“空手革命家”塚本徳臣 上京から帰省しての第10回長崎県大会の活躍!
あの塚本徳臣が帰ってきた

全日本大会都合5度の優勝、史上最年少及び史上最年長の世界大会2度の優勝、33連勝と言う二度と破られる事はないだろう連勝記録、史上初全日本及び全世界大会の体重別及び無差別の優勝と言うグランドスラム達成。
それまで突きと下段回し蹴りが中心だった極真空手に、前蹴りと膝蹴り、そして上段蹴りを中心に中間距離での戦いをメインにする技術革新をもたらし、空手革命家の二つ名を冠した、極真史上最強の男。
その彼が、高校を卒業して上京し、家業の修行をする傍ら、城南支部に所属し、八巻健二や数見肇に岩崎達也などの全日本大会上位常連組と激しくも厳しい修行を積み重ね、耐えに耐え忍びに忍んで、そして1年後のこの大会に挑むため長崎に戻ってきた。
第10回長崎県空手道選手権大会。
前年度は高校生の18歳にして、初出場で一般部にまじり、ベスト8と言う快挙。
しかも敗北した準々決勝戦は自ら放った膝蹴りにより足を痛めてのと言うおそらくは本人も不本意であり不完全燃焼であったもの。
今大会は、上京したと言うことや、一般の部の年齢に達したと言うことで、賭ける気持ちは前回以上だったと推測できる。
果たしてその快進撃はどこまでいくのか、道場生の皆や訪れた観客たちも注目していたに違いないだろう。
その初戦、長かった髪をバッサリと切り、前回よりもさらにリラックスし、のびのびとした蹴りを中心として攻め込み、相手に反撃する隙を与えない。
より重厚さを増した組手
そしておそらくは城南で鍛えたのであろう強烈な下段回し蹴りからの、得意の膝蹴りで早々に技ありを奪う。
そして支部長である山田政彦仕込みの後ろ蹴りからの、必殺の中段廻し蹴りで秒殺の1本勝ち。
強い。
攻撃力と言う意味では、頭1つ抜けていると言って間違いない。
続く準々決勝、以前のようなごり押しではなく、的確に捌き、距離を保ち、強烈な蹴りをどんどん放っていく。
そしてやはり左中段廻し蹴りを効かせてからの、今や本人の代名詞になったとも言える中段から軌道を変化させてのマッハ蹴り一閃。
相手は顔面正面にまともに浴び、こらえることができず、そのまま1本勝ちとなる。
中段、上段、全くそつなく、満遍なく強烈な攻撃により、ここまでほとんど突きを使う必要すら無いほどの圧倒ぶり。
正直個人的な感想でこのときの県大会に出なくて良かったなと思える、こんなのいたら正直戦いたくないっすわ笑
そして準決勝戦、相手は昨年の県大会で自らの自爆によるダメージとは言え破れた、因縁の相手だ。
重厚で打たれ強いその突進を前に、塚本徳臣も今までのような軽やかな組み手ではなく、ある意味では真骨頂とも言えるガチンコを見せつける。
決勝までの鮮やかな活躍
接近してくるところを円を描きながら前蹴り、中段廻し蹴りのつるべ打ちから、左右の下段回し蹴りの連打に次ぐ連打!
相手の出足を止めて、距離を作り、前蹴りや膝蹴りを振りながらの、さらに徹底した下段回し蹴りの追い打ち。
さらには上段前蹴りも蹴り込み、相手の顔面を脅かす。
そして最後は膝蹴りの連打からの中段廻し、前蹴り、突きのめった打ちと言う、城南仕込みであろうビックミットで培われたラッシュで、判定勝ちをもぎ取った。
ここまで全試合、本戦での勝利。
それまでのセンスが、長崎で培われた技術が、体力を伴うことにより厚みを増し、上京した成果を見せつけた、そんな晴れ晴れとした快進撃だった。
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