳臣が開発した技との共通点、ジークンドーの実戦性を完全解明!
截拳道
ブルース・リー。
中国名李小龍。
今更説明など一切必要ないと言える前提として世界的に有名な映画俳優、そのような紹介が妥当かと考える。
その彼が出演した映画、それらは未だに映画史の中に燦然と輝く名作として語り継がれ観賞し続けられ、特に燃えよドラゴンの日本での人気ぶりは、もはや社会現象とも言えるものがありました。
そしてブルースリーは同時に、武術家であり格闘家でもあった。
幼少の頃よりストリートファイト、詠春拳、ボクシング、さらにはダンス、フェンシングなどの経験を経て、それらをもとに独自の武術であるジークンドーを創始。
その無駄を排除し、あらゆる場面において対応できる体系は現在の総合格闘技の先駆け的な存在でもあると語られる場合もあると言う。
その生き方、あり方、パフォーマンスはスクリーンの中を越えて、その彼の日々の生活、トレーニングにまで広く影響を及ぼしており、世界の構造そのものを変えたとさえ言われており、まさしくアジアが生んだ大スターだと言えるだろう。
そんなブルースリーは極真空手の創始者である大山倍達を題材にした空手バカ一代の中でも紹介されており、その実際の強さ、彼は映画の中で見せた技の有用性、その議論と言うものは彼が登場以来白熱、その勢いは未だとどまる事を知らないと言う。
そんなわけで今回はそこに焦点を当て、検証させていただきたいと思う。
燃えよドラゴン。
言わずもがな、彼が世界に向けて放った渾身とも言える一作であり、日本及び世界の人気爆発となった作品、そして彼が非業の死を遂げてから公開されてしまったと言う、まさに劇的ともいえる流れを生んでしまった作品とも言えるかもしれない。
英題をEnter the Dragon、龍の上陸、登場、推参、そういった意味合いの言葉にブルースリーの独断で変更されたというところからも、彼の意気込みが伝わってくると言うものだろう。
燃えよドラゴン
その中で取り上げさせていただきたいのが、ブルースリー演じるリーが招かれた、同門であり破門されたハンが所有する島で行われた、ボブウォール演じるオハラとの戦いである。
まず衝撃だったのか、手のひらを合わせた状態から打ち込まれる裏拳の一撃。
シンプルに速い。
…すいませんまるで素人みたいなベタベタな感想丸出しで汗
だが正直このスピードと言うものは格闘技を長年見ている私から見ても感嘆すべきものがあると言えた。
スピードと言うものは一朝一夕に身に付くものではなく、純粋なその動きの反復練習、それのみにより磨き上げられていくもので、さらには当然体重なども関係しており、加えて天性のものがかなり大きいウェイトを占めていると言う。
そういった意味では彼のたゆまの鍛錬、さらには神に選ばれた素質がこれだけの神がかったスピードを実現させたと言えるかもしれない。
しかも話よると映画では早すぎて観客の目に留まらない恐れがあるために、微妙にスローモーションかけていたと言う話まであると言うから、ここもスローモーションかけていたとしたら、実際はどれだけ早いかと思うとなかなか戦慄すべきものがあると言える…
見事に腰が入り、体制も的確なバランスが整えられている。
まるで大砲みたいだな…と感心し、その後金的蹴りからの、後ろ廻し蹴りの連発で圧倒。
そしてものすごい形相でのステップインからの横蹴りで、オハラが吹っ飛び、後ろのエキストラが巻き添えで倒れこみ、何か骨折、それも一節によると開放骨折した人もいるとか言う話…
えーっと何かすげえ迫力だと思ったら、マジ蹴りって何?それって映画的にどうなん?
どうやらこれの直前の撮影でブルースリーがオハラ役のウォールの手違いで怪我をしてしまい、それにより非常に険悪なムードが流れてしまい、それを払拭するためにこのような事態に陥ったと言うが…
その辺の事情はさておき、それにより彼の横蹴りの鋭さ、その技術が明らかになったとも言えるだろう。
足刀ではなく踵で、どちらかと言うと後ろ蹴りに近い背筋を使った伸び上がるような蹴りはそれこそ馬のような馬力を引き出す合理的にして豪快な一撃。
そしてその後行われた攻防で、私の疑問が確信に近いものに変わることになる。
すっ飛ばされたオハラが怒りにビール瓶を割り、それを手に向かっていったところ、それを迎撃するためにブルースリーが出した技。
それこそが極真空手の革命児、塚本徳臣が開発し実戦で、大会で披露し技あり、そして1本勝ちと言う相手が立っていられないほどのダメージを与え、日本、そして世界、格闘技界に衝撃をもたらした技。
内回し蹴りである。
内回し蹴り
もともとは極真空手の準備運動の中に、膝を伸ばしっぱなしで股関節のストレッチとして行う内回しと言う名のものはあったが、それを膝のスナップではね上げて、顎を狙いあまつさえ倒すと言う事はそれまで考えられてさえいなかった。
そしてブルースリーはそれに近い技術を用いてオハラの肘を打ち、瓶を弾き飛ばした。
塚本徳臣が内回し蹴りを初披露したのは1990年代半ばの頃と言われていることから、その20年以上前に、映像作品の中とはいえそれが用いられていたと言うことに、私は再びの衝撃を覚えていた。
逆回転で、底足と呼ばれる足の土踏まずで打ち払うと言う事はたまにあったが、これはもはや発見と言えると思えた。
そして注目したいのがもはやフラフラのオハラの前蹴りをさばき、きれいな上段回し蹴りで倒し、その後両足での飛び踵蹴り――ジャンピングスタンプを払った後の事。
いわゆる1部では顔芸とさえされる、怪鳥のような雄叫びをあげ、眉間にしわを寄せ目一杯口を開き、膨れ上がるほど首筋に力を入れるこの動作。
いわゆる映画の中の戦いと言うものは殺陣であり、流れが決まっている。
それゆえにどうしてもたくさんの攻防が含まれ、どうしても実際の格闘技と比べると壱発壱発の重きが軽くなってしまっているように見受けられることがあるこだ。
当たり前だが体と言うものはどこをとってみても神経が通っており、ガードしたといっても足は肉体であり、血が通っており、衝撃やダメージと言うものは多寡はあるが100%あるのだ。
フォロースルー言う言葉があり、打った後の動作、それこそが重要と言う考え方もあり、このブルースリーの1連の動作は、その壱発の重み、それを与えた相手のダメージ、破壊力、それを如実に表すことに成功していると言う意味で、非常に画期的で、注目すべきものではないかと考える。
これらのより現実に近い技術、発想、そして革新が画面に緊張感を、迫力を与え、その格闘シーンを見るものを引きつけ話さない、魅力あるものにつながったと思われる実際私も夢中になって画面に食い入るように前のめりになっていた。
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